2025.02.17
キッチンレイアウト 実例集
天竜焼杉と塗り壁の外観の家
間取りを考えるにあたってキッチンのレイアウトは悩ましいところですね。
この記事では実例写真をもとにいろんなレイアウトを紹介したいと思います。
各実例写真のキャプションには施工例のページへのリンクを貼りました。
上の写真のキッチンのレイアウトは、写真手前にダイニングがあり、キッチン、パントリーと奥へつながっています。
生活感の出る家電や冷蔵庫はパントリーの中に入れる間取りになっています。
1・キッチンレイアウト実例1 オープンキッチン
モデルハウス
造作で造ったキッチンです。
ダイニングテーブルも造作で天板はステンレス。
作業台を兼ねます。
左側奥のパントリーに冷蔵庫や家電が入ります。
右側は通路も兼ねていて、洗面台、脱衣室とつながります。
切妻屋根の和風の平屋
オールステンレスの既製品のキッチンです。
床をモルタル仕上げにすることで、空間を仕切りました。
キッチン左側にパントリーがあり、白く出っ張った壁の向こうに冷蔵庫や洗濯機があります。
オープンキッチンのメリット
何と言っても面積を小さく抑えられるところです。
最近の建築費の高騰を考えると、面積を抑えられるのは大きなメリットではないでしょうか。
大勢の人数でも動きやすいので、お友達やご家族で料理するのにも向いています。
オープンキッチンのデメリット
ダイニングや間取りによってはリビングからも丸見えになります。
出来ればパントリーなどを併設して、家電や雑多な物は隠せるとスッキリします。
気の張る来客が多いご家庭は、常にきれいな状態を保つことが大変かもしれません。
2・キッチンレイアウト実例2 手元の見えない対面型
対面型とは文字通り、キッチンを挟んで顔を見合わせることが出来るキッチンです。
キッチンの向こう側に立ち上がりを作って、見られたくない手元を隠しつつ対面できるタイプを紹介します。
2-1・対面型 セパレートタイプ
造作キッチン収納のある家
間取りの関係でキッチンすべてを対面に出来ない場合は、こちらのように二つに分けてしまうのもアリです。
コンロ部分をダイニングから離せるので、油跳ねなどが気にならないというメリットもあります。
2-2・対面型 座れるカウンター付き
家事楽な回遊できる間取りの家
対面にした部分にカウンターを作りました。
朝食など食事をさっと済ませたい時、子供の宿題を見ながら家事が出来たりと、使い勝手が良さそうです。
2-3・対面型 収納付き
吹き抜けに丸太梁が力強い終の棲家
こちらのキッチンはカウンター下にオープン収納を造りました(棚板が入る前です)。
奥行きはごく浅くても、テッシュのケースやよく使う文具類、などなど細かいものが収納できるのでテーブルまわりが散らかりません。
手元を隠す対面型キッチンのメリット
対面の良さは家族とのコミュニケーションがとりやすい、作業をしながらでも室内の様子が見えるなどがあげられます。
また、手元を隠すようにカウンターを立ち上げているので、散らかっている部分は見えないのも大きなメリットです。
手元を隠す対面型キッチンのデメリット
キッチン背面の通路幅をそれほど取らないことが多いので、複数人で作業するのには向いていないかもしれません。
3・キッチンレイアウト実例3 オープン(手元の見える)な対面型
ペニンシュラ型キッチン
まず、ペニンシュラ型とはキッチンの片側が壁についているものを言います。
半島型のことです。
こちらのキッチンでは背面の家電収納兼パントリーに引き戸を付けて、見せたくないときは家電ごと隠してしまうようにしました。
アイランド型キッチン
薪ストーブを土間リビングに置いた家
ペニンシュラ型に対してアイランド型とは、キッチンがどこの壁にもついていない状態の形です。
こちらのキッチンは造作で造りました。
ダイニング側に天板を伸ばし、ハイチェアで座って使えるようにしてあります。
オープンな対面型のメリット
キッチンが家具のようで、インテリア全体がスタイリッシュに仕上がります。
また、天板の奥行があるので、広く使えて作業がしやすいところも魅力です。
キッチンを囲むように人が立てるので、大勢で使うのにも向いています。
オープンな対面型のデメリット
キッチンが丸見えになるのでオープンキッチンと同様、パントリーなどを利用してスッキリ片付くようにしたいところです。
また、コンロまわりにキッチンパネルなどの壁がないため、油跳ねなどの掃除が大変かもしれません。
かっこよさに惹かれて選びがちですが、散らかっていても平気な方か、常に片付けられる方でないと「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれません。
4・キッチンレイアウト実例4 クローズド型
オープンなキッチンに対して、キッチンごと隠すタイプのレイアウトです
大抵はキッチンの前が壁になっています
どこにいても、好きなものに囲まれる暮らし
こちらのキッチンはダイニングと横並びのレイアウトですが、壁を作ることで見えにくくしています。
壁の向こう側は玄関からの通路になります。
カップボード、食品庫を兼ねる背面の収納はキッチンからダイニングまで連続して造り、タイルを貼ることで意匠性を持たせました。
おしゃれな小上がり和室がある家
こちらのキッチンはダイニング奥のレイアウトになります。
目の前にピクチャーウインドウを作って閉塞感のない、目で楽しめるキッチンにしました。
ダイニングにワークスペースのある、家族の集う家
こちらのキッチンはクローズド型の中では横に壁がない分、比較的オープンな作りになっています。
こちらのキッチンの前壁の向こう側は、玄関、WICなどに通じる廊下です。
写真では丸テーブルですが、実際にはキッチンと並べて四角いテーブルを使っていらっしゃいます。
クローズド型キッチンのメリット
リビングから見えないレイアウトなので、来客時などにも気にすることがありません。
独立したスペースなので料理に集中できます。
お料理好きの方にはうれしいキッチンかもしれません。
キッチンが見えないので、面材などにお金をかけない場合にも向いています。
クローズド型キッチンのデメリット
ダイニングにいる人とのコミュニケーションがとりづらいこと。
独立させる分、やや面積が大きくなってしまう、ことでしょうか。
キッチンレイアウト実例集 まとめ
ま と め
ここまでいろんなキッチンのレイアウトをご覧いただきました。
ご自分のイメージに合った、キッチンはあったでしょうか?
キッチンのレイアウトはただそれだけ単独で決まっていくことはなく、全体のプランの中で決まっていくものです。
キッチンのレイアウトありきで進めてしまうと、他の部分に良くない影響が出ることがあるかもしれません。
その点では造作キッチンは既製品に比べ柔軟な対応が可能かもしれません。
キッチンでどんな風に過ごしたいのか、想像しながら決めていってくださいね。
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