2017.06.19最終更新日:2020/02/06

窓 ガラスの種類

断熱サッシと呼べるものには、必ず複層ガラス以上のものが入っています。

真空ガラスだったり、3枚あるトリプルガラスだったり、様々な高性能のガラスが出てきています。

その中でも、現在の主流といいますか、多く採用されている

 

『Low-Eガラス』

 

について説明します。

 

Low-Eは Low-Emissivity の略で、『低放射』という意味です。

 

低放射性能を発揮する銀と、それを保護するための酸化金属からなる特殊金属膜をコーティングしたガラスをLow-Eガラスと言います。

 

熱の移動の三要素は【伝導】、【対流】、【放射】ですが、Low-E金属膜は【放射】による伝熱を少なくする性質を持っており、ガラス内の放射伝熱が8割程度抑えることができます。

 

その結果、冬は室内の暖かい熱を逃がさず、夏は熱い太陽熱を適度に遮蔽するという、ウソみたいなガラスです。

 

 

下の画像は、普通の複層ガラス

複層

 

2枚のガラスの室外側ガラスをLow-E金属膜でコーティングしたものが遮熱タイプ

 

low-e遮熱

 

2枚のガラスの室内側ガラスをLow-E金属膜でコーティングしたものが断熱タイプ

 

low-e-断熱

 

色のついていないタイプなら、そのガラスがLow-Eガラスかどうかは見ただけではわかりませんが、断熱効果は絶大です。

 

どこにどのタイプのガラスを使うかは、案外難しいことなので設計士さんにお任せしていいとおもいます。

 

 

 

昔のように、窓のガラスが1枚の時代は透明ガラスか型ガラスのどちらかを選ぶだけでしたが、最近はいろんな種類のガラスがあります。

 

合わせガラス

 

2枚のガラスの間に中間膜を介してくっつけたガラスです。

中間膜に樹脂を使うことにより、ガラスが割れても飛散しにくくなります。

また、この中間膜に何を使うかによって、いろんな性能を発揮するガラスになります。

 

 

防災ガラス

合わせガラスや強化ガラスの中で、特に脱落防止性能に優れたガラスです。

 

防犯ガラス

中間膜に強いタイプの樹脂膜やポリカーボネートを使用したもの。

ガラスは割れても(ヒビが入る等)中間膜を破るのに時間がかかります。

 

防音ガラス

防音特殊中間膜を使うことにより、音によっておきる振動を熱に変え、音の波を消滅させる原理を用いたものです。

これにより、外部の騒音が聞こえにくくなるだけでなく、内部の音も外に漏れにくくなります。

 

 

真空ガラス

2枚のガラスの間に真空層を設けているものです。

真空は熱を伝えません。熱は水や空気等、物と物が接触して伝わるのですが、真空は何も物がない為、熱が伝わりません。断熱性能大です。

 

格子入り複層ガラス

ガラスの間に格子が入っているので、掃除が楽です。

 

 

ブラインド入り複層ガラス

これもガラスの間にブラインドが入っている為、ブラインドの掃除は不要です。

 

 

 

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