
開く、閉じる、街中でおおらかに暮らす
古い街道沿いになじんだ様子で建つ、優しいたたずまいの家です。麻の葉組子の障子や、和のテイストのタイルを使った製作洗面台など、打ち合わせの当初からお気に入りをいくつかピックアップされていました。そんなお気に入りをあちこちに使った家は、毎日の生活に彩とワクワク感を与えてくれます。2階フリースペースには落書きできる壁があり、子供たちの勉強やお絵かきに活躍してくれそうです。そんな楽しい場所は吹き抜けを介して1階とつながり、どこにいても家族の気配を感じられます。
スタートは無垢の木の家造りをご希望されているという事で弊社との商談が始まりましたが、実は自分で造ったりする事が大好きなご主人であった為、無垢の木の家造りに”お施主様参加”という要素が入った、新しい家造りの形だったのかもしれません。家自体は弊社の特徴である、県産・国産の無垢の木で作り、自然素材をふんだんに使った家造りですが、まず家の塗り壁は全てご主人と奥様で塗られました。これだけならよくあるのですが・・・完成時に設置予定の暖炉の背面の耐火パネルをハンドメイドのレンガ積みで造られ、極めつけは隣接する車庫を弊社指導の元ではありますが、骨組みの組み立て(上棟)外装の焼板は、全てご主人と奥様で造られました。屋根・基礎・電気は弊社職人でやりましたが、それ以外は全てお施主様です。「お施主様と共に造る家造り」とよく言いますが、これだけの事が出来るのはお施主様との良好な関係とご理解がなければ出来ません。手前みそになりますが、これもまた弊社の良さであり特徴であると思っております。