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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

家を建てる前に読みたいお話
2020.01.18

さあ間取りだ! の前に考えておきたいポイント

間取りを考えすぎて、頭でっかちになっていませんか

 

「間取り100選!」とか「家事楽間取りのコツ」などと書かれた雑誌やブログはたくさんあって、世の中には情報が溢れています。それらを利用して、自分達の家をこんな間取りにしようと考える方が結構いらっしゃいます。

 

そういった雑誌の中には、実際に建てた方の家の間取りや、間取りを考える上でのポイント、有名建築家の建てた家の間取り等、私達が見ても参考になる事ばかりですので、それを参考にして自分の家をこうしたいと夢を描いて頂く事は悪い事ではありません。

 

むしろ積極的に見たり調べたりする事は、良い家づくりへの第一歩だと思います。

 

ただ、やりすぎの方が多いのも事実でして、、、

 

 

弊社でもファーストプランを出す前に必ずヒアリングを行うのですが、敷地の条件に全く合ってない、予算に合ってない、実はご自身の希望に合ってない、など合ってないづくしにもかかわらず、「こんな間取りにしたい」「こんなデザインにしたい」「ここに居心地の良い庭が欲しい」など、見た目やイメージ先行になって、家づくりにおいてもっと大切なことを見失っている方を見受けます。

 

そういう方に「これこれこういう理由でこの間取りは難しいんですよ」と説明すると「 ニュアンスだけでも汲み取ってもらって、、、」と仰るのですが、

 

「南東に広がる田園風景をリビングの一部に取り込んだ、眺めの良い明るいLDK」

 

なんて間取りが、三方を隣家で囲まれたキチキチの小さな分譲地では実現出来ません。

 

もちろん、そのニュアンスを出来るだけ汲み取った間取りでご提案したり、違った間取りであっても明るさや景色を作る工夫を別の場所で考えたりするのですが、もともと思い描いていたイメージが強すぎた為か、お客様のガッカリ感がめちゃくちゃ顔から伝わってきます。

 

「じゃぁ、希望を叶えるにはどうしたら良いの?」

 

ごもっとも!!

 

間取りの前に考えておきたいポイント

 

希望の間取りやデザインにしたいお気持ちはよくわかります。

雑誌やネットで調べる事も大賛成です。

ですが、それと同時にやっておきたい事、いや、やらなきゃ後で困りますよってポイントがありますので、ここではそれについて説明します。

 

 

まず下記の5つの項目をヒントに、ご夫婦、ご家族皆様で考えて見て下さい。

出来れば、パソコンに書き残すとか、ノートに書き残す事をお勧めします。

今の暮らしで感じる不満やストレス5項目

 

1. 体で感じる

 

これはわかりやすいです。

例えば家が寒い。アパートの最上階だから夏暑い。冬足が冷たい。とにかく毎日触れる事・体感する事で感じる違和感です。

また、環境の変化で体調を壊すのもこれに当たります。古い木造住宅の実家に住んでた方が結婚を期にアパート暮らしをし、クロス貼りの室内環境で体調を壊した(恐らくシックハウス症候群)なんていうのもこの部類になります。

 

2. 見た目に感じる

 

読んで字のごとくですね。少し曖昧な問題にはなりますが、今の暮らしの中で目から見えてくる問題点を挙げてみてください

今の家は景色が悪い。窓が無くて暗い。リビングからトイレが丸見え。建物が古くさい。お隣さんが丸見えでカーテンも開けられない。等々

 

3.動きで感じること

 

皆さんは日々の暮らしの中で様々なアクションをおこされています。洗濯する、おしっこに行く、ごはんを食べる、着替える、、、考え出すとキリが無いですが、とにかく、その動く事でストレスを感じる部分を列挙して下さい。

例えば

キッチンと洗濯が遠くて毎日大変。洗濯機と干す所が遠くて毎日大変。寝室が2階で毎日しんどい。毎日子供の服を取りに2階まで上がるの大変。廊下が狭くて動きにくい。段差が多くて歩きずらい。等々

 

4. 物理的な不満

 

もうこれは、現状ではどうしようもない点ですね。1とも重なるかもしれませんが、あまり気にせず書き出してみてください。例を挙げるとすると、 

 家が小さい。部屋が足りない。収納が少ない。スタッドレスタイヤを片付ける場所が無い。雨漏れがしてきた。隣の音が聞こえる。

ってとこでしょうか

 

5. 日常感じる小さなストレス

 

これはとにかく何でも良いので、気になる点を書いて下さい。問題点の洗い出しが重要ですから、何でも良いので感じてるストレスを書いてください。 いつもお箸の片付け場所に困ってる。ゴミの分別が大変で、キッチンに分けて捨てる場所がない。おたま(レードルの事です)が取りにくい。仕事のカバンを置く所が無い。日曜日にゴロゴロするダンナが邪魔等々。

 

5つで表現しましたが、他にもあるかもしれませんし、重なっているような内容もありますが、そんな事は気にせず、ガンガン書いて下さいね。

 

土地で重要視したい条件は何?

 

問題点が列挙出来たら次は、土地の事です。間取りの事なのに土地なの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、土地と間取りは密接した関係にあります。希望の間取りに近づける為にも、土地の要望をまとめて下さい。下記はあくまで検討して頂く為の参考として書いたものですので、ご自身にとって大事な点をこちらを参考にして書き出してみましょう。

すでに土地を譲り受けられた方や、すでに購入された方は飛ばして下さい。

 

 

1. 立地

 

駅から歩いて15分の範囲

スーパーが近くに欲しい

○○学区で

病院は車で10分

出来れば快速が止まる○○駅

災害の可能性(ハザードマップ等で確認)の低い土地

 

2. 地域性

 

小さくても良いから新規分譲地

古い在所で良いからとにかく大きな土地

町の行事が少なく、出来るだけ近隣お付き合いの無い地域

子供会など活気のある町

 

3. 近隣(周囲)

 

周囲に障害物のない日が降り注ぐ土地

幹線道路でない車や人の往来の少ない道路沿いの土地

旗竿地でも良いから、道路から家が見えないような土地

田園風景が広がる土地

 

いくつか、ポイントになりそうな事を列挙しましたが、他にもあるかもしれません。書き出すだけ書き出しても要望を全て叶える土地がなかなか無いのも事実なので、出来れば順位付け(絶対外せない、我慢できるの優先順位)できるのが理想ですね。

 

もう一つ。予算も考えてみましょう!

 

 

に押さえておきたい点は予算です。これも間取りと関係あるの?って言われそうですが、もちろん大有りです (^^♪

 

間取りの要望を聞くと50坪になりそうな方の予算が2000万だと、とてもじゃないですが弊社では叶える事が出来ません。

 

間取りを考える前に、どれぐらい予算があるかある程度で良いので把握しておく事も大事なポイントです。

 

一番は銀行さんで事前審査を受けるのがベストですが、基本的に建築会社の図面と見積りが必要になります(例外もあります)

 

もちろん銀行や工務店の営業マンに相談すればすぐわかりますが、まだ工務店やどこで借りるのか全く決まってない方なら、先に知っておいた方が考えやすくなります。

 

むしろ人生設計にも影響してくる所ですから、FP(ファイナンシャルプランナー)さんの助言を受けるのも良いかもしれません。

 

では、本題です。

 

まず住宅を建てるには建てる資金の他にも様々な“お金”が必要になります。詳しくは次の機会に説明するとして、ザックリと言いますと税金・ローンの保証料・火災保険・引っ越し代などの諸経費と言われるものと、家具や家電の買い替えなんかもされるでしょうから、やはり300~500万は他にお金がかかると想定しておいてください。

 

次に実際にどれだけ借りられるのかですが、今回ローンを組む予定のあなたのご年収はいくらですか?

 

仮にあなたが、500万ほどのご年収(源泉徴収票に載ってる額です)のサラリーマンだとします。

 

多少銀行さんによって融資額の差はありますが、厳しい所で約5倍、ゆるめで7倍程度のローンが出来ると考えて下さい。

 

厳しい・緩いは様々な要件が絡んできますので、ご自身での判断は難しい所になりますから、そんな時は銀行に直接聞くか、工務店とすでに何らかの接点があれば、相談してみるのが一番だと思います。

 

話戻してこの方は2500万~3500万のローンが可能という事になりますね。

 

話をすすめていくと、土地・建物を合計すると足りないという事になることが多いのですが、その時は夫婦合算するとかできますが、ここまでの話になるともっと詳しい説明がいりますので、これはまたの機会で。

 

不満も書きそろえました。

 

土地の方向性も見えました。

 

ざっくりだけど予算もわかりました。

 

ここで初めて、工務店が登場です。

 

さぁ、いよいよ間取りです 

 

えっ、間取り考えてないけど!!!

その通りです。逆に言うと考える必要はありません。

何のために私達工務店がいるのかよーくお考え下さい。

 

上記の不満や希望を形にするのが私達の仕事です。

 

 

工務店は、見た目やデザインだけでなく、構造の強さから、仕上げの素材、暮らしやすさの提案など、毎日毎日その仕事に取り組み、お客様にとって一番はなんであるかを考えながら、日々学び・考え・施工しているのです。

 

本当に大変失礼な言い方になってしまうのですが、一般のお客様では考える事が出来ない、考えつかないようなご提案が出来るのが、私達工務店になります。

 

「それはわかるけど、さっきから問題点ばかりで、施主の希望が入ってないよね。 これで希望通りの間取りなんて出来るの?」ってお怒りのお言葉が聞こえてきそうですね。

 

では先に書いて下さった不満を裏返して下さい。それはつまりあなたの希望なんです。

 

見た目が悪い   ⇔ かっこいい家にしたい

暑い、寒い    ⇔ 断熱性能の高い家にすみたい

家が狭い     ⇔ 大きな家にすみたい

でも予算が無い  ⇔ 小さくても広く見せる工夫をした家

クロスの家は嫌だ ⇔ 土や木の自然素材で安心な家造り

日曜のダンナ   ⇔ 邪魔者を仕舞い込む書斎が欲しい

 

ね、全部裏返せば、あなたの希望になるでしょ?

 

とは言いましたが、、、もちろん、希望も書いてくださってかまいませんよ(苦笑)

希望の裏返しが問題の発見にもなりますし、弊社には「環境の事を考えて木の家に住みたい」と仰って来社下さるお客様もいらしゃいます。こういった方の根底にはもちろん環境への配慮という問題意識をお持ちだからなのですが、木の温かさとか自然素材の心地よさを知っているから希望したいという方もいらっしゃいます。

また、今の暮らしに満足してる所は問題点目線からだと出て来ませんから、次の家造りでも継続したい所も書いて置ける方が良いですね。

 

まずは問題点を洗い出し、それから希望や継続していきたい点を書き足していきましょう。

 

たっっっくさんの事を書きました。

いや、これから問題点を洗い出す皆様はもっとたくさんの事を書きださなければなりませんので、大変だと思います。

 

ただ、良い家造りは良い間取りを考える事ではなく、良い間取りを導く為のプロセスが大事なのです。一生に一度の家造りと考えて頂き、大変だと思いますが、家族やご自身の感じる問題点や希望をまとめて下さい。

 

上記の事がまとめられてから、工務店をネットで探したり、完成見学会やモデルハウスを見たりして、気に入った工務店に問題点をぶつけて下さい。

 

そして、その工務店と共に間取りを考えていくのが、良い間取り、良い家造りにつながる一番の近道だと思います。

 

 

家を建てる前に読みたいお話
2020.01.18

収納から考える、失敗しない間取りの作り方

いざ家を建てようと思い立ち、ハウスメーカーなり工務店を訪ねたとしても、どんな家を自分は建てたいのか明確にわかっている人は案外少ないものです。家を建てる内容は多岐にわたり、例えばどんな素材を使ったどんな外観やデザインがいいのか、内装もどんなテイストの内装にしたいのか。見た目だけではありません。家にどんな性能を求めるのか、どんな大きさがいいのか、予算はいくら、などなど考えないといけないことが山積みですね。もちろん建築業者にお任せにしても、打ち合わせからそれなりの家を提案はしてくれるとは思います。

 

でも、せっかく建てる注文住宅だから、いちど自分が求める理想の家を整理してみませんか?その中でも今回は収納から考える間取りについて書いてみたいと思います。

 

間取りを考える前に不満や理想を書き出してみよう

 

これは間取りだけに限らず、家を建てる全てのことに有効です。ぜひ家族みんなで話してみてください。

 

今住んでいる家の不満を上げてみる

 

今お住まいのアパートでも一戸建てでも、とにかく不満に思うことを些細な事でもいいから書き出していきましょう。

例えば

 

● 古臭い外観が嫌

● ベビーカーを置く場所がない

● お客さんが来た時にキッチンが丸見え

● 夏は暑く、冬は寒い。そのせいで光熱費が高くつく

● WCや脱衣室、お風呂が寒い

● 洗面室が朝、混雑する etc etc

 

こんな調子でとにかくランダムに家族の不満を思いつく限り書き出してみましょう。次に

 

新しく建てる家で実現したい事

 

新しく建てる家で実現したい事を、実現の可否はともかくとして書き出しましょう。

例えば

 

● 真っ白なモダンなデザインがいいな

● リビング(LDK)は20畳以上

● 床暖房が欲しい

● 洗面台は2ボールタイプがいいな

● 光熱費が安くなる家がいい

● 洗濯物を家の中で干したい  etc etc

 

こちらもこんな調子で書き出して、どちらも設計士さんに渡して情報(家族の気持ち)を共有します。のちのち優先順位をつけたり、そもそも本当に必要かを考えなおしたりする土台になります。

 

 

間取りと同時に動線と収納を整理してみよう

 

家の中では当然、人と多くはモノも一緒に移動します。その移動を目的別に整理してみましょう。

その前に、暮らしやすい動線とは複雑でないこと、つまり行き止まりの無いくるくる回れる回遊型や、まっすぐに移動できるストレート型です。

 

 

生活動線を検証する

 

生活動線とはリビングからお風呂に行く、就寝前にトイレに行ってから寝室に行く、などの家の中で行き来する動線です。

ここでモノの移動を考えると、例えばお風呂に行くにはバスタオルやパジャマが必要ですね。どこでこれらの必要なものを手にしますか?リビングの中の収納?自分の個室?移動途中のどこか?また、服はどこで脱ぐ?服を脱いだらどこに集めておく?洗濯籠?洗濯機の中?

「お風呂に行く」という行動だけでもこれだけの???がでてきますね。

 

通勤通学準備動線を検証する

 

これは文字通り家を出る前の移動のことです。例えば小学生のお嬢さんは2階の自室から朝降りてきて、食事をとってから制服に着替え、洗面室で身支度を整える。さて、ここでモノの移動を考えると、パジャマはどこに脱ぎますか?毎日洗いますか?制服はどこで着替えますか?教科書などはどこにありますか?(これは普段どこで勉強しているかにつながりますね)洗面室で身支度するのに、ドライヤーは使いますか?もう少しお姉さんになったらお化粧はどこでしますか?登校前、体操服や雨傘はどこから持ち出しますか?

ここでもたくさんの???が出てきました。

時間帯によっては複数の人(モノ)が同時に移動しますからその辺も考慮するのと、子供についてはある程度将来を見越したいですね。

 

家事動線を検証する

 

これは誰がいつどんな家事をするかによって大きく変わります。共働きのご夫婦が朝出勤前に、夫が朝食の用意をしてゴミを出す、妻は洗濯をして干す、合間に食事をとる、なんてことになると動線が重なり通路幅などにも注意が必要です。出来るだけぶつからない、すれ違える動線を確保したいですね。

帰宅後も、買い物の荷物をキッチンに運ぶ。洗濯物を取り入れてたたんで片づける。同時に食事の用意をしながら子供とおしゃべりをする。といった一連の動作がスムーズに行えるようにしたいものですね。

 

間取りと収納計画は同時に考える

 

ここまでくると、最初の希望事項の中の「リビングは最低20畳~」と、単純には考えられないことがお分かりいただけたと思います。もちろん収納計画がバッチリできた上で20畳のリビングが実現できればいいのですが、収納計画がおざなりのまんまだと、ひろ~いリビングのあちらこちらに通勤用のバッグ、子供の体操服カバン、DMやお便りのプリント類、ダイニングチェアには誰かの上着が掛けてある、という涙の結果になりますね。そうなるくらいなら、2畳分や3畳分を収納に回してでもリビングをスッキリ、かつ動きやすい家にしたいと思いませんか?

そうは言ってもほとんどが限られた予算と広さの中での家づくりです。また、単純に収納をたくさん作ればいいというものでもありません。

そこで効率よく使いやすい間取り=収納計画が必要です。

シューズインクロークの勧め

 

シューズインクロークとは玄関内の土間部分を少し広めにとった土間収納です。

靴の他にベビーカー、通園バッグや帽子、ゴルフバッグ、自転車など、外に出しっぱなしはいやだけど、家の中にも持ち込めないモノ。あるいは外出する際に必ず持って出るモノを玄関の出入りの動線上に作ります。主に先ほどの通勤通学準備動線ですね。

以下はマルトでの施工例になります。

 

こちらは手前がお客様用玄関で、奥がクロークになります。ご主人の趣味が自転車等アウトドアで、壁にフックで引掛けられるように板壁で仕上げました。広めに空間を取りましたので靴や普段のコートなども納まります。そのまま家に入ると正面に洗面スペースがあり、手を洗って室内に進むという動線になっています。

 

 

こちらは右側がお客様用玄関です。左側の通路に沿って、靴入れ、コート掛け、傘置き、バッグなどなどが収納できます。奥行は30㎝程度ですがリビングに持ち込みたくないものはここに収まります。

 

シューズインクロークは各御家庭によって収納したいものが全然違います。靴程度であれば奥行30㎝の棚があれば十分ですからそれほど場所を取りませんが、自転車となるとそれなりの大きさが必要になりますね。また、持ち込む動線も考えないといけません。まずはご自分の持ち物の種類を考えて大きさを決めたいですね。

 

1階にファミリークローゼットの勧め

 

文字通り家族のクローゼットになります。こちらも各御家庭によって収納するものは変わってきますが、普段着る衣類や持つバッグは最低限収納したいものです。2階に個室を設けることが多いと思いますが、その個室にクローゼットを作って衣類などを収納する計画にすると、どうしてもモノが2階に上がって行ってくれないことが多いです。制服や冬の上着、良く持つバッグなどはついついリビングに出っぱなしになります。

2階には寝具類やフォーマルウエアなどをまとめて収納できる小さな納戸的なものがあれば十分でしょう。

ファミリークローゼットに余裕があれば、雛飾りなど季節物で大きなものが収納できると移動距離が短くて便利ですね。

間取りとの関係にもよりますが、洗面脱衣室に収納の余裕がない場合はファミリークローゼットを通ってお風呂に行く動線を作り、こちらにタオルや下着類を収納するとストレスなくお風呂に行けますね。

家を出る動線上にクロークを作ると、制服やスーツを脱ぎハンガーに掛け普段着に着替える、バッグを置く、と言った動作がスムーズに行えます。

 

 

こちらは手前がキッチンで、ファミリークローゼットを通って奥の洗面脱衣室に行けます。洗濯機までキッチンからまっすぐ行けるので、料理をしながら洗濯機を回す、といった動作がストレスなく出来そうです。また、朝夕の着替えなども移動せずに出来ますね。

 

こちらは右側に見えているのがファミリークローゼットです。クローゼットと玄関はつながっていて、帰宅後は玄関→クローク→リビングという動線で室内に入ります。これも着替えや荷物を置くといった動作がスムーズに行えます。

 

ランドリールームのお勧め

共働きで洗濯物を外に干せない。また、花粉症などで外に干したくない、そういった要望をお持ちの方が多くなっていると感じます。そうでなくても梅雨時などについついリビングに洗濯物がはためいているなんて光景が目に浮かびます。せっかく建てる新居なのですから、出来ればそういったことは避けたいですよね。

そこでランドリールームです。洗濯物干し部屋ですね。広さに余裕がなければ洗面室を少し大きくして干すスペースを作るとか、室内干しについては普段外干しの方でも是非考えておかれることをお勧めします

 

こちらは手前が洗濯機のある洗面室で、奥が洗濯物干しスペース、さらに奥がウッドデッキへとつながります。外干しまで一直線に進めます。場合によっては洗面脱衣室はごく小さくして、ランドリールームに洗濯機を置くと省スペースになります。

また、ランドリースペースとファミリークロークが隣接していると、干す、取り込む、そのまま片付ける、といった一連の流れがスムーズに行えます。その際はちょっと畳めるようなカウンターでもあるとなお便利ですね。

 

普段は外干しがメインで緊急避難的に室内干しを考えたい方にお勧めがこちら。

 

 

PIDというワイヤー物干しです。普段はワイヤーは収納されていて、使う時だけ引き出します。なかなかの優れもので、たわむことなく10キロまで干すことが出来ます。ただくれぐれも設置場所には気を付けてください。まともに目に入るリビングの一角などは避けたいところですね。吹き抜けなどがあれば、2階のホールなどが向いているかもしれません。

 

間取り=収納計画のまとめ

 

● 間取りとはすなわち収納計画であると認識する。

● 収納はただやたらとつくればいいものではなく、使う場所に収納スペースがある、あるいは行動の動線上に収納スペースがあるように計画する。

● モノにはサイズがあり、適正なサイズの(特に奥行)収納にする。

● 衣類は基本的にハンガー収納にしたほうが畳む手間もなく型崩れしにくい。

 

最後に通路を利用した、省スペースで大容量の収納をご紹介します。

 

玄関ホールの通路です。

 

 

扉を開けるとずらりと棚があります。土間側は靴収納。室内側は日用品や保存食のストックに使えます。棚の奥、扉で隠れている部分はハンガーパイプなのでコートをかけたり、掃除機を建てて収納したり出来ます。通路を利用した、省スペースな収納です。

 

ハウスメーカーや工務店から出てきた間取り図を、是非こんな視点から見直して設計士さんにご希望を伝えてください。

素敵な家づくりになる事を願っています。

 

 

 

家を建てる前に読みたいお話
2019.12.20

滋賀で家づくりのための失敗しない土地探し

土地が無いと家が建ちません。あたりまえですが。


アパートの家賃ももったいないし、そろそろ自分の家が欲しいなぁ。って思っても建てる場所がないと始まりません。予算もあり希望通りにはいかないまでも、自分の好きなロケーションなどを選ぶ事が出来るのは魅力的ですね。ほとんどの人はその土地で一生過ごすわけですから、土地選び(探し)はとても重要だと思います。
じゃあどうやって探せばいい?不動産屋に行くくらいしか思いつかないですよね。
そんなあなたにいくつかのポイントをお話しします。

 

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土地を自分で探す?誰かに頼む?


不動産屋さんに手あたり次第飛び込んでも同じ仲介情報ばかりの場合がかなりあります。あるいはその不動産屋さんが開発して売りに出している場合は、その土地をすすめて来るでしょう。不動産屋さんは土地が売れればいいのですから、早く契約を促されることもありますが、やはり建物との関係も重要な部分ですから、家のことやお金のことも含めて相談できる建築会社に土地のことを依頼するのもいいと思います。その場合、例えばハウスメーカーや工務店になるでしょうが、土地を扱っているハウスメーカーや工務店の場合、やはり自社で持っている土地を売ろうとすることはあるので、そこは注意深く検討したほうがいいでしょう。また、そういった土地は建築条件が付いているでしょうから、そのハウスメーカーや工務店で自分が希望しているような家が建つのかどうかはとても重要になります。また、運よく気に入った土地があったとしても、契約する前に出来れば建築依頼先に見てもらって判断するのがベターだと思います。マルトでも多くのお客様が土地の契約前にご相談に来られます。

 

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どんな土地がいい?

土地を選ぶ優先順位を付けましょう。


希望は色々あると思いますが、全てを叶える土地には中々巡り合えません。全てにこだわってしまうと、せっかく見つかったまあまあ良い土地を買いそびれることがあります。絶対はずせない条件は3つまで。あとは迷った時の判断材料程度でいいと思います。


まずエリアの決定は必要です。〇〇市あるいは○○市とか、○○駅から○○駅とかですね。


また生活の利便性重視で街中にするか、環境重視でのどかな所を探すかなど、お子様の事やリタイア後の事も考えた上で決めないといけないこともあります。
また、当初は日当りも風通しも景色もいい、前の道も車や人があまり通りそうにもないのどかなところと思っていても、周囲に住宅団地やマンション・アパートが出来る可能性もあるので周辺環境を見て将来を予想することも大事です。住宅団地で隣地に建物が建っていない場合も同じように、隣地の人が建てるならどの方向に寄せて配置してくるか?などを予想したうえで決定したいものです。このあたりのことは、建築のプロと一緒に検討したいところですね。 そしてもちろん価格も重要です。土地にばかり目がいってしまい、広くて申し分ないと思っていても建物にかける予算が無くなってしまっては困ります。生活費や子供の教育費まで圧迫しても困るのでトータルで考えましょう。

優先順位の主な項目としては、


〇〇市 〇〇駅近 学区 市街地あるいは郊外 病院やスーパーまでの距離や移動手段 価格 大きさ ロケーション 

 

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その土地に家が建てられますか


希望通りの土地が見つかっても必ず家が建てられる訳ではありません。購入する前に確認しておかないと大変な事になってしまいます。


都市計画法で【都市計画区域】と【都市計画区域外】があります。
更に都市計画区域の中に【市街化区域】と【市街化調整区域】と【非線引き都市計画区域】があります。市街化区域の中は色んな用途地域に分けられていますが、工業専用地域以外は住宅の建築は可能です。それぞれの用途地域によって色んな規制がかかってくるので思い通りの家が建てられない事もあります。
注意するのは【市街化調整区域】です。基本的には住宅は建てられません。もちろん住宅は建っていますし、建てられるスペースもいっぱいありますが、建てるための条件に合う必要があります。田舎のエリアは市街化調整区域の場所が多いので注意して下さい。


また、地域により条例や協定等で思い通りの家が建てられないことがあります。例えば景観条例の範囲に入っていれば、屋根の方向や屋根の色、外壁の色、緑化面積等規制がかかってきます。特に観光地周辺はよくあるケースです。
遺跡の出そうな地域も注意です。埋蔵文化財の発掘調査により、何年も調査にかかり建築が出来なくなる場合や、発掘費用を負担するケースもあります。ただ現在では個人住宅の場合は国や自治体が負担したり、補助金が出たりするようです。遺跡の範囲内かどうかは各自治体の文化財課や教育委員会等に問い合わせればわかります。仮に範囲内であっても試掘調査だけで終わる場合や調査済の場合が多いのですが、稀に大事になることも頭に入れておいて下さい。


次に区域・地域は建てられる条件に合っていても【接道義務】というのが建築基準法にあります。建築する土地が幅2メートル以上、前の道路と接していることが必要です。


道路の条件として4メートル以上の幅が必要ですので、4メートル未満の時は中心から2メートルのところが道路の境界線となります。実際の道路境界と中心から2メートル後退した境界線の間は自分の土地でありながら、住宅は勿論塀や物置すら作れないので注意が必要です。


また、道路があってもその道路が建築基準法上の道路である必要があります。基本は国道・県道・市町村道といった【公道】でないといけません。10メートル幅の大きな道路で車がが通ってる道路でも実は農道だったりします。農道でも市町村道として認定されたりしていると可能ですが単なる農道では建てられません。接している道路の種別も注意が必要ということですね。

 

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その土地は安全な土地ですか?


安全な建物を建てるには安全な土地が絶対条件になってきます。
古くから自然災害によって失われた家屋や命が沢山あります。記憶に新しいところでも熊本の地震や西日本豪雨災害があります。地震に関しては建物の性能である程度安全を確保できますが、水害、土砂災害は建物の性能では大部分が対応しきれません。過去にも災害を繰り返している地域や、低い場所は土砂崩れや土石流等要注意ですので、ハザードマップ等を参考にしてみて下さい。


不同沈下(建物が斜めに沈む)に関しては地盤調査により地盤改良や基礎杭により対策できますが、液状化対策はまだまだ確立されていないので造成前は沼地だったとか、盛土された土地だとか土地の履歴に注意しましょう。参考程度ですが地名に水に因んだ文字が入っている、沼・洲・浜・池・沢・潮・浅・深・渡など、さんずいの付く漢字や、川・河・魚・貝・下・窪などは軟弱な場合があります。

 

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土地にかかるお金のはなし


予算・資金は土地・家を含む建築時トータル、その後の人生トータルで考えなければいけません。特に若い方は子供が生まれるなど家族構成の変化があります。教育費や車など高額なものの買い替え、老後の生活費など先を見通したライフプランが必要です。ファイナンシャルプランナーに相談するのもいいでしょう。住宅ローンを組む方がほとんどだと思いますが、借りられる金額よりも肝心なのは月々いくら返せるかになってきます。このあたりはハウスメーカーや工務店の営業マンでもある程度は答えられるかと思います。マルトでももちろん対応しています。


他にも家を建てて住むまでにも土地代金の他に色んな費用が必要になるケースがあります。現状が畑や田んぼという農地の場合、地目が農地であれば農地転用の許可が必要になります。これには申請費用と時間が必要です。土の入れ替えや埋め立て等が必要な場合もあります。電気の引き込みでも広い敷地や電柱電線の位置により引き込みを中継するポールを立てないといけないケースがあります。上下水道が整備済みか否かでは大きく費用が変わってきます。近くに上水道を取り出せる本管が通っているか?敷地への引き込み易さも費用に影響します。下水道が引き込まれていない場合は地域にもよりますが、工事代金(引き込み及び道路補修費用等)の他に受益者負担金が敷地の広さに対して掛かってくる場合や、農村下水等は一律でかかってくる場合があります。高額の地域もあるので要注意です。また、下水道が整備されていない地域は個別で浄化槽が必要になってきます。単独浄化槽か生活排水を処理する合併処理浄化槽かによっても費用は変わってくるのと、いずれ下水道が整備されたときに繋ぎ変えの費用も必要になってきますので、少し高いくらいならインフラが整備されてる土地の方が安くつくかもしれません。道路や隣地との高低差がある土地も擁壁等の工事が必要になる場合もありますし、隣地との境界にブロックや塀が有るか無いかでも大きく変わってきます。境界がはっきりしていない場合は確定するために余分な費用が必要になってくるので注意です。


土地の価格はある程度相場によって決まっているので格安!というのはなかなか出てきません。安い!には何らかの理由があるのが普通です。気を付けないといけないのは表示面積あたりで価格の比較をすることです。面積が広くて安いなあと思っても、歪な形だと有効に使える面積が狭くなるので使える面積で比較した方がよいでしょう。また使える面積で比較したとしても建物の形状を凸凹しなければ有効に使えないならば建物価格が割り増しになります。敷地は四角で使い易くても路地状敷地(旗竿地や袋路とも言われる)の場合通路部分があるので有効敷地の面積で比較が必要です。また通路部分の距離によって必要な通路幅が決まっていますので(地域によって違う場合もある)注意して確認しないと建築できない場合もあり得るので注意です。

 

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土地についてのまとめ


土地を買って家を建てるほとんどの方は一生に一度の買い物です。そして一生暮らす場所になります。気になる土地が見つかれば、可能であれば建築依頼先に見てもらうことを強くお勧めします。素人ではわからない、家を建てる上でのアドバイスを必ずもらえます。また、朝・昼・晩や晴れの日・雨の日、平日の様子や休日の様子など、何度も足を運んで慎重に決めましょう。とはいえ慎重になりすぎるとチャンスを逃すことにもなるので、思いきることも必要ですね。

 

 

 

 

マルトの日々
2019.12.12

本質を見極める

おーっ! 恐ろしい御題目!!
御題目ほどすごい内容ではないので、最初から読まないか、クレーム入れない人のみ読んで下さいね

昨日はお休み頂いて、子供達を連れて三重県まで行ってきました
目的はベビースターラーメン作り!

おやつカンパニー おやつタウン

 
最近出来たみたいですよ
工場見学が出来るだけでなくて、子供達の遊具スペースがあったり、お菓子作りの体験があったりで、そこそこ楽しめるんじゃないでしょうか?

朝早くに行ったもんですから、遊び切った子供から「別のとこで遊びたい」の要望で、松阪市のこどもの城へ

こどもの城


遊園地じゃないんでね
しかも県営ですから、まぁこんなもんでしょ。
ほぼ無料ですから充分すぎる内容かと。

ここからが本題。

こんなの見付けました。



さすが三重県!さすが松阪!
三重の木の普及に向けていろんな取り組みしてるんやねー

感心感心・・・

って、ちょうまって!!!



柱、集成やん!



桧の床は無地でキレイやけど、表面になんか固いもん塗りつけてるし(ウレタン系の塗装被膜と思われる)



よく見りゃ、机もイスも全部塗ってるやん

匂いも無ければ、手触りもツルツル、
温かみも何にもない。


運営側の気持ちはわかります。
・汚れると清掃しにくいから無垢では困る
・ササクレが刺さってクレームくるのも困る


違うかもわからんけど、木材側の気持ちもわかります
・「こんなにキズ付くなら桧は無しやな」って思われると困る
・汚れて、色が変わってみすぼらしくなって、「無しやな」って思われると困る
・県、大手企業とのタイアップで思いとは違う方向性になってしまった

いや、桧(国産無垢の木の)の良さ消してしまってるでしょーよ

・匂い成分には癒しの効果が
・触感は五感を刺激します
・やわらかさでケガの防止
・汚れや傷は、思い出や味わいですよ

本質を理解しなけりゃ使う意味は無いですし、長続きしないと思います。

見た目だけ無垢、かっこいいから無垢、売れそうだから無垢

何とかして売りたい気持ちはわかるけど、本質を理解した上で使ったりデザインしないと、それは飽きられるか廃れるだけだと思うんです。

うちもまだまだですが、出来るだけ木の本質を理解し、意味のある使い方と設計をしていこうと取り組んでいます。

もちろん売れなきゃ食っていけないし、食っていく為には多少の無理も聞かなきゃいけない。そいう事はこそーっと裏で(これはこれで批判されそうですが・・・)やれば良い事で、”公”で宣伝する時は、せめて物の本質を理解してもらえる物にしてもらいたいと感じた休みでした。

マルトからのお知らせ
2019.12.06

今年も門松作りを開催します

早いもので、平成から令和に代わった2019年も残るところ30日を切りましたね。

今年も木の家に似合う「ミニ門松」やアレンジフラワーを作りたいと思います。

下の写真は去年のアレンジフラワー(リースを作りました)の様子です。

 

 

ミニ門松は例年の通りで、もう5回も回数を重ねたので問題ないのですが、毎年困るのがアレンジフラワー。

 

ミニ門松

こちらはミニ門松。ミニって言っても、65センチくらいの高さにはなります。

 

 

こちらが今年のアレンジです!

 

 

こちらは2016年のアレンジ。

 

お正月用アレンジフラワーを作る

こちらは2017年のアレンジ。

 

こちらは去年のリース。

毎年花好もくめさんに監修してもらうのですが、お正月用の花材が出揃うのが12月も半ばらしく今の時点ではサンプルすら作るのが難しいのです。

そういえば2016年のアレンジはDMに載せたサンプル写真と、実際のモノがまあまあ違っていました。スイマセンでした。

2017年のも確か葉ボタンを探すのに奔走し、松に至っては造花で撮影しましたよ。

マルトに住所のご登録がある方には今月末にはDMをお届けします。登録のない方でもどなた様でも参加頂けるので、こちらのHPのお問い合せからお申し込みください。

詳しくはこちらのイベント情報よりどうぞ。

 

西沢でした

 

 

 

家を建てる前に読みたいお話
2019.11.22

家を建てる前に地盤の話 地味ですが大事なお話です

地震に強い家を建てるなら、まずは地盤のお話


長年建築に携わっていますが、案外地盤の事を気にされる方が少ないように感じます。気にした所で分からないし、建築屋に調査や改良を任せるしかないよね、という感じでしょうか。

 

大きな地震を何度も経験したことから、基礎や建物の強さにはこだわる方が増えてきて、それはいい傾向にあると思います。しかし丈夫な基礎、丈夫な建物を作ったところで、それを支える地盤がしっかりしていないと元も子もないわけです。

 

地盤の見分け方 

地盤の見分け方 地形・地名編

まずは、家を建てるための土地を探す時のポイントです。土地を持っておられる方にも当てはまる事があるので目を通してくださいね。

 

地形で言えば一般的に山地、丘陵、台地は比較的安定した地盤とされています。しかし傾斜地や崖周辺では土砂崩れ等の危険性があります。低地は水が集まって来やすく、地下水位も浅く地質も軟弱な傾向が見られるため、一般的に弱い地盤と言えます。盛土や埋め立ても造成からの年数が浅ければ沈下の可能性は大きいです。

 

地名により地形・地質を推測することもポイントです。沼・洲・浜・池・沢・潮・浅・深・渡など、「さんずい」の付く漢字や、川・河・魚・貝・下・窪などは軟弱な場合があります。特に液状化しそうな土地は要注意です。液状化対策を個人レベルですることはとてもとても難しいので避けたいところですね。実は液状化は専門家でも免振になるから建物の揺れは少ないという考えがあるんですが、確かに揺れは地盤に吸収され少なくなるでしょうが、地盤沈下や建物の傾きは起こるので元に戻すのが大変です。

 

地盤の見分け方 造成地編

新しい造成地にでは切土(きりど)と盛土が混在している場合もよくあります。切土部分は強い地盤、盛土部分は弱い地盤となるので混在部分に建てた場合は不同沈下(建物が斜めに沈む)が起こりやすくなります。擁壁のある所も注意が必要です。擁壁には土圧という力がかかってきます。土の自重により外に広がろうとする力ですね。それにプラス建物の重量がかかってきます。擁壁からの距離によっては建物重量は影響しない場合もありますが、擁壁を作る時にどこまで含めて計算されているか確認した方がいいでしょう。土圧だけの計算か、平屋程度の計算か、2階3階建を想定しての計算かによって不同沈下や酷いと擁壁が崩れる可能性もでてきますからね。どれも絶対駄目ということはなく、対策がとれるもの、対策されているものもあるので確認して判断されればいいかと思います。

 

地盤調査で軟弱地盤か否かを調べる

どんな地盤なのか地質なのかなかなか素人には分かりませんし、すでに購入してしまった、あるいは元々所有いる、などあると思いますから、ここからは地盤調査について話してみましょう。

 

まず、地盤調査の方法はいくつかありますが、主に一般住宅では2種類が主流となっています。一番多いと思われるのがスウェーデン式サウンディング試験。(名前が長いのでSWS試験と表示される場合が多い)これはスクリューポイントとロッドと言われる鉄の棒にドリルが付いたような物に重りを乗せて回転させ、沈んでいくのにどれだけの重さとどれだけの回転が必要かを計ることで、硬さ軟らかさを測定していきます。大まかな土質も分かります。オプション等で地下水位も分かる調査もあるので、液状化が気になる場合は合わせて調査した方が良いでしょう。

 

主流のもう一つは、表面波(レイリー波)探査法です。起振器で振動を起こし、伝わり方や速さによって地盤の硬さ軟らかさを判断する方法です。土質は判断できませんが、コンクリートの硬い所や地中の障害物などが感知できます。SWS試験より費用が少し高めのケースが多く、近くを走る大型車の振動も検知するケースもあるので、弊社ではSWS試験をメインとしています。

 

一般的に普及しているSWS試験を基本として話を進めます。
まず、この調査はある程度建物及び配置プランが決まってから実施するのに向いています。基本は5か所程度のポイントで測定します。建物4隅と中心です。建物が大きかったり複雑だったりデーターが取りにくい箇所があったりするとポイントを増やします。同じ敷地内でもポイントによって全然数値が違うのと、建物の重量もポイントによって全然違うからです。例えば2階建て部分と平屋部分のある建物ですと当然2階建て部分が重くなってきますよね。以前お施主様に言われたことがあるのですが、『同じ住宅造成地で両隣も向かいの家も地盤補強してないって聞いてるのにウチだけ地盤補強必要っておかしくないですか?』。何十万円と係る工事ですから釈然としないのも分かるのですが、同じ敷地内でもポイントによって数値がまるで違う場合があるので、あり得ることなのです。

 

聞いたところによると、『他社のSWS試験で改良が必要となっても、ウチの会社は表面波探査法なんで地盤改良の判定が出にくいですよ。地盤改良費が浮きますよ。』と言う会社があるそうです。事実ならこれは怖い話です。表面波探査法でOKの判定が出ても、SWS試験で地盤補強が必要と判定されれば必要です。もちろん逆もしかり。その家で暮らす人の命に係わる調査ですから、そういった話をする会社で絶対に家を建ててはいけません。

 

地盤改良で強い地盤に直す

地盤調査の結果が出れば、大抵はその調査結果を元に地盤保証会社から考察が出て来るでしょう。住宅会社の標準基礎なら地盤改良工事無しでOKですとか、ベタ基礎ならOKですとか、表層改良が必要です、など出てきます。もちろん保証してもらうには守らなければなりませんが、本当に保証会社の指示通りの工事でいいのでしょうか?保証会社の考察は建物の形状・重量確認の上での考察ではありません。ここからが重要ですが、責任は設計者が負うものです。(例えば弊社)設計者は独自で調査結果を元に判断できる力を持っていないといけません。調査結果を読み解く力がないといけませんが、調査会社任せで調査結果が読めない会社が多いのも悲しいかな事実です。

 

ベタ基礎と布基礎について詳しくは別の回で説明するとして、『ウチの会社はベタ基礎だから安全ですよ』と言う会社はアウトです。建築の依頼をしてはいけません。理由はこちら。

 

それでは地盤補強が必要だと判定された場合。
主に地盤補強工事には、地盤改良・小口径杭・置き換え工法があります。
また、地盤改良には表層改良と柱状改良があります。
以下はご興味のある方だけお読み下さったらいいかと思います。

 

表層改良

表層改良は正式には『湿式浅層混合処理法』と難しい名前ですが、文字を読むとなんとなく分かると思います。地盤面から2メートルまでの深さに、良好な地盤がある場合に選択されます。その硬い地盤から基礎の下までの部分を、土とセメントを混ぜて固めてしまう工法です。建物の下全面で支持(支える)します。

 

柱状改良

柱状改良は『湿式深層混合処理工法』と言います。地盤面から2~8メートルが軟弱地盤の場合に適用される工事で、筒状に掘りながらセメントと土を混ぜ硬い地盤まで丸い柱(直径50~60cm)を作るイメージです。基本は基礎の下2メートル間隔、角・交点に入れますが、建物の力の流れ重量により決定します。

 

小口径杭

小口径杭には既製杭と鋼管杭があります。
既製杭とは地面に松や杉に防腐処理を施した木杭やPC杭を専用機で打ち込んでいきます。3m~12mで軟弱地盤が分布している時に適用されます。打ち込みながら支持力を確認できるので安全性は高いですが、コストが高いのが難点なのと耐久性の確認が必要です。


鋼管杭(小口径鋼管杭)は軟弱地盤が25メートル程度までなら適用できます。ストレート管は専用機により圧入します。直径10~15cm程度の鋼管の先に羽を付けて回転させながら硬い地盤まで打ち込む羽根付き鋼管杭もあります。柱状改良同様に基礎の下に入れていきます。傾斜地等で住宅の下が土砂崩れで鋼管杭が剥き出しで支えている映像を目にすることも多いです。

 

置き換え工法

置き換え工法とは超軟弱地盤や埋蔵文化財等で杭が打てない場合などに対応可能です。軟弱な原地盤を掘削・除去し、支持力の期待できる良質土に置き換える工法です。液状化に強いという意見もありますが、基本液状化地域には不向きです。

 

砕石パイル工法

柱状改良に似た工法で砕石パイル工法というのがあります。同じように筒状に掘っていき、砕石で柱を作るイメージです。構造の専門家の中でも疑問視される方もいらっしゃいますが、大丈夫な会社もあるという事です。

 

地盤に関するまとめ

このように地盤補強には色んな工法がありますが、基本、地盤・構造を理解している設計士に任せればいいことです。大切なのは地盤調査の必要性を理解して頂くのと、改良の指示が出た場合は適切な改良工事を行っていただくことです。「地盤改良費が浮きますよ」と言う会社には決して建築を依頼しないで下さい。

 

そうはいっても、改良が必要となるとそれなりにお金もかかることですし、これを読んで頂いているあなたの土地に、ちゃんとした調査の上で改良工事の指示が出ないことを祈っています。

 

 

マルトの日々
2019.11.05

マルトの秋祭り

毎年11月に、日ごろのお客様のご愛顧に感謝する秋祭りを開催しております。
今年も先日(11月2日)開催させて頂きました。

 

晴天の秋空の元



沢山のお客様がご来場くださいました!


自分で作った割りばし鉄砲で景品を落す!お子様に限らず、若いお父さんにもあまり馴染みのない遊びですよね。



秋の味覚焼き芋! 準備ミスで、焼き芋ではなく蒸し芋に・・・すみませんでした。


今年の木工教室はティッシュケース。いわゆるティッシュ用とトイレットペーパーを居室で使えるようなケースと、街角で配られている携帯用を部屋で使える小さめのケースの三種類にチャレンジして頂きました。


今回は簡単だったので、塗装までやって頂きました。なかなかの出来栄え。


日程については賛否両論あるのですが、
・夏祭は食中毒や日射病が恐い
・9月、10月は運動会や文化祭など、学校・地域のイベントが多い
等の理由で11月の第1週に開催しておりますが、
「第1週は文化の日と重なるので日を変えて欲しい」
「夏にしてくれると、木工教室が子供の夏休みの宿題になるのでありがたい」
など、ご意見を頂いており、正直いつが一番良いのか悩んでおります。

ブログをお読み頂いてる皆様からご意見頂けると幸いです。

今年も200名を超えるお客様がご来場くださいました。

毎年色々考えて大変ですよねー
準備って大変なんじゃないですか?
毎年毎年感謝してたらキリないですよー

なんて言葉をいつもお客様から言われます。

確かに、毎年色々考えるのも準備(片付けはもっと)も大変ですし、いつまで感謝し続けるんですかねー。。。

お答えしましょう。もちろんずっとです!

まず、この感謝祭は弊社とご契約させて頂きましたOB様への感謝と、これから弊社とご縁が生まれそうなお客様へマルトっていう会社を知って頂きたいという目的があって行っておりますが、もう一つ大事な意味があります。

お引渡しをさせて頂く時に必ず最後にお伝えする言葉があります。
「家造りはこれで終わりますが、本当のお付き合いはこれからになります。末永いお付き合いよろしくお願い致します」

家造りはイコール”家守り”のスタートです。

何か不具合があれば、すぐにメンテナンスに行くのはもちろんですが、10年、20年と住んでいきますと、家族構成が変わったり、暮らし方が変わって、いわゆるリフォームや修繕といった工事が出てきます。

そういった変化があればこの場で伺って、暮らし方のアドバイスだったり簡単な相談が出来る場として利用させて頂いたり

もっと具体的な問題点があれば、それを改善できる提案が出来るような聞き取りの場として活用させてもっらております。

長く住んで頂くと、何かしらの改善や修繕工事が出てきますので、その事への感謝もあり、更に住んでから感じた良かったとこ悪かったとこを聞きながら、これからの家造りにつなげていく為の情報収集をさせて頂けた事への感謝なども含まれている感謝祭なんです。

その他にも、毎年全ての御宅に定期点検には行けませんので、ご来場頂く事で近況を伺える事や、普段は私(営業担当)と担当の現場監督しかお施主様には会えないので、全社員にお客様のお顔を知ってもらう事で円滑な関係が構築出来るなど、弊社としてはメリットしかありません。

ですので、毎年開催しております。
「今年で何年目ですか?」って聞かれたんですが、気付くと12回目!
これだけ長く続けられるのもたくさんの御施主様のおかげです。
ありがとうございます。

個人的には、御施主様の笑顔と出会える1年に1回の機会ですので、叶うなら全てのお客様とお会いしたいので、来年はもっともっと楽しいイベントにして、たくさんのお客様が来ていただけるようにしたいと思っています。


写真だとちょっとわかりにくいんですが、積み木で街が造られてました。なかなかのデザイン力でしたの、思わずパシャリ。

家を建てる前に読みたいお話
2019.10.20

どんな家がお得な長期優良住宅の認定を受けられる?

長期優良住宅のメリットデメリットを簡単に説明します


どんな家がお得な長期優良住宅の認定が受けられるのかの前に、どんなお得感があるのかを簡単に書きますと、税制面で優遇されたり、住宅ローンの金利がお得になったりなどがあります。どんなお得感があるのかを詳しく書いた記事をお読みでない方はこちらをまずどうぞ。

長期優良住宅と認められるための条件

耐震性

耐震性とは、大規模地震などが起きた場合でも建物の変形の度合いを一定以下にすることが出来る措置が取られているかで判断します。要するに大地震が起こっても倒壊したり、住めなくなったりすることが無いような構造や施工がされているかどうかを判断する基準ですね。

 

では耐震等級とは?
耐震等級とは耐震性能を表す基準のことで1から3まであります。


【耐震等級1】(建築基準法の耐震性能を満たす水準で最低レベル)
・数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
・数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度


【耐震等級2】
・等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる
長期優良住宅ではこの等級2以上が義務付けられています。


【耐震等級3】
・等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる

 

よくわかりませんよね。


実例でお話しすると、熊本地震の時、震度7の揺れが2回も起こりましたが、耐震等級1の建物では倒壊・大破があり、倒壊していなくても2年後には建て替えか解体が20%を超えました。その等級1の1.25倍の強さの地震に対して耐えられるのが等級2となります。ただし、熊本では耐震等級2でも倒壊はありました。もちろん同じ等級でもそれぞれ構造など違うので原因はわかりませんが倒壊は起こりました。一方、耐震等級3では無被害及び軽微な被害ですみました。


マルトでは命や財産を守る為、長期優良住宅で義務付けられている耐震等級2よりもさらに強い、許容応力度計算による耐震等級3を標準としています。これは家を建てる建築会社の責任、使命と考えています。余談になりますが「耐震等級3相当」という表現をする会社もあるようです。これは国からの認定も何もない、耐震等級3とは似て非なるものですからご注意ください。

 

 

省エネルギー性

必要な断熱性や気密性など、省エネルギー性能が確保されていること。地球環境や光熱費、健康にも直結するとこなので長期優良住宅に関わらずこだわりたい部分です。省エネルギー対策等級4以上を確保することが義務づけられていますが、実はこの基準では省エネとしても、快適性においても、光熱費の面でもまだまだ不十分とマルトでは考えています。そのため国の省エネ基準を上回る高い断熱気密の性能を全戸に適用しています。

維持管理

建物の構造よりも耐用年数が短い内装や設備は10~20年ほどでの劣化は想定できます。維持管理(清掃・点検・補修・入替え)を建物に影響を与えずに、容易に行うことが出来る様な措置が取られていることが基準となります。

劣化対策

通常考えられる維持管理下で、数世代にわたり(100年以上)建物を使い続けられるような措置がされていることが必要です。(劣化対策等級3相当・床下及び小屋裏に点検口を設置・床下空間に330mm以上の有効な高さが必要)

可変性

どの家庭でも必ず子供の成長や親や自分自身の高齢化等によりライフスタイルは変化します。そこで間取りの変更や、配管・配線の変更等リフォーム・リノベーションのしやすい措置を講じておくことです。(共同住宅のみ)

バリアフリー性

将来スロープを設置するなど、バリアフリーリフォームに対応できるよう必要な措置を講じておくことです。(共同住宅のみ)

その他の基準

近隣の景観を損なわないデザインが評価される「住居環境」や、概ね一戸建て住宅では75㎡以上の面積を備えた住宅かを判断する「住戸面積」。また、定期的な点検を実施する計画等の「維持保全計画」といった基準があります。

 

 

長期優良住宅の申請の手順


結論からお話しすると、申請はハウスメーカーや工務店に依頼したほうが多少の手数料がかかってもスムーズにいき、サポートも受けられます。マルトでももちろん申請を行っています。

 

おおまかな流れは下記のようになります。

 

1 長期優良住宅建築等計画に係る計画の作成
2 登録住宅性能評価機関にて技術的審査を受けます
3 長期優良住宅建築等計画に係る技術的審査の【適合証】を発行してもらいます。
4 各所管行政庁に認定申請
5 審査通れば認定通知書を発行してもらいます。

 

注意したいのは建築確認申請が下りていても、長期優良住宅の認定申請までは工事着工することはできません。特に技術的審査の設計図書や図面の量が確認申請よりもかなり多いので、申請までに時間がかかるところです。認定申請は申請時点から工事着工できるのでいいのですが、行政によってはかなり日数のかかる所も有ります。

 

長期優良住宅についてのまとめ


こうして長期優良住宅について詳しく見ていくと、お財布に優しいから認定を取るというよりも、最低限の家としての性能を確保し、それを国が認めたのが長期優良住宅だとマルトでは考えています。


ハウスメーカーでも工務店でも依頼先がどこであれ「長期優良住宅で建てたい」と伝えて、「コストが掛かるばっかりで無駄ですよ」とか、「うちでは対応できません」という会社は、よほどのコスト削減で出来ないのか、耐震・省エネなど技術面が足りなくて出来ないのか、いづれにせよ依頼先としては不適格だと思います。

 

 

家を建てる前に読みたいお話
2019.10.15

あなたが建てる家は長期優良住宅になっていますか?

長期優良住宅とは何でしょうか?

 

家を建てようかなと思いだしたら、よく目にする「長期優良住宅」についてわかりやすく書いてみたいと思います。実はこの「長期優良住宅」という家を、あなたが建てたらいろいろとメリットがあるのですが、未だにそんなものは必要ない、あるいはうちでは建てられないという住宅会社があるのも事実です。そんな会社に言いくるめられたりしないように、ちょっと難しい言葉なども出てきますが、頑張って読んでみてください。

 

つい最近まで日本の住宅は「作っては壊す」の繰り返しでスクラップ&ビルド型でしたが、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」というストック活用型の社会への転換を目的として、平成21年にスタートした「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアし、認定を受けている家を「長期優良住宅」と言います。

 

大きく分けて4つの基準を満たした住宅です。

 

A.長期に使用するため(長く住み続けるため)の構造及び設備を有していること。
B.居住環境等への配慮を行っていること。
C.一定面積以上の住戸面積を有していること。
D.維持保全の期間、方法をさだめていること。

 

何だか難しい言葉ですね。大雑把ですがもう少し分かり易く説明すると、

 

【劣化対策】 建物本体の柱や土台・梁等の構造が腐らないようにする。床下や屋根裏が点検できるようにする。


【耐震性】 地震で倒れない家にする。


【維持管理・更新の容易性】 排水管等直せるようにコンクリートに埋め込まない。


【省エネルギー性】 断熱材、窓の種類や大きさ等考えて、暖かくて涼しい性能の家にする。


【居住環境】街並みに合った建物にする。


【住戸面積】狭すぎない家。


【維持保全計画】定期的に点検する。

 

一言で言ってしまえば、長期優良住宅とは、長く安心・快適に暮らせる家と国が認定した家のことです。

 

 

 

長期優良住宅の認定を受けるメリットとは?

納める税金が少なくてすみます


住宅ローン控除額が10年間で最大500万円!!


住宅ローンを借りて家を建てた場合に、年末ローン残高の1%が10年間、所得税と住民税から控除される住宅ローン減税が受けられます。
10年間の最大控除額は一般住宅だと400万円ですが、長期優良住宅では500万円になります。


ただし、控除額が500万円になるには10年後までローン残高が5000万円残っていることが必要で、所得税・住民税を50万円納めてる方が対象に控除を受けられることになります。
※更に3年延長


 2019年10月1日~2020年12月31日に入居した場合で、建物の消費税が10%となるケースは、控除期間を3年延長して13年になります。
11年目から3年間の控除額は、

 

(1) 住宅ローン残高×1%
(2) 建物購入価格×2%÷3

 

のうち、いずれか小さい額となります。つまり⑵の方が小さければ消費税アップ分2%が取り戻せるということになりますね。



所得税(投資型減税)

 

住宅ローン控除を受けない場合は、長期優良住宅の認定を受ける為に使った費用(使用や設備など)相当額(上限650万円)の10%をその年の所得税から控除できます。

 

登録免許税(登記に関する税金)

 

長期優良住宅なら一般住宅と比べて
保存登記 0.15%→0.1%
移転登記 0.3%→0.2%
となります。

 

不動産取得税(土地・建物等取得した年の税金)

 

一般住宅なら課税標準額から1200万円控除されますが、長期優良住宅の場合は1300万円控除されます。
(課税標準額は契約金額ではないので注意)

 

固定資産税(土地・建物等に毎年掛かってくる税金)

 

税額が1/2に減額される期間
一般住宅では1~3年間
長期優良住宅では1~5年間

 

住宅ローンの金利で優遇措置が受けられます


【フラット35】Sで金利が10年間引き下げられます。
住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して貸し出す【フラット35】。良質な住宅なら、さらに低い金利が一定期間適用される【フラット35】Sがあり、長期優良住宅は10年間0.25%金利が引き下げられる金利Aプランが適用されます。

 

補助金が受けられます


地域型住宅グリーン化事業の長寿命型補助金は、木造新築の長期優良住宅を対象にしています。ただし、毎年実施されるかはわかりませんし、金額も分かりません。補助金を受けられる工務店も限定されます。(弊社は可)
基本は110万円、地域材利用で20万円加算、三世代同居で30万円加算。上手く補助を受けられれば最大160万円の補助が受けられます。

 

 

長期優良住宅のデメリットとは?

 

3.1申請に時間がかかる
 通常の確認申請とは別で適合審査と認定審査を受けるので、数週間から1か月程度みておいた方がいいでしょう。


3.2申請費用がかかる
 各審査機関、行政、設計事務所によって変わってきますが費用が発生します。


3.3定期的な点検が必要
 住み始めてからの定期点検が義務付けられます。これは住み手にとってはデメリットではないですよね。


5年や10年のサイクルで自治体から定期点検のお知らせが届きます。
長く安心して住み続けるために、大切なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
住宅の劣化を早めに発見することで、必要な対策をとりやすくなるでしょう。

 

長期優良住宅に対する考え方のまとめ

 

長期優良住宅とは長く安心・快適に住める家と国からのお墨付きを得た家になります。これで、家が良質な資産であると資産価値が明確にされ、税制・住宅ローンで優遇措置が受けられ、触れませんでしたが地震保険料も割引が適用されます。これは認定されるためには耐震等級2を必ず取得する必要があるためで、これにより30%割引かれます。ちなみにマルトでは長期優良住宅の認定を受けるのはもちろんのこと、耐震等級は自社基準で等級3を基本にしているので割引率は50%になります。

 

家づくりのまとめサイトなどを見ていると、税制などでそこまで優遇されているわけではないから、建築費の高くなる長期優良住宅にする必要はないと書いているサイトもあります。また、子供などに家を譲る気が無くて1代で壊すなら認定を受ける必要はないと書いているサイトもあります。税制で優遇されているかどうかの判断はさておき、例えば耐震等級2という明確な基準や(耐震等級2相当、などの表現に注意!)、ある一定以上の省エネ基準など人が暮らしていく上で最低限の基準(これについてはまた詳しく書きます)を国が認定してくれているようなものなのですから、家を建てる立場にある弊社としてはどこの建築会社も長期優良住宅にはして欲しいと考えています。