2025.09.17

【保存版】新築のコンセント配置ガイド|後悔しないための注意点

 

新築やリフォームで後悔しないためのコンセント計画。本来は住宅会社に任せておいて良い(はず!)と思いますが、コンセントの数・位置・高さ・将来性などの基本を改めて考察してみます。

 

新築やリフォームで間取りにいくらこだわっても、コンセント計画が不十分だと「延長コードだらけ」「使いたい場所にない」といった後悔が生まれてしまいます。

 

この記事では、新築で失敗しないためのコンセント設置の注意点を詳しく解説します。

コンセントに関する後悔ポイントには何がある?

まず、どんな後悔ポイントがあるのかを確認しておきましょう。

〇 コンセントの数が足りなかった

〇 コンセントの設置場所が悪くて使いづらい

〇 設置してある高さが合わない

〇 屋外を忘れていたため不便

〇 専用回路がなくブレーカーが落ちる

〇 将来を見据えていなかった

〇 USBコンセントを付けなかった

それでは上記を参考に、考察していきたいと思います。

コンセントの数は「多めに」。使う場所に設置が基本

新築後の後悔ポイントの中でも多いのが「コンセントが足りない!」ことです。
スマホ・タブレット・家電・掃除機・IoT機器など、年々電源が必要なものは増えています。

部屋ごとに何に使うかシュミレーションし、その上で少し多めに計画しましょう。

余裕を持っておくことで、延長コードに頼らずスッキリ使えます。

住み始めてからの追加は、配線工事は壁の中となるため大掛かりなものになってしまうのでご注意!

住宅会社が細かくヒアリングをしてくれれば良いのですが、打ち合わせの際にリストを渡すなどしたいですね。

キッチンのコンセントの配置と設置場所

キッチンは家の中でも特にコンセントを多く必要とします。

炊飯器、トースター、電子レンジ、コーヒーメーカーなど同時に使う可能性が多いのも特徴です。

これらは置く場所を事前に決めて、必要な場所にコンセントを配置します。

また、ハンドミキサーやフードプロセッサーなど一時的に使う道具も多くあります。

こちらもどこで使うのかはもちろん、出来れば使う場所の近くに収納したいですね。

具体的な設置例を見ていきましょう。

下の写真はカウンター上に家電を並べるパターンになります。

こちらで巾2700mm、コンセントは3か所6口用意されています。

ちなみに2700mmのカウンターには以下の物が並べられます。

オーブンレンジ/炊飯器/トースター/ケトル/コーヒーメーカー/ホームベーカリー/残り650mm程度

H邸 クリナップ

下の写真はオープンキッチンのため家電用のカウンターを作りませんでした。

そのため隣のパントリーを家電カウンターとして使用できるよう、コンセントを棚の中に数カ所配置しています。実は炊飯器用のスライド棚も仕込んであります。

S邸 造作キッチン

下の写真はⅡ型のキッチンで、ダイニング側になります。

コンセントはフードプロセッサーなど一時的に使用する物のために用意しました。

W邸 造作キッチン

既製品のキッチンでも用意されています。(画像はクリナップ)

リビングで忘れてはいけないコンセントと設置場所

リビングで必要な電化製品は以下のグループに分けられるかと思います。

〇テレビ、レコーダー、ゲーム機用、AV関係。

〇Wi-Fi、LAN配線、光配線関係。

〇その他、充電・PC、照明用。

間取りによってこれらが同じ場所になったり、別になったりはありますが代表的な写真を載せておきます。

下の写真は造り付けのTV台になります。

カウンター下にテレビを始めとする機器類と光配線関係が入ります。

S邸 造作テレビボード

麻布を貼った建具が入りました。

下の写真ははリビング脇の造り付けカウンターの奥に光配線関係をまとめました。

H邸 造り付けカウンター

下の写真はダイニング横のニッチに携帯の充電用のコンセントを設けました。

このニッチは携帯だけでなく、テッシュや行方不明になりがちなリモコンの定位置になります。

M邸 造り付けニッチ

下の写真は造作ソファに携帯と照明用のコンセントを設けました。

ソファの横にフロアスタンドなどを置くのに便利なコンセントです。

コンセントの設置場所や高さに要注意!

家具などで隠れないように注意

家具の配置が決まっていないとコンセントが置き家具に隠れてしまうということが起こります。

リビングやダイニングは家具配置を決めた間取りが多いのですが、子供室やウオークインクローゼットは流動的なまま進むこともあるようです。

本棚や収納家具を置いたらコンセントが裏側に隠れてしまったということがないように、家具配置が未定であっても良く考えたいものです。

ロボット掃除機などは通路を確保しつつ隠せる位置にコンセント

掃除機などは生活に必須の物ですが、出来れば見えない所に置いておきたいですね。

ロボット掃除機や充電型掃除機を今使っていなくても、将来のことを考えてコンセントは用意しておきたいですね。

以下に具体的な設置例の写真を紹介します。

I邸 収納の中にロボット基地
O邸 小上がりの下にロボット基地

他におススメなのがパントリーの一番下。

パントリーは見えにくい場所にあり建具がないことがほとんどなので、今ロボット掃除機を使う予定がなくてもコンセントさえ設置しておけばOK。

棚は可動なのでお掃除ステーションなどの背の高いものも入れられますね。

普通の掃除機を片付ける収納内部にもコンセントを用意しておくと、充電式タイプに買い替えた時に便利なのでこちらも必須ですね。

使う場所の近くにコンセントを設置する

収納の基本と同じですが、使う場所の近くにコンセントを用意する。

収納場所/使う場所/コンセントが近くにあるのが基本です。

例えば洗面台で使う場合のドライヤーや電動歯ブラシ、調理家電のハンディミキサーはカウンター上にコンセントを用意しましょう。

ノートパソコンを使うカウンターなどもカウンター上にコンセントがくるようにしましょう。

また、通常コンセントは床から25cm程度のところに設置しますが、掃除機専用であれば腰あたりの高さが使いやすいものです。見た目を気にしない場所であれば一考です。

あと忘れがちなところでは、フロアライトやテーブルライトなどの照明器具用のコンセント。これらの照明器具は使うだけでお部屋の雰囲気や快適さがぐっと上がるので、今すぐに購入の予定がなくてもここに置くかも~と、用意しておきましょう。壁がなければ床に設置という方法もあります。

M邸

屋外のコンセントもお忘れなく

屋外のコンセントもどこで何に使うのか?を考えて設置しましょう。

高圧洗浄機や庭仕事

クリスマスイルミネーション

EV充電用専用回路

災害時の非常用電源 など

特にEV専用回路などは現在電気自動車を使用していなくても、将来のことを考えて準備しておくことをおススメします。

屋外ではありませんが、玄関内に電動自転車等の充電用のコンセントがあると便利です。

屋外のコンセントについては別でまとめた記事があるのでこちらを参考にして下さい。

コンセント計画のまとめ

容量チェックをお忘れなく

電子レンジやホットプレートなどには専用回路が必要です。

使用中にブレーカーが落ちるなどがないように、十分な容量を準備しましょう

専用回路は普通のコンセントよりも費用が掛かります。

特によく考えて計画したいものです。

今だけでなく、将来も考える

ロボット掃除機やEV充電のところでも触れましたが、今の生活だけでなく将来のことも考えて計画したいものです。

IoT家電・スマート家電用の電源

高出力家電やEV充電対応

非常時を考えたコンセント

将来についての計画は別でまとめた記事があるのでこちらを参考にして下さい。

出来る限りシュミレーションし、チェックしよう

家づくりにおいてとても大切なコンセントですが、間取りや内装などに押されてとても地味な存在です。

でも、冒頭にも書いた通り思う場所になかったり、数が足りないと毎日の生活のストレスになります。

そういったことを避けるためにも、出来るだけご自分がどんな電化製品を使うのか、どこで使うのかをシュミレーションすることが大切です。

その上で上棟後などに現場で担当者と、実際の配置を確認しながらチェックするのがいいでしょう。


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