2020.02.19最終更新日:2020/11/06

木の家の外観 外壁材に木を使う

木の家の外観 外壁材の種類

木の家の外観 ウッドデッキに面したそとん壁の外壁

家の外観(外壁材)は外から誰にでも見られる、印象を左右するとても大事な部分です。

本物の木を使った外観は、やはり似せた物にはない質感があります。年月が経つことにより風格や落ち着きが現れます。

外壁材には窯業系サイディングやタイル張りなどもあるのですが、(実は日本の新築のほとんどは窯業系サイディングと思われますが!)このブログでは木の家の外観に合うもの、板張りの外観のバリエーションを見ていきたいと思います。

味のある木の家の外観にしたい、板張りの外壁材の採用を検討されている方に参考になればと思います。

ちなみに上の画像は弊社の施工例で、オレンジがかった茶色い部分は塗装した杉板です。白い部分はそとん壁という塗り壁になります。

日本で一番使われているサイディングについて少し

冒頭で「実は日本の新築のほとんどは窯業系サイディングと思われますが」と書きました。

ここ案外大事なところで、ほとんどの窯業系サイディングは継ぎ目処理に使うシーリングの耐久性が低く、10年以内に打ち直しが必要です。2階部分もサイディングで仕上げているでしょうから、足場代だけでも馬鹿になりません。(1回あたり100万円?)

建築コストは安く抑えられても、後々のメンテナンス費用が定期的に必要になります。

30代で建てて50年住むと考えて4回の打ち直しで400万円以上!!

ただ、最近のサイディングはシーリングレスシーリング自体が高耐久なものが出ていますから、もしあなたの家の外壁仕様がサイディングなら担当者にその辺のことよーく聞いてください。念のため、サイディング自体も高耐久な物か確認してくださいね。ここはケチっては絶対いけないところです。

こちらが大手サイデイングメーカーの高性能商品です。

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木の板の外壁

さて、木の板の外壁というと、腐りそうとか劣化しそうとか思われがちですが、そうでしょうか?

近所にある寺社を思い浮かべてください。まあまあ古い木の外壁だったりしていませんか?有名どころでは法隆寺や正倉院ですね。

木は腐りさえしなければ、銀色っぽく退色していたりはあってもボロボロになって崩れるとかはありません。

経年変化はありますが経年劣化はありません。性能がほぼ落ちないのです。

もともと日本の風土によく合っている外壁材なのです。

ということは、家を建てた後にかかるお金が圧倒的に少なくて済むのです。

ウッドロングエコ(木材防護材塗装)仕上げ

木の家の外観 ウッドロングエコの外壁

ウッドロングエコは、木材を腐らせる「腐朽菌」を繁殖させない、健康・安全で、自然に優しい木材防護剤です防腐剤のように環境に悪いものではなく、土に埋土しても、溶け出すことなく、長期に渡って、効果を発揮することから、欧米では、学校や公園などの公共施設でも実績の高い製品です。

手袋もマスクもなしで施工出来るくらい安全なものですから、親子でウッドデッキを塗るなんてことも出来ますね。

通風と水はけがよければメンテナンスフリーな外壁になります。欧米では100年持つと言われていますが、日本ではまだそこまでの実績は正直ありません。

また、色を付けるものではないので塗る材によって色味の仕上がりに差が出ます。風や雨の当たり具合により経年変化でも差が出るので好き嫌いの個人差が大きく、築年数の経った施工例の確認が必須です。

上の画像は弊社施工例になります。

経年変化の例

2年と6か月経過した例です。古びた落ち着きが出てきました。? ここのとらえ方の個人差が大きいです。ご夫婦で喧嘩などにならないように要チェックです!

有限会社小川耕太郎∞百合子社からお借りしました。。

焼杉板仕上げ

上の画像は弊社の施工例です。

焼杉にはバーナー焼きと三角焼きというものがあります。

上の画像が三角焼の様子です。天竜焼杉様のHPよりお借りしました。

文字通り焼くことにより表面を炭化させ、「腐朽菌」の繁殖に必要な栄養素などをなくすため外壁に適した材になります。

バーナー焼きよりも三角焼のほうが炭化層が厚く仕上がります。焼杉のメリットはやはり炭化層にあるので、そういう意味では三角焼のほうが優れていると言えます。ただし見ての通り手間はかかりますね。

経年変化により炭の部分が徐々に落ちてゆき、いずれは本来の木の地色が出てきますが、条件にもよりますが50年ノーメンテナンスの例もあり、30年持つとはよく言われる言葉です。木の地色が出た部分は適した塗装でメンテナンス出来ます。また、面積が大きい場合は貼り替えも比較的簡単にできるので、やはり長持ちする外壁材と言えると思います。

焼杉も木が経年変化していくものなので、やはり好き嫌いが分かれるところです。また、焼杉とは簡単に言えば表面が「炭」ですから触れば黒い色が手につきます。ここも採用するかは判断の分かれるところですね。

塗装杉羽目板

木の家の外観 塗装羽目板の下見貼りの外壁

上の2枚の画像は弊社の施工例です。

塗装羽目板の一番の魅力は、好みの色で耐久性を向上させることにあります。

ただし、やはり生地が木ですから経年変化があります。色が退色したりはげた風になります。

もともと好みの色で外観を整えたわけですから、性能の問題ではなく美観の問題として塗り替えが必要になるかもしれません。

さて、羽目板の種類ですが塗装済みで販売されている羽目板と、自社で塗装する羽目板があります。

弊社も自社で塗装することが多いのですが、使う塗料はいろいろと種類があります。

自然素材系の塗料の種類としては、

オイル系:木の内部に浸透して表面に塗膜を作らないため、美しい木目の質感が浮かび上がり、しっとりとした仕上がり

ワックス系:表面をコーティングして汚れから守る。無塗装のような自然な仕上がり

オイルワックス系:両者を兼ねているものがあり、代表的なメーカーは

オスモ(ドイツ製)

リボス(ドイツ製)

いろは(日本製)

弊社ではいろはを使うことが多いです。各メーカーのリンクを貼りました。

経年変化

彦根の工務店はマルト

上の画像の黒い壁の家の4年後の様子です。雨風の当たり具合などにより経年変化の様子も違います。

今現在で8年が経過しましたが、塗り替えは行っていません。

木の外壁と相性が良い塗り壁とガルバリウム

木の家の外観 ウッドロングエコとそとん壁の外壁

この記事の冒頭にある画像は塗装杉羽目板と塗り壁の組み合わせです。

上の画像はウッドロングエコと塗り壁の組み合わせで、どちらも「そとん壁」という火山灰由来の材料で出来ている塗り壁になります。

こちらの画像はガルバリウムの外壁に玄関周りにだけ木を使っています。

どちらかというとガルバリウムの外壁の場合はポイントで塗装杉羽目板を使うと相性が良いようです。

そとん壁にしろガルバリウムにしろ、どちらも無垢の素材、本物の素材同士ということでとても相性が良いです。

繰り返しになりますが、木の外壁はいずれにせよ経年変化が起こります。その変化の具合を経年美ととらえられる方にはとてもおすすめの外壁材ですが、そうではない方には塗り壁やガルバリウムをお勧めします。

最後に価格の話です。

本物の木というだけで内装材にしろ、今回のような外装材にしろ「高そう」と思われる方がホントに多くて残念です。内装材についてはまたの機会に書くとして、今回の外装材ですが、高くはありません。

工事店によって多少の違いはあるでしょうが、今回ご紹介したような木の外壁材は、初期費用だけで比べると定期的なメンテナンスが必要になる(建てた後にお金がかかる)、安価なサイディングに比べると高いです。

ですが、実は高耐久のサイディングと比較すれば変わりはありませんし、後々のメンテナンス費用を考えるとむしろ安いくらいです。

ということで、あなたの家づくりの外壁材の検討材料に是非加えてみてくださいね。

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