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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

現場日記
2018.01.29

降雪後の現場は、

先週の寒波で降った雪は、

上棟前の現場を困らせてしまいます。

 

工程では、今日は給排水業者さんが、

外廻りの配管工事をすることになっていますので、

それまでに基礎の型枠を外しておかなければなりません。(脱枠といいます)

 

基礎業者さんが、土曜日に脱枠をするためには、

金曜日に雪をどけておかなければなりません。

ということで、弊社の精鋭たちは金曜日の朝から除雪に向かいました。

 

土曜日には無事脱枠できたのですが、まだ問題があります。

 

何かというと、

 

基礎断熱

水です。

 

これは昨日の状態なんですが、

雪が溶けた分が水になって溜まっています。

雪をどけた、玄関部分なんかは、

基礎断熱

プールみたいに水が溜まっています。

 

今日の配管工事をする為に、昨日の午前中、

給排水業者さんが水中ポンプで水を排水しようとしたところ、

表面に氷が張っていて、うまく排水できなさそうということで断念して帰ったそうです。

 

先程確認したら、既に排水は完了したとの事でした。

 

上棟前に雪が降ると、現場はかなり大変です。

 

現場日記
2018.01.21

ホールダウンアンカーボルトがこんなにもたくさん。

前回はアンカーボルトの種類についての説明でしたが、

今回はそのアンカーボルトよりも太くて長い

ホールダウンアンカーボルト

の説明です。

 

ホールダウンアンカーボルト

 

上の図で『ビス止めホールダウン』と書いている金物により、

基礎を緊結する為のアンカーボルトの事です。

 

土台を止めるアンカーボルトはM12(直径12mm)ですが、

ホールダウンアンカーボルトはM16(直径16mm)を使用します。

 

長さも80cm/90cm/100cmと長くなり、

定着長さ(コンクリートに埋まる分の長さ)も36cm以上必要です。

 

今回の現場では、

 

定着長さ

 

このようにセッティングしたものが、

 

許容応力度計算

 

上の写真だけで4本見えていますが、建物全体では

なんと、19本

あるんです。

 

阪神大震災以降に普及してきたものですが、

当時は、四角い建物なら四隅に1本づつの合計4本程度でしたが、

 

耐震等級3

を確保する為に、バランスよく耐力壁等を設置していくと、

これだけの量のホールダウンアンカーボルトが必要になってきます。

 

 

現場日記
2018.01.20

アンカーボルトにも種類が

住宅の基礎で使用するアンカーボルトとは、

基礎の立上り部分に埋め込み、土台をそれに取付けて、

基礎と上部の建物を緊結する為のものです。

 

長さや太さに何種類かありますが、

一般的なアンカーボルトといえば、

 

基礎

 

このように、先がLの字に曲がっているものでした。

 

最近では、

 

定着長さ

 

こんな形状のものがあります。

 

下の方でアルファベットのWのような形状になっている理由は、

定着長さ

といって、コンクリートに埋まる分の長さにも規定があって、

M12(直径12mmのアンカーボルト)の場合250mm以上コンクリートに

埋まっていなければなりません。

(こちらの現場ではそれ以上にありますが)

 

もしその長さに足らない場合に、このように曲げると定着長さが確保しやすくなります。

 

また、真ん中辺りでクランク状に曲がっているのは、

基礎の中の鉄筋が何本も重なり、その中心付近にアンカーボルトが設置できない場合、

そのクランク形状を利用して、基礎の巾の中心付近にアンカーボルトが

セッティングできるようにする為です。

 

許容応力度計算によって設計された基礎の配筋は、

?鉄筋だらけ!?という感じになる場合もあり、

そんな時にはこのアンカーボルトでないと、うまく設置できません。

 

弊社が家づくりで大切にしていることはこちらからどうぞ

 

 

 

完成見学会を開催します

詳細は以下よりどうぞ

現場日記
2018.01.14

コンクリートの話

今日はコンクリートの話です。

 

コンクリートは何から出来ているかというと、

水・セメント・砂(細骨材)・砂利(粗骨材)

です。

(上記の砂利が入っていないのをモルタルといいます)

 

実際に現場で使用する時にミキサー車で運ばれてくる物を、

建築関係の仕事をしている人は『生コン』といいますが、

正確には、JIS規格で『レディーミクストコンクリート』といいます。

 

これは、整備されたコンクリート製造工場で練り混ぜを完了し、

ミキサー車によってフレッシュな状態で現場に配達されるものを指します。

 

コンクリート製造工場にレディーミクストコンクリートを発注する時、

指示をする数値がいくつかあるのですが、

その前にコンクリートの強さ等に関わりのある言葉を説明します。

 

・水セメント比

まさに水とセメントの重量の比率の事です。

水セメント比が小さい(水の量が少ない)程、コンクリート強度は大きくなります。

 

・スランプ

コンクリートの柔らかさ(打設時の作業のしやすさ)の数値です。

スランプコーンという、底辺直径20?、上部直径10?。高さ30?の円錐状の枠にコンクリートを入れ、

その枠を垂直に引き抜いた時、自重で頂点が下がりますが、

その下がった分の高さをスランプ(?)といいます。

例えば、スランプが18?ならば、コンクリートの頂点は地面から12?という事です。

ですから、スランプの値が多き程柔らかいコンクリートという事になります。

 

水の量が少ない方がコンクリートの強度が上がるので、

スランプは出来る限り小さい方がいいのですが、

住宅の基礎等は鉄筋の量も多く、複雑な形状になる事もある為、

コンクリートが硬いと型枠の中にうまく流れ込まなくなります。

うまく流れ込まないとコンクリートの中に空隙ができ、

本来の強度が出なくなりますので、弊社では18?を標準としています。

 

・呼び強度

材齢(レディーミクストコンクリートを打設してからの期間)4週(28日)の

圧縮強度。

 

 

上記がコンクリートの強さに関わる主なもので、

レディーミクストコンクリートを発注する場合は

21?18?20 を〇〇?

と発注します。

 

最初の【21】は【呼び強度 21N/m?】

次の 【18】は【スランプ 18cm】

最後の【20】は【粗骨材(砂利)の最大寸法】

という事になります。

 

それに加えて、

コンクリートには温度補正というものがあり、

気温が低い場合はその温度に応じて、呼び強度を高くします。

その地域の生コン会社によって決めている場合もありますが、

平均気温が15℃以下なら設計呼び強度+3N/m?

平均気温が8℃以下なら設計呼び強度+6N/m?

というふうに強度を上げます。

 

もちろん、気温が氷点下になるような時はコンクリート工事はできません。

中の水分が凍ってしまって、コンクリートの強度が出なくなるからです。

 

 

 

現場日記
2018.01.13

基礎の中の鉄筋

建物が出来上がってしまえば、

基礎の見える部分は外周の立上り、40?程の部分しか見えません。

 

前々回に紹介した地盤改良工事もそうですが、

今回は、基礎の中に入っている鉄筋を紹介します。

 

ベタ基礎

1名は鉄筋の加工(曲げたり切ったり)をしていて写っていませんが、

4名で鉄筋を組んでくれてました。

 

ベタ基礎

前回のブログの写真に写っていた、大きな溝みたいな部分です。

違う方向から見ると、

 

許容応力度計算

地中梁(ちちゅうばり)

といいます。

 

ベタ基礎の床の部分(ベースといいます)にコンクリートを流し込むと、

全く見えなくなる部分です。

 

許容応力度計算という、その基礎の上に乗る構造物も含めた計算によって、

これだけの基礎が必要ですと出ました。

 

2枚目の写真では、地中梁を境に床部分(ベース)の

鉄筋の間隔が違うのがわかりますでしょうか。

 

これも許容応力度計算によってはじきだされたものです。

 

出来上がってしまえば見えませんが、

非常に重要な部分です。

 

 

 

現場日記
2018.01.12

基礎工事開始

今年に入ってから、Y様邸の基礎工事が開始されました。

 

お正月休みに入る直前に、『湿式柱状改良』という地盤改良工事を済ませていたので、

基礎工事屋さんにとっては、正月明けの初仕事です。

 

捨てコン

ベタ基礎の外周部、型枠を入れる部分に『捨てコンクリート』という

コンクリートを打設しています。

 

この上に『墨出し』といって正式な位置の印しを入れ、そこに型枠を組んでいきます。

 

ところどころ、穴が空いているように深く掘ってあるのは、

許容応力度計算によりはじき出されたものですが、『地中梁』を入れたり、

人通口と呼ばれる基礎の立上り部分の開口部の為の補強であったり、

土台がのる部分だけが重要というわけではないということです。

 

 

先行配管

 

パイプみたいなものが何本か見えていますが、

これは、キッチンやお風呂、トイレといった水廻りの

給水や排水の配管を通す場所です。

 

基礎の鉄筋を組む前にこの作業を終えておきます。

 

 

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.09.21

配管の施工について

基礎が完成しても注意しなければならないのが配管部分です。

 

配管と一口に言っても、

給水配管・排水配管・電気系の配線用配管と、

何か所も基礎を貫通している部分があります。

 

そこから侵入してくるであろう、空気・湿気・白蟻をシャットアウトしなくてはなりません。

 

ホウ酸

 

弊社では、上記の

 

 

ホウ酸防蟻気密シーリング材 ボレイトシール

を使っています。

 

防蟻

 

防蟻

 

この様に、配管等と基礎のコンクリートとの隙間には、

防蟻等の対策をしっかりとしています。

 

ちなみに、最後の画像は、

ホウ酸防蟻気密シーリング材を施工した状態ですが、

この後に現場発泡ウレタンフォーム材を施工して、

断熱欠損が無いようにしています。

 

住まいづくりのヒント集
2017.09.11

基礎配筋|人通口の周りは補強が肝心

基礎のコンクリートの中にはどんな鉄筋が入っているか

基礎配筋

これは、ベタ基礎の外周部の断面図です。

▽GL というのが地盤面なので、基礎が出来上がった時には、コンクリートが150?(15?)巾の【立上り部分】が400?(40?)の高さで見えることになります。

その中の鉄筋はというと、水平方向に入っているのが、上から

D13 直径13?の異形鉄筋

D10 直径13?の異形鉄筋

D13 直径13?の異形鉄筋

D13 直径13?の異形鉄筋

そして垂直方向は

D10 @200 直径10?の異形鉄筋が200?の間隔で入っています。

また、スラブと呼ばれる床の部分は、150?(15?)の厚みのコンクリートの中D13 直径13?の異形鉄筋が碁盤の目のようにタテヨコ200?(20?)の間隔で入っています。

図面に書いてある通りに鉄筋を組んでいくことを『配筋』といいます。

前回、ベタ基礎の外周部の断面図を使い説明しましたが、

基礎配筋

この基礎業者さんは、

注1 捨てコンクリートの上に付けた

注2 墨に合わせて

外周部の立上り部分の鉄筋をまず配置し、

その後内部の土間部分の配筋にかかっています。

一般的なベタ基礎の内部立上り部の構造は、

基礎配筋

上記のようなパターンが多いかと思います。

基礎工事は出来上がってしまえば、中の鉄筋はわからないので、

会社によっては、土間部分の配筋を

D10@300(直径10?の異形鉄筋をタテヨコ300?(30?)に配筋)でしたり、

立上りのコンクリート巾120?(12?)でするところもあります。

それでも同じベタ基礎です。

下の記事もあわせてどうぞ

ベタ基礎だからと安心できない。布基礎との比較

でも、弊社では基礎も許容応力度計算をして、形状・配筋を決定していますので、上記の基礎配筋よりも鉄筋が太くなったり、本数が増えたりします。

許容応力度計算

これは、形状は同じですが、立上り部分の上と下にD13サイズの鉄筋が1本づつ増えているものです。

建物の形状や、力のかかる場所によって内容は全く変わりますので、違うパターンを次回に案内します。

人通口の周りは強度補強する

基礎の内部に必ずと言っていいほどあるのが人通口というものです。

基礎配筋

人通口は、家が出来上がってから、床下の配管を点検したり、メンテナンスができるように、1階の床に設置した床下点検口から、どこの部屋にも行けるように、人が通れる開口の事です。

上記の図面では、巾600?(60?)、高さ350?(35?)の開口が開いています。

この開口を設置する場合は、その部分の強度が弱くなる為、コンクリートを下部に増し、補強筋という鉄筋を配置して、基礎の強度を保ちます。

実際の配筋状況は、

基礎配筋
基礎配筋

許容応力度計算によって、配置される地中梁

大きな部屋、一般的な住宅ではLDKの場合が多いのですが、柱や壁が無い部分には、基礎の立上りは無いのが普通です。

しかし、柱や壁が無い分、その他の部分に荷重がかかる為、その応力が伝わる部分は強度を上げなければなりません。

基礎配筋

上図のように、土間の中に『梁』のように入るので、地中梁といいます。

実際の状況は、

基礎配筋
基礎配筋

一番下の画像、手前から奥まで、基礎の立上りはありませんが、地中梁が3通り入っています。

これも許容応力度計算によって必要になったものです。

と、書いては見ましたがむづかしいですね。

疑問なことがあれば、是非お気軽に問い合わせから質問してください。

メールアドレスだけの記入ですから、サクッとどいうぞ。

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現場日記
2017.09.09

鉄筋

一般の方はあまり目に触れる事のない、鉄筋の話です。

 

基礎のコンクリートの中には、たくさんの鉄筋が入っています。

コンクリートは圧縮強度が高い(押しつぶされる力に対して強い)反面、引張強度が低い(引っ張られるとすぐに崩壊する)ので、その弱点を補う為に、引張強度が高い鉄筋を入れます。

 

基礎は様々な荷重に対して、圧縮荷重にはコンクリートが、引張荷重には鉄筋が対応しているという訳です。

 

以前は『丸鋼』という単純に丸い棒を使ったりしましたが、現在では、コンクリートの付着強度を高める為に表面に凸凹の突起をつけた

 

異形鉄筋(deformed ber)

 

異形鉄筋

 

を使います。

 

表面がつるつるの丸鋼に比べ、定着長さ(鉄筋をつなげる時の重ねあう長さ)が短くなるとか、定着の為の加工が簡素化されるといった利点がある為です。

 

例を挙げると、丸鋼の場合は先端部にフックをつける(抜けにくくするために先を180度曲げる)事が必要でしたが、異形鉄筋の場合は不要になるといった事です。

 

異形鉄筋を図面であらわすと、

 

D10 = 直径10mmの異形鉄筋

D13 = 直径13mmの異形鉄筋

 

このように、Dが異形鉄筋、数字が直径という表記になります。