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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
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住まいづくりのヒント集
2017.12.11

滋賀県で大雪の時の対策とは、

お昼前、外で何やら大きな音が・・・。

 

雹(ひょう)が降ってきました。

滋賀県の結構な範囲で降ったみたいです。

 

車で移動中の人が、

『フロントガラスが割れないかと心配で心配で・・・。』と話しておられました。

 

天気予報では、今週この冬最大の寒波がやってくるという事で、

滋賀県でも週間予報では雪マークがところどころについています。

 

ちょっと心配なのは、

これもニュースで聞いたんですが、

今年、太平洋で黒潮の大蛇行というのがおきていて、

なんでも、過去の【記録的な豪雪】というのは、その黒潮の大蛇行と

時期が重なっているか、もしくはその前後になっているらしいんです。

 

去年というか今年というか、平成29年1月に降った大雪は、

その【記録的な豪雪】には含まれてないのですが、

滋賀県湖東地方にとっては【記録的な豪雪】といっても過言ではない大雪でした。

 

それが今年も降るとなると、とんでもない話です。

例年はそんなに雪が積もらない彦根市でも、

積雪や屋根からの落雪で、あちこちでアルミのカーポートが壊れていました。

エクステリア工事関係の職人さんは、5月に入っても、その残工事をされていました。

 

今年は大雪だけでなく、台風でも多くの被害がでて、

エクステリア工事関係の仕事は、修繕がメインの年だったような感じです。

 

で、タイトルである、大雪の時の対策ですが、

屋根からの落雪を止める!という事です。

 

それまで一般的であったのは、

 

防災瓦

このような雪止め瓦を屋根に設置したものでしたが、

これだけでは、そこそこ積もった雪は落ちてしまいます。

 

そこで、雪を落とさない為の対策として推奨するようになったのが、

 

落雪防止

軒先についている、黒い網状のもの

『スノーグリッドネット』

見た目は『ただの網』なんですが、確かに雪が落ちません。

 

ですから、自宅にも取り付けました。

 

ところが!

 

今年の大雪はそのスノーグリッドで止まった分のさらに深い雪が積もり、

実は、隣の敷地に雪が落ちてしまいました。

幸い隣地には、雪の落ちる場所には何もありませんでしたので、

落ちてしまった雪を、自宅の敷地へ移動するだけで済みました。

(といっても、この作業がメチャクチャしんどいんですが)

 

ですから、こんなしんどいことは二度と・・・ではなく、

隣地に雪を落としたくないので、

 

落雪防止

この、

『グリッドリングS』

に付け替えました。

太陽光発電パネルのすぐ下に取付ければ、

落雪が防げます!というものです。

 

自宅に取り付けてから降雪は経験していないので、

どれくらいの積雪まで持ちこたえてくれるかは実証できていませんが、

これならかなりの積雪でも落とさないと思います。

 

隣地に雪が落ちて、しんどい除雪の経験がある方は、

是非是非ご検討ください。

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.11.01

気密パッキン、基礎(通気)パッキンの使い分け

気密パッキンや基礎パッキン(通気パッキン)とは何をするもの?

最近ではSNSやネットで情報が簡単に得られるため、家づくりのすべての内容を把握しようとする方が増えました。

そういった風潮には反対ではあるのですが(理由は後程)、家づくりの流れの中でどんな工事がされ、何のために行われているのかを知っておくことは悪いことではないと思います。

そこでこの記事では基礎パッキンと言われる通気パッキン、気密パッキンとの使い分けやチェック点などをまとめてみたいと思います。

基礎パッキン(通気パッキン)とは何か

基礎パッキンとは基礎の立上りのコンクリート部分と木部である土台の間の入る硬い樹脂製のものを言います。

以前は、床下換気口と呼ばれる巾40cm×高さ20cm程度の大きさのものを、各部屋に1ヶ所程度配置していましたが、隅角部(部屋の角)は空気の淀み域(空気が動かない)になってしまうという欠点がありました。

それが基礎パッキンを使用することにより

基礎パッキン

この画像でわかるように床下全体が全周で換気できるようになりました。

実際使用している画像がこちらになります。

全周換気

この基礎パッキンは床下の空気を循環させるため、床の断熱方法は床合板下に断熱材を入れる「床断熱」の場合に使用します。

この基礎パッキンを配置するのにも規定があって、

・アンカーボルト(基礎の立上り部分に埋め込み、土台をそれに取付けて基礎と上部の建物を緊結する為のもの)のある部分に設置

・柱の直下など荷重のかかる部分に設置

・土台の継ぎ手になる部分に設置

以上の場所には必ず設置で、他はメーカーの使用マニュアルにある間隔ピッチで施工します。

また、換気量が少なくなるという意味から、設置する枚数が多すぎてもダメです。

基礎パッキンによって、床下換気口の設置が不要になり、基礎のコンクリートに土台が直接接しなくなるので、湿気のリスクも軽減されました。

基礎パッキンロングとは何か

画像:城東テクノ様

実は基礎パッキンにはロングという、文字通り長いタイプのものもあります。

通常の基礎パッキンが柱の下や基礎と土台を緊結するアンカーボルトの下に設置するのに対し、ロングは土台下全長に設置します。

施工自体は、設置位置の事を何も考えずに全ての部分に敷くだけなので簡単ではあるのですが、コスト増につながるため弊社では採用していません。

気密パッキンとは何か

基礎パッキンが床下の環境を外気と同じにするのに対し、床下を居室など内部と同じ環境にする「基礎断熱」という方法があります。

床下エアコンの採用などには基礎断熱が必要となります。

そこで気密パッキンというものは床下を外部と遮断した状態にするために使われるパッキンです。

基礎断熱

上部に2本見えているものが発泡ゴムで、この上に土台が乗り、気密性が保たれるというものです。

基礎断熱

基礎断熱

上の写真のように建物外周部にはぐるっとすべて気密パッキンが入ります。

気密パッキンを使った家であっても、内部は床下の空気の流れをよくするため基礎(通気)パッキンが使われます

逆に基礎(通気)パッキンを使った家であっても玄関やユニットバスの部分は気密パッキンを使います

お風呂周りの基礎パッキンはどうする

気密パッキンを使った基礎断熱の場合は床下は室内と同じと考えますから、ユニットバスそのままでも大丈夫です

基礎パッキンを使った床断熱の場合は床下は外部と同じになります。

そのままユニットバスを置くと外気にさらした状態になり、とても寒いお風呂になると容易に想像できます。

床断熱の場合の浴室は他の部屋とは切り離し、基礎断熱とするため気密パッキンを使います。

チェックするならここを

「基礎パッキン 施工ミス」と検索すると結構ミスがあるようで正直びっくりしてしまいました。

拾い上げてみると、

〇 気密パッキンであるべきところが基礎(通気)パッキンになっていた。逆もあり。

〇 気密パッキンなのに隙間を開けて設置されていた

〇 柱の下にパッキンがない

〇 土台が乗ってからパッキンのずれがないか

〇 アンカーボルトの位置にパッキンがあるか

この程度なら施主様でも見ることが出来るかと思います。

施工ミスは直せるのか

めったにあることではないと信じていますが、不幸にも施工ミスを発見してしまった場合の対処法も一応書いておきます。

気密パッキンが入るべきところに基礎(通気)パッキンが施工されている

施工されているのが土台までであれば、アンカーボルト等のナットを外せば土台も外せるので入れ替えが可能です。

ただし、上棟が済んでいる場合は土台を外すことはできないので、基礎パッキンの無い空いている部分には基礎パッキンを横から詰め、状況に応じて気密テープ・コーキング・現場発泡ウレタンフォーム等で気密が確保できるようにするしかないかと思います。

基礎(通気)パッキンが入るべきところに気密パッキンが施工されている

規定の換気量が確保できるのであれば気密パッキンでも問題はありません。

基礎パッキンであるべき区画が全て気密パッキンになっていたら換気ができないので、入れ替えをするべきだと思います。

気密パッキンと気密パッキンの間に隙間がある

気密パッキンを施工する場合には、あり得ない事ではありますが、これも状況に応じて気密を確保できるように、その空いている部分を埋める事が必要です。

あるべきところに基礎パッキンがない

柱の下、アンカーボルト位置、土台継手位置等には必ず設置です。

気密パッキンは後から施工は難しいのですが、基礎パッキンなら比較的楽に入れられます。

土台からパッキンがずれている

地墨という土台の正確な位置を示す線を基礎の天端につけます。

その線に合わせて基礎パッキン等を設置するので、基本ずれるという事自体がおかしいのですが、ずれていれば正規の位置に設置するだけです。ただその場合は、どちらかというと高さの確認をしっかりするべきだと思います。

弊社では、土台を全て設置した後、高さの確認をして誤差1mm以内になるまで調整します。基礎パッキンがずれているという事は、高さが合っていない為荷重がかからないという事が考えられます。

冒頭で書きましたが、施主様が家づくりのすべての内容を把握しようとする事には反対(不可能という事です)、というのは本心です。(プロはプロ。任せた方が、結果良い家になることが多いと思います)

ただ、現実問題として安く上げるため、手間を省くため手抜きや施工ミスがあることも事実です。

建築の知識を付け焼き刃で得るよりも、信頼できる建築会社と出会う努力の方が大切かもしれません。

下のリンクは性能の高い家づくりを目指している全国の工務店の集まりです。

参考にしてください。

基礎工事についてはこちらの記事もどうぞ

ベタ基礎だからと安心できない 布基礎との比較 動画あり

・・・・・完成見学会・・・・・

場所:滋賀県彦根市

日程:10月9日(祝月)

時間:予約制

彦根の家のデータ

屋根:ガルバリウム

外壁:モルタル壁 焼杉板

内装:桧、杉、ゆふ珪藻土 他

サッシ:YKK APW330

耐震等級3(許容応力度計算)

断熱等級6

UA値:0.44

場所:滋賀県長浜市

日程:10月15日(日)

時間:予約制

長浜の家のデータ

屋根:ガルバリウム

外壁:ウッドロングエコ杉板

内装:桧、杉、ゆふ珪藻土 他

サッシ:エクセルシャノンNS50(トリプル)

耐震等級3(許容応力度計算)制震装置有

断熱等級6

UA値:0.37

C値:0.3

見学会の詳細はこちらから

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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。

建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

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住まいづくりのヒント集
2017.10.10

ふすまの引手 侮ることなかれ!

3連休を挟んだもので広告の納品が水曜になり、今日は発送準備でラベル印刷などを前もってすましておこう、と思ったらプリンターが超絶調子悪くて準備出来ずがっかりしています。

 

そうはいっても前向きに仕事をせねばっ!!と、

 

ボチボチと問い合わせのメールや電話もあり、当日の来客数が楽しみです。

 

オリジナルの門柱廻りの植栽も出来上がっての見学会になるので、それも楽しみです。先日、その門柱廻りの植栽の件で奥様からメールを頂き、そのなかで

「フェイスブック見ました!すごく素敵です〜。和室の障子や襖が入って取手の千鳥ちゃんがチラッと見えてやっぱり入れてよかったと思いましたよ!頑張って働きます?」

なんて書いて頂きました。その千鳥ちゃんがこちら。

 

襖の引き手の千鳥

 

メールの中で「頑張って働きます?」とあるのは、この小さな襖の引き手、小さいからと侮ることなかれ、1個2万円くらいして、2個で4万円!!!

かわいい姿をしておきながら、価格は可愛くなんですよね・・・

で、カラースキムの際には採用するかどうか決められなくて、2度目の打ち合わせの時にせっかく建てるんやし諦めたら後悔するとなり、くだんのセリフとなりました。

 

実は何を隠そうこの私が自宅新築の際、値段に怖気づいて採用をあきらめたことがあり、今でも後悔しているんですよ?。

家を建てるっていろいろな積み重ねでついついコストアップになり、削減出来る部分を探すんですよね?

 

西沢でした。

 

名称未設定 1

 

https://www.maruto-s.com/maruto2/works01/4351/

 

 

住まいづくりのヒント集
住まいづくりのヒント集
2017.09.11

基礎配筋|人通口の周りは補強が肝心

基礎のコンクリートの中にはどんな鉄筋が入っているか

基礎配筋

これは、ベタ基礎の外周部の断面図です。

▽GL というのが地盤面なので、基礎が出来上がった時には、コンクリートが150mm(15cm)巾の【立上り部分】が400mm(40cm)の高さで見えることになります。

その中の鉄筋はというと、水平方向に入っているのが、上から

D13 直径13mmの異形鉄筋

D10 直径13mmの異形鉄筋

D13 直径13mmの異形鉄筋

D13 直径13mmの異形鉄筋

そして垂直方向は

D10 @200 直径10mmの異形鉄筋が200mmの間隔で入っています。

また、スラブと呼ばれる床の部分は、150mm(15cm)の厚みのコンクリートの中D13 直径13mmの異形鉄筋が碁盤の目のようにタテヨコ200mm(20cm)の間隔で入っています。

図面に書いてある通りに鉄筋を組んでいくことを『配筋』といいます。

基礎配筋

この基礎業者さんは、

注1 捨てコンクリートの上に付けた

注2 墨に合わせて

外周部の立上り部分の鉄筋をまず配置し、その後内部の土間部分の配筋にかかっています。

一般的なベタ基礎の内部立上り部の構造は、

基礎配筋

上記のようなパターンが多いかと思います。

基礎工事は出来上がってしまえば、中の鉄筋はわからないので、会社によっては、土間部分の配筋をD10@300(直径10mmの異形鉄筋をタテヨコ300mm(30cm)に配筋)でしたり、立上りのコンクリート巾120mm(12cm)でするところもあります。

それでも同じベタ基礎です。

下の記事もあわせてどうぞ

でも、弊社では基礎も許容応力度計算をして、形状・配筋を決定していますので、上記の基礎配筋よりも鉄筋が太くなったり、本数が増えたりします。

許容応力度計算

これは、形状は同じですが、立上り部分の上と下にD13サイズの鉄筋が1本づつ増えているものです。

建物の形状や、力のかかる場所によって内容は全く変わりますので、違うパターンを次回に案内します。

人通口の周りは強度補強する

基礎の内部に必ずと言っていいほどあるのが人通口というものです。

基礎配筋

人通口は、家が出来上がってから、床下の配管を点検したり、メンテナンスができるように、1階の床に設置した床下点検口から、どこの部屋にも行けるように、人が通れる開口の事です。

上記の図面では、巾600mm(60cm)、高さ350mm(35cm)の開口が開いています。

この開口を設置する場合は、その部分の強度が弱くなる為、コンクリートを下部に増し、補強筋という鉄筋を配置して、基礎の強度を保ちます。

実際の配筋状況は、

基礎配筋

基礎配筋

許容応力度計算によって、配置される地中梁

大きな部屋、一般的な住宅ではLDKの場合が多いのですが、柱や壁が無い部分には、基礎の立上りは無いのが普通です。

しかし、柱や壁が無い分、その他の部分に荷重がかかる為、その応力が伝わる部分は強度を上げなければなりません。

基礎配筋

上図のように、土間の中に『梁』のように入るので、地中梁といいます。

実際の状況は、

基礎配筋

基礎配筋

一番下の画像、手前から奥まで、基礎の立上りはありませんが、地中梁が3通り入っています。

これも許容応力度計算によって必要になったものです。

と、書いてはみましたがむづかしいですね。

疑問なことがあれば、是非お気軽に問い合わせから質問してください。

メールアドレスだけの記入ですから、サクッとどいうぞ。

基礎工事についてはこちらもどうぞ

気密パッキンと基礎(通気)パッキンの使い分け

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住まいづくりのヒント集
2017.08.28

シロアリ対策はエコボロンで決まり!

身体に安全なシロアリ対策とは

 

一般の方はもちろんの事、建築業界に居ても知らない方もあります。

 

『エコボロン』とは、主原料が「ホウ酸塩鉱物」の防蟻処理剤(シロアリ予防)です。

 

今までは農薬系の防蟻処理剤が使われていました。

農薬系のものは揮発し、その効果も最長5年と言われ、(基本的に保証期間が5年)その揮発成分はシックハウス症候群を引き起こす一因とされています。

 

それに対し、エコボロンは揮発・分解しないので安定性に優れています。

ホウ酸塩の流出が起こらない環境下(水・雨のかからないところ)では、長期間効果が持続します。

また、人間などの哺乳類(腎臓のあるもの)は、余分に摂取したホウ酸塩を対外に排出するため、多少口に入った程度では全く問題ありません。

人間に対する急性経口毒性は食塩程度だそうです。

 

以前の農薬系に比べ、

 

・長期間効果が持続

 

・人体にほぼ無害

 

ということによりこちらをお勧めしています。

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.06.28

シックハウス対策

『シックハウス症候群』という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。

 

新築やリフォームした後、その家で生活していると、目や喉が痛くなったり、目眩・吐き気・頭痛といった症状が出たりすることがありました。

 

全てという訳ではありませんが、そんな症状が出る原因として、建材や塗料等から発散されるホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン等)といった、揮発性の有機化合物が考えられました。

 

そこで、平成15年に建築基準法が改正し、シックハウス対策を義務化されたわけです。

 

ざっくり言えば、建物に使用する仕上材は有害な物を発散する度合いによって面積を制限し、新鮮な空気を循環できるように、換気設備を設置することを義務付けましょうといったところです。ですから24時間換気設備というものが出てきたわけです。

 

シックハウス対策を少し詳しく説明します。

まず、規制対象となるのはクロルピリホスホルムアルデヒド

クロルピリホスとは、主にシロアリ予防などに使われる有機リン系の殺虫剤で、

 

居室を有する建物には、全面的に使用が禁止

 

されました。

建物を建てる上で、『防蟻処理』工事は必ず行いますが、その中にはクロルピリホスは入っていません。

ホルムアルデヒドは、主に建材・家具・接着剤等に使われる刺激臭のある揮発性化学物質。(ただ、量は少ないのですが自然界にも存在します。)

ホルムアルデヒドには3つの対策があります。

1、内装仕上げの制限。

床・壁・天井に使用する仕上材は、ホルムアルデヒドの発散量に応じ、使用できる面積が制限されました。

ホルムアルデヒドの発散速度(μg/?h)

第1種ホルムアルデヒド発散建築材料               ? 120超

第2種ホルムアルデヒド発散建築材料(JIS・JAS規格 F☆☆)    20超120以下

第3種ホルムアルデヒド発散建築材料(JIS・JAS規格 F☆☆☆)   5超20以下

第4種ホルムアルデヒド発散建築材料(JIS・JAS規格 F☆☆☆☆)   5以下

法改正があってから10年以上経ちますから、ほとんどの建材は第4種にはなっていますが、第4種は面積制限無し。

住宅の居室で換気回数が0.5回/h以上0.7回/h未満の場合、第3種は床面積の2倍まで。(床と天井に使ったら、壁には使えません)

第2種は床面積の0.36倍まで。(床の約1/3に使ったら、他の部分には使えません)

第1種は全面使用禁止です。

弊社のお勧めしている無垢材(本物の木という意味)は、

もちろんホルムアルデヒド発散材料ではありませんから、制限などありません。

 

2、機械換気設備の設置の義務付け

 a、機械換気設備(b以外)

 b、空気を浄化して供給する方式の機械換気設備

 c、中央管理方式の空気調和設備

住宅は主にaが多く、

・住宅等の居室で換気回数0.5回/h以上の換気が確保できる有効換気量を有する事

・給気機又は排気機は、原則として排気経路の全圧力損失を考慮した計算により確かめられた必要な能力を有するものであること。

・居室の通常の使用時に、作動等の状態の保持に支障が生じないものであること。

と定められています。

換気方式も3種類有り、

・第1種換気:強制給排気(機械の力で給気も排気も行う)

・第2種換気:強制給気+自然排気(機械の力で給気し、自然に排気する)

・第3種換気:自然吸気+強制排気(自然に給気し、機械の力で排気する)

これがいわゆる24時間換気というものです。

イニシャルコスト(最初にかかる工事費)が抑えられるのは第3種換気。

方式として定義はされていますが、第2種換気はあまり使用されることがありません。

第1種換気は、色んなメーカーからいろんなタイプが出ていて、その家の仕様によって、お勧めする商品も変わってきます。

 

3、天井裏等の制限

・天井裏等に第1種・第2種ホルムアルデヒド発散建築材料を

 使用しない。

・第1種機械換気設備を設ける場合で居室内部の空気圧が

 天井裏等の空気圧を下回らないものであること。

・第2種機械換気設備を設けること。

・第3種換気機械換気設備を設ける場合で居室内部と併せて、

 又は別の換気設備により天井裏等の換気も行うものであること。

となっています。

要するに、第3ホルムアルデヒド発散建築材料(F☆☆☆)以上のものさえ使えば、

小屋裏での換気設備は不要ということです。

この法令が制定されて、随分時間も経ちました。

F☆☆以下の材料を小屋裏で使用しているところは、ほぼ無いのではないでしょうか。

-補足-

以前、使用する仕上材が全て自然素材のお宅があり、確認検査機関の人に

『一切ホルムアルデヒドが発散しない家でも、24時間換気設備は必要ですか』

と聞いた事があります。

すると答えは、家自体から出なくても、住んでから購入された家具等から出ることもあるので、

必要です。とのことでした。

住まいづくりのヒント集
2017.06.19

窓 ガラスの種類

断熱サッシと呼べるものには、必ず複層ガラス以上のものが入っています。

真空ガラスだったり、3枚あるトリプルガラスだったり、様々な高性能のガラスが出てきています。

その中でも、現在の主流といいますか、多く採用されている

 

『Low-Eガラス』

 

について説明します。

 

Low-Eは Low-Emissivity の略で、『低放射』という意味です。

 

低放射性能を発揮する銀と、それを保護するための酸化金属からなる特殊金属膜をコーティングしたガラスをLow-Eガラスと言います。

 

熱の移動の三要素は【伝導】、【対流】、【放射】ですが、Low-E金属膜は【放射】による伝熱を少なくする性質を持っており、ガラス内の放射伝熱が8割程度抑えることができます。

 

その結果、冬は室内の暖かい熱を逃がさず、夏は熱い太陽熱を適度に遮蔽するという、ウソみたいなガラスです。

 

 

下の画像は、普通の複層ガラス

複層

 

2枚のガラスの室外側ガラスをLow-E金属膜でコーティングしたものが遮熱タイプ

 

low-e遮熱

 

2枚のガラスの室内側ガラスをLow-E金属膜でコーティングしたものが断熱タイプ

 

low-e-断熱

 

色のついていないタイプなら、そのガラスがLow-Eガラスかどうかは見ただけではわかりませんが、断熱効果は絶大です。

 

どこにどのタイプのガラスを使うかは、案外難しいことなので設計士さんにお任せしていいとおもいます。

 

 

 

昔のように、窓のガラスが1枚の時代は透明ガラスか型ガラスのどちらかを選ぶだけでしたが、最近はいろんな種類のガラスがあります。

 

合わせガラス

 

2枚のガラスの間に中間膜を介してくっつけたガラスです。

中間膜に樹脂を使うことにより、ガラスが割れても飛散しにくくなります。

また、この中間膜に何を使うかによって、いろんな性能を発揮するガラスになります。

 

 

防災ガラス

合わせガラスや強化ガラスの中で、特に脱落防止性能に優れたガラスです。

 

防犯ガラス

中間膜に強いタイプの樹脂膜やポリカーボネートを使用したもの。

ガラスは割れても(ヒビが入る等)中間膜を破るのに時間がかかります。

 

防音ガラス

防音特殊中間膜を使うことにより、音によっておきる振動を熱に変え、音の波を消滅させる原理を用いたものです。

これにより、外部の騒音が聞こえにくくなるだけでなく、内部の音も外に漏れにくくなります。

 

 

真空ガラス

2枚のガラスの間に真空層を設けているものです。

真空は熱を伝えません。熱は水や空気等、物と物が接触して伝わるのですが、真空は何も物がない為、熱が伝わりません。断熱性能大です。

 

格子入り複層ガラス

ガラスの間に格子が入っているので、掃除が楽です。

 

 

ブラインド入り複層ガラス

これもガラスの間にブラインドが入っている為、ブラインドの掃除は不要です。

 

 

 

住まいづくりのヒント集