滋賀の工務店が国産無垢の床材をまじめに推すブログ
住宅の床材についての基本の知識はまずこちらから そもそも論ですが、皆さんは無垢の床材を正しく理解…
この記事では無垢の床を採用したいけれど、「汚れ」や「傷」が心配で悩んでしまっている方や、お手入れが大変そう、値段が高そう、などなど様々な理由で採用をためらっている方に読んで頂くことを前提で書きました。
無垢の床材については誤解もたくさんあります。
結論から言うと、耐久性は高いです。長持ちする素材だということです。
傷やシミがついても復元は出来ますし、傷やシミを含めて経年変化(古美)ともとらえられます。
また価格もよくあるフロア素材よりも安いものもあります。
納得して無垢の床材を採用して頂けるよう、ひとつひとつ紐解きながら解説していきます。
是非、無垢の床材を採用して快適な暮らしを満喫してください!
無垢の床材とは木から作られる板状の床で、木の種類によって表情も特徴も違います。
共通している特徴としては温かみや風合いのある美しい表面、香りにあります。
また、年月と共に色が変化していく経年変化を楽しめる床材でもあります。
メンテナンスも比較的容易ですので(詳しくは後述します)子供のいるご家庭においても安心して使えます。
仮に傷がついても「劣化した」「汚くなった」という感じにはならないので(感じ方には個人差があります)、子供の成長とともに愛着が湧く床材ともいえます。
ただ世の中には無垢床材と見紛うばかりの、複合フローリングと呼ばれる全く違う床材もあります。
違いについてはこちらの記事で説明しています。
一番の快適のポイントは足触りが1年を通して気持ち良いことです。
無垢材は木自体が呼吸するので湿度の調整をしてくれます。
そのため湿度の高い夏であってもベタベタする、あの嫌な感触がありません。
また、空気をたくさん含んでいるので冬でも底冷えするほど冷たく感じる人は少ないと思います。
空気をたくさん含んでいるということは柔らかいということで、そのことも足触りの良さにつながっています。(木の種類によって違いはあります)
柔らかいということは傷が付きやすいということでもあるのですが、無垢床材は厚みのどこまで切っても「木」なので多少の傷はそのうち気にならないレベルになります。
一方複合フローリングは基板である合板が見えるほどの傷になると、どうしても劣化した感は否めません
無垢床材は長持ちするという所以です。
弊社が国産の無垢材にこだわる理由はこちらにあります
選ぶポイントとしては色味を含む表面の見た目と、硬さにあると思います。
色味は白っぽいものから濃い色まで様々にあります。
経年変化で色味が変わると書きましたが、白っぽいものほど変化(濃くなる)を大きく感じると思います。
硬さはについては同じ無垢材であっても広葉樹(ナラやクルミ)は比較的硬く、針葉樹(杉や桧)は柔らかい素材です。
傷に強い床にしたい場合は広葉樹から選ぶ方がいいでしょう。(それでも複合フローリングよりは柔らかいです)
逆に柔らかい足触りを望まれるなら針葉樹がおススメです。
この辺りの感触は実際に触れてみないとわからないので、無垢床材のショールームに行く、サンプルをもらう、などして体感することをおススメします。
色味についてはこちらの記事の中に画像の一覧があるので参考にしてみてください
傷やシミがつくことを避けるためにウレタンのワックスなどを塗って表面を閉じ込めたようにしてしまうのはせっかくの足触りを損ねてしまうので無垢床材では避けたいところです。
無垢床材の表面を保護したり撥水効果を持たせるためには自然塗料をおススメします。
弊社では下記の「いろは」という製品のクリアタイプを床材に使っています。(お引き渡しの前に仕上げます)
「いろは」はオイルタイプの浸透性塗料です。
浸透性塗料とは木材の内部に浸透し、木の質感を損なわない自然な塗膜を作ります。かつ、無垢フローリングの穴を塞がないので、呼吸を妨げません。
もう一つ塗料をご紹介します。
こちらもご自分でメンテナンスしやすい、蜜蝋ワックスです
塗る頻度ですが、表面がカサカサしてきたと感じたり、ツヤがないと感じれば塗るという程度で十分です。
実際、弊社のお客様でも引き渡し後に一度も塗っていないという方が多くいらっしゃいます。(桧や杉の床材が多い)
日頃のお掃除に関しては、普通に掃除機をかけたりドライタイプのシートが使えます。
ダメなのは化学製品系のお掃除用品を使うことです。
水拭きに関しては固く絞った状態であれば大丈夫ですが、頻度は少なくしましょう。
液体をこぼしたら速やかにふき取ることも大切です。
無垢床材の特徴の一つに収縮があります。
乾燥気味の季節には板と板の間にやや隙間が出来ます。
その隙間にゴミが挟まってしまうと取り除かなくてはいけない、つまようじなどで取り除く必要があります。
これは無垢床材の数少ないデメリットかもしれません。
他にも、強めの汚れが付いた場合はサンドペーパーをかけて、その部分に塗料を塗る、という無垢材ならではのメンテナンスもあります
また、スマホを落として作ってしまった凹みなどは霧吹きで水をシュっとかけて、タオルの上からアイロンをかければ木が膨張して戻ります。(紹介しているサイト ↓ では木の板をタオルの代わりに使っています)
ここからは実際に年月を経過した床材がどのような変化を遂げるのかをご紹介します
(竣工時の写真には、タイトルに施工事例へのリンクを貼りました)
5年近くたった様子です(イベント開催時の写真です)
小学生のお子さんが2人いて、それなりに傷もありますがいい感じに色が濃くなってきつつあります
9年近くたった様子です。
床だけでなく手すりなども色が変わりました
四角い形で跡があるのは長年玄関マットを敷いていたためです
今後だんだんと馴染んでいくと思われます
こちらは同じ家ではありませんが、比較のため見てみます。
およそ20年経った、弊社の商談室の小上がりの杉の床です。
見事なあめ色に変化しました。
新築当時の赤いところと白いところが無くなりました。
どの床も色味は大きく変化しましたが、足触りの良さは全く変わっていません。
無垢床材と一口に言っても種類は様々にあるので価格も様々です。
弊社がよく使う「節あり」の桧や杉は無垢床材の中では比較的お安いと思います
また、無垢床材だから高価という訳でもなく、複合フローリングもそれこそピンキリの世界です。
無垢材よりも高価なものは沢山あります。
ひとつ気を付けたいのは、無垢床材を普段から扱いなれていない会社に無垢床材を要望すると、すごく高くなることもあるようです。
無垢床材を採用したいのであれば、普段からよく使っている会社に相談した方が価格も施工も安心できると思います。
家を建てるのはとてもお金がかかります。
その中で無垢床材を採用したい場合の優先順位はどうでしょうか?
例えば塗り壁と無垢床材のどちらかを選べ、と言われたたら無垢床材を選びます。
理由は長い年月、毎日触れるものだから。
極端な話ですが設備のグレードを少し下げてでも、無床床材は選びたいと思います。
設備は後から入れ替えが出来ますが、なかなか床材の貼り換えは出来ません。
1年を通して毎日毎日快適な足触りは何者にも代えがたいと思います。
汚れや傷に対して神経質になってしまう人には向きません
汚れをどうしてもつけたくないとなると、ウレタン塗装などの床材がおススメになり、無垢床材の必要はないと思います。
広葉樹であっても傷はつきますし、まして針葉樹の杉や桧になると家具の足跡さえつくことがあります。
そういったことが気なる方は、やはり固く仕上げた床材にされた方が良いと思います。
無垢床材はとてもおススメの床材です。
足触りを気に入っておられるなら是非採用してください。
価格が気になる方は、無垢床材をよく使っている会社に相談してみてください。
複合フローリングよりも安いことも多々あります。
汚れや傷は無垢床材でなくてもつくものです。
むしろ傷に関しては無垢床材の方が目立ちませんし、メンテナンスも容易です。
子供の成長と共に変化するような無垢床材は、10年後も愛着を持って暮らせると思います。
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