2020.11.26最終更新日:2023/08/07

LED電球の明るさ(ワット数)、どう選ぶ?

 

家を新築したり、リフォームしたりする時には新しく照明器具を選びます。

 

賃貸などで多い、お部屋の天井に一つの大きな照明器具というパターンから脱却して、多灯照明の雰囲気を楽しめる暮らしはいかがですか?

 

というのもここ10年くらいですごい勢いでLED照明が普及し、LED照明だからこそ出来る技みたいなのもあって、それらのことを実際の器具をご紹介しながら書いてみたいと思います。

 

実際の検証写真などをすぐにご覧になりたい方は、途中を読み飛ばしてください~

LED照明とは何者か?

すっかり世の中に定着した感のあるLEDですが、ちょっと特徴のおさらいをしておきます。

●寿命が長い (定格寿命40000時間の物の場合、1日10時間点灯でおよそ10年間使用できます)

●紫外線や赤外線をほとんど含まない。よって紫外線による色の退色などがない。お洋服の変色などが軽減されます。

●少ない消費電力(よく比較されるのが白熱電球の1/6程度の電力で同じ程度に明るい)

●寒くてもすぐにMAXで点灯する。(蛍光灯はパッとは明るくならない)

●水銀や鉛などの環境汚染につながる物質を含まない

少ない電力(少ない電気代)で、しかも長寿命になったので家計にも環境にも優しいのがLED照明と言えるでしょう。

LED照明になって変わったこと

以前の蛍光灯や白熱灯の照明からLEDに代わって変化したことを上げてみます

センサー付き照明の種類が増えた

LED以前はセンサーでパッと点いたり消えたり、あるいはぼんやり点いて人を感知すると明るくなる、という照明は白熱電球でないとできませんでした。

白熱電球は蛍光灯に比べ電気代がかかり寿命も短いため、どうしてもセンサーにしたい場所、例えば外灯などに限られることが多かったです。

消費電力の少ないLEDになり、廊下やトイレの照明を人感センサーで入り切り出来るようになりました。いちいちスイッチを触らなくてもいいのは便利です。

調光出来るようになった

これもLED以前は白熱電球でしか出来ませんでした。ですから一般家庭での採用はほとんどなかったのではないでしょうか。

それがLEDになりリモコンや壁付けコントローラーで簡単に、明るく⇔暗く⇔消灯、出来るようになりました。

調色出来るようになった

この機能はLEDならではです。

光の色には大きく分けて昼白色と呼ばれる昼間の太陽光の光と、電球色と呼ばれるホテルやおしゃれなレストランの照明のようなオレンジ色の光があります。

LED以前では白熱電球はもちろん電球色で、蛍光灯は電球色か昼白色から選ぶという仕組みでした。(電球色の色は電球色と言い難いものが多かったですが・・・)

どちらを選ぶかは好みの問題と用途から決めていました。

例えば子供部屋は活動的な昼白色にし、リビングは寛ぎ感を出すために電球色を選ぶというように。

今では例えばダイニングテーブルの上のペンダント照明を調色タイプにすると、朝ご飯や子供が宿題をするときには昼白色にし、家族で囲む夕飯時は電球色にするなどシーンに応じた使い分けができます。

LED電球の明るさ、ワット数はどう選ぶ?

表:denkyuya.jp様よりお借りしました

さて、ここまでLEDの特徴などを書いてきましたが、ここではLED照明、LED電球の明るさの選び方について書いてみたいと思います。

LEDの基準になる明るさの単位は「lm」、「lumen」の略で「ルーメン」と呼びます。LED以前では消費電力の単位「W数」「ワット数」で明るさも判断していましたが、LEDでは光源から放たれる光の量を表すルーメンを明るさの単位としています。

上の表は一般白熱電球からの取り換えの参考として見ることができます。

例えばトイレの60Wの白熱電球を同じくらいの明るさのLED電球に変えるなら、810ルーメン以上のLED電球を選びます。

蛍光灯電球の場合10Wでしたら白熱電球40Wと同等程度の明るさですから、485ルーメン以上のLED電球を選びます。

余談ですが選ぶ際には電球の光の色も注意して選んでください。

ややこしいのは、LED電球とLED一体型照明器具(電球を使わず器具と光源がひとつになっている)とは基準になる明るさ「ルーメン」が違うことなのです。

LED照明の明るさ(ワット数)はどうする?

下の表をご覧ください。実はLED器具のタイプと定格光束値によって畳数表示の基準が変わります。(すべてオーデリック様よりお借りしました)

まずは「LED一体器具」または「全般配光型LED電球器具」の場合

次は「準全般配光型LED電球使用器具」の場合

ご覧頂くとわかるかと思いますが、同じ8畳でも器具タイプが違うと必要なルーメン数が違うのです。

天井の真ん中につけるシーリングなどでしたら照明器具メーカーのカタログに「〇畳」と書かれているので、そちらを参考にしてもいいでしょう。

ただ、それではせっかくの新築やリフォームが残念な気がします。

この記事では冒頭に書いたように、照明がLED化したことで手軽に得られるようになった暮らしのシーンに合わせた照明計画を検証したいと思います。

実際のLED照明(電球)を検証して見る

下の画像は和室の照明の様子です

ブラケットのみ点灯
ダウンライトも点灯

4.5畳の和室です。右側の暗く写っているところはダイニングキッチンです。

(このダイニングの照明を点灯させなかったのは大失敗 泣 陰気臭く見える~)

上の写真のブラケット(壁付け照明)のみの場合でも、割と部屋の角に配灯しているので、壁2面、天井が明るく感じるので、そこまで暗く感じることはないように思います。

この状態に床置きのフロアライトがあれば十分だと思います

下の写真はどうですか?

ダウンライトが壁と床を照らしているので明るくなりました

部屋全体を明るくしたい場合にはこちらのやり方がおススメですね

4.5畳の部屋で使用している器具がLED一体型ですから、先ほどの表では2700ルーメン必要とされていますが、こちらでは合計1205ルーメンになります。

実はもともと計画の段階でここは寛ぐ場所ということで、あえて暗めの計画にしていました。

和室:ブラケット ダイニング:ペンダントのみ点灯
和室・ダイニング ダウンライトも点灯

和室横のダイニングキッチン(およそ6畳)を見てみましょう。

上の写真は和室ブラケットのみ、DKはペンダントのみ点灯しています。

ペンダント下のワークカウンターは子供たちの食事の場でもありますが、十分な明るさかと思います。

また、実はこのペンダントにはリモコンで調色調光出来る電球を採用しています。曇り空の朝食時や子供たちが宿題をするときなどは、昼白色にして使っていただけます。

こちらはキッチンということもあり和室よりは明るく計画していますが、それでも先程の表にあるほどまでは明るくはありません。

ちなみにですがレンジフードをつけると付属の照明が点灯します。

LEDの時代になってお伝えしたいこと

長く一般的な日本の住宅は1室1灯、大きなシーリングライトで部屋の隅々まで照らすのが普通でした。

ダウンライトを使っても、やはり部屋の隅々まで照らすような配灯が今でも一般的だと思います。(私もついついやりがちです・・・)

例えば上の和室やDKの天井にシーリングライトをつければとても明るくはなりますが、くつろぐ灯りにはなりませんね。

なかなかお伝えしにくいのですが、DKのペンダントライトだけで過ごすとき、隣の和室でブラケットが灯すように点いているのは目にも楽しい光景です。

冒頭にお伝えしたようにLEDの時代になって調光や調色がとても簡単に、しかも最近ではかなりリーズナブルになりました。

決して暗さを推奨しているのではなく、LED照明になったおかげで明るくも暗くも自在になったことを楽しむ暮らしをおススメしたいと思っています。

必要な場所に必要な時、必要な明るさがあれば、あとは遊び心で陰翳を楽しめたらいいですね。

必要な明るさは年齢とともに変化する

一つ忘れてはいけないのは、必要な明るさというものは年齢とともに変化するという事です。

20代の目と、40代の目さらには70代の目が必要としている明るさは倍ではすみません。

LED照明器具は寿命がとても長くなりました。

という事は今の自分基準にプラスアルファの明るさを加えたいという事です。

寛ぐ灯りは目が何かに集中することは少ないのでまだいいとしても、新聞を読む、手仕事をする、という時は明るくないととても目が疲れます。

スタンドを使うことを私も推奨してはいますが、実際のところ決まった場所でなければコードを電源につながないといけなかったり、面倒であることも確かです。

スタンドを使う生活とともに、調光調色出来る器具を使って歳を重ねてからも目にやさしい暮らしがしたいものです。

ぜひ、照明器具を選ぶ際には暮らしに彩を添えるような照明計画にしたいですね。

吹き抜けリビングと寝室の、調光や調色の動画を載せました。動画撮影が初心者なものでイマイチな出来ですが、よろしければご覧になってください。

吹き抜けにつけたブラケットはこちら。

1階部分と2階部分に配置しました。434ルーメンとなっているのは昼白色の一番明るい場合です。

スポット型のブラケットはこちら。

画像は天井付けになっていますが、壁にもつけられます。

シーリング照明はリモコンで操作できるものがほとんどですが、ブラケットやダウンライトなどはまだまだリモコンではなく、壁付けコントローラーがほとんどです。

そんな中実はこれらの照明はブルートゥースリモコンで操作します。(お手持ちのスマホでも出来ます)

そのため壁付けコントローラーは必要ありません。

毎日の暮らしの中で生活シーンに合わせて操作することを考えると、手元にリモコンの方が便利だと思いました。(シーンごとの操作を記憶させるライティングコントローラーなるものもあります。こちらについてはまた詳しく記事にします)

スイッチにもリモコンになるものなどもあり、照明関連の便利なものをまた記事にしたいと思います。

家を建てることを計画中の方はこちらの記事もどうぞ

後悔しないウオークインクローゼットの作り方

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