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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

マルトの日々
2019.04.22

自分の家で使う木を知る

自分の家で使う木を知る事の意味

 

 

書き出すと長文になるし(まとめる力が無いんですよね)、長文になるから時間が取られオックウになる。
結果、ブログが書けなくなるという悪循環で、まるでタバコを止めたいけど止められない禁煙マニアのように、もう何年も書き出しては止めの繰り返しです。

お話ししたい事は沢山あるんですけど、どうしても先に書いたような事で書く気になれない・時間が作れないので、本当はブログとしてはダメなんでしょうけど、もう少しゆるく書ければ、お伝えしたい事や、お伝えしたい情報もお届け出来るのかなと思いまして、これからはインスタやFBみたく、少しSNSっぽくやってみようかと思っております

歌舞伎の市川海老蔵方式ですかね(笑)

しっかり書く日とテキトーな日が出てくるかと思いますが、そういった主旨で書いていこうかと思いますのでお許し下さい。

と言いながら、今日は”しっかり書くぞ”の日です。

 

産地見学ツアー

弊社をよくご存知の方やHPをしっかり見て下さってる方なら、知ってる方も多いかと思いますが、弊社では構造材・仕上げ材は全て国産無垢材を採用しております。もちろんお施主様の要望に合わせて外国産材の採用もしますが、出来るだけ国産材の良さをご説明し、ご理解頂いた上で採用して頂いております。

そのメインとなる国産材ですが、弊社では滋賀県産と三重県産を主として使っており、特に重要な部分(内装の仕上げとして見えてくるような部分や、構造材としてしっかりとした強度や乾燥された材料が必要な所)については、三重県熊野市の野地木材工業さんの材料を採用しております。

この野地さんが素晴らしい製材所である事は、私共プロから見ても大変良い木を用意して下さいますし、HPを見て頂ければ素晴らしい会社さんである事はわかるのですが、建築や木の事をしらないエンドユーザー様にとっては?な事ばかりかもしれません。

本当に良い木なのかなんてわからない
もちろん材料の良し悪しも判断できない
ちゃんと作ってるのかどうかなんて、作ってるとこ見れないからわからない

じゃぁ自分で見て、確認しましょう! 

って事で、三重県・熊野へ見学にいくツアーを行っています。

先日の土曜日に、建築が近いお客様 御二組と一緒に、三重県熊野まで私も羽根をのば・・・いえ、一緒に学びに行ってまいりました

今回は、新名神のルートが変わっていたせいで、御二組共道を間違うというアクシデントが発生してしまい、予定変更して、まずは熊野の名所の一つでる花の窟屋神社へ行きました。
このツアーはもちろん”学び”がメインなのですが、ちょちょい観光も挟みつつ熊野の魅力・歴史を知って頂く事も入れております

 

 

 

右の青い上着を着てるのが野地木材の専務さんですが、観光協会の案内員かのごとく熊野の歴史の説明。

他の観光客まで聞き入るような本格的な説明です。引退してもこの仕事で食っていけますな

 

原木市場での市と製材の様子

その後ランチをとり、原木市場へ向かいます。
不幸中の幸いといいましょうか、午前予定を午後にした関係で、ちょうど市が始まっておりました。
威勢の良い声で競り子(売り子やったかな)が「この木は○○円から」の暗号見たいな言葉で競りが始まりますが、誰も声を出す事なく、よくわからない手信号か合図で落とされていきます。
野地社長(野地専務のお父様)も参加されていて、注意してみていると、手信号のほかに首の動きと目くばせで落とされていたようにも見えました。達人ですね。

 

 

その後、同じ市場内にある 桧・杉の原木前で、木の持っている特徴、桧と杉の違い、杉の中でもシラタと赤身の違いや、建築材としての使い方など、木のいろはの”い”を説明をしてくれます。

?

 

その後、購入した原木の皮をむく所(リングバーガー)を見て頂き、製材工場へ向かいます。

ちなみにこの剥かれた皮は、堆肥やバイオマスエネルギーの資源として再利用されます。

製材の様子はマルト

こちらの製材工場は、木取りをする必要性の少ない材の製材と、製材後仕上げ加工されるまでの間に適切な含水率にするための乾燥機があります。

 

ツインバンドソー(2本のノコギリで一気に丸太が切れる機械)で、休む事なく切り続けている様は、弊社のような小さな製材所にはないシステムで、初めて見た時は感動したものです。

皆さんも興味深かったようで、専務の話に聞き入っておられました

その後、野地木材さんの乾燥方法の説明を受け、1本1本の商品に対する会社の考えや、それを使う工務店やエンドユーザー様への思いなど踏まえて、今の乾燥方法になっている事を説明されていました。

 

そして製材した時にどうしても使えなくて廃棄される端材は紙の原料となるべく”チップ”にされています。

そのチップの山はさながら”砂の山”
”大人の事情”で訳のわからん話を聞かされて退屈だったお子様に、ようやく笑顔が戻った瞬間です。

 

 

 

自分の家の材料を買い付ける

 

こちらの工場を後にし、最後に向かったのが野地木材さんの本社工場。

 

こちらでは、化粧材(構造材ですとキレイな木目の木)や大きな構造材、造作材(フロアやドア枠や羽目板など部屋の仕上げに使う材)を加工されています。

ツインバンドとは違い、1本の木をどのように切ればどんな材が取れ、いかに質の良い材を効率よく取るかは、まさに職人技でして、皆さんも食い入るように見ておられました。

最後は恒例の梁材選び

 

 

朝から(今回は昼からでしたけど)ずっと見て・聞いてきた、野地木材さんの材料に対する拘り・加工技術を経て出来上がってきた材ですから、お客様にとっては商品の質については文句なしで、あとは自分のイメージに近い見た目で選んで頂く事になります。

私もようやく出番です。
御二組に野地さんが損する材(この価格でこの木目はお得ですよっていう材料)を入れ知恵、いやいや、オススメしておきました。

 

 

 

キレイなモクメの梁材ですね。本当に良い材をご用意くださいます。

最後に、木材の雑学を少し聞いて頂いてお勉強の時間は終わりです。
面白可笑しく説明して下さいますので、一般の方でも楽しいと思いますよ
ネタバレになるとマズイのでざっくり言うと
 ・木と大根の値段
 ・木の市場と納豆の市場
こんな切り口で話して下さいますから楽しいですし、それとは別に自分達が建てる家がどれだけ環境の一助になっているかも説明して下さいます。

朝早くから出発して頂いた上にたっぷり学んで頂いた後ですから、一日の疲れを癒すべく、熊野のリゾート地にてお泊り頂きます。

私も参加しての楽しいお酒とおいしい食事、二日目は皆さん自由行動としていますので、ゆっくりお休み頂くもよし、和歌山や伊勢の方に観光に行かれるのもよし、旅行として楽しんで頂けるようにしております。

はぁ、長かった(苦笑)

 

私のお伝えしたかったこと。まとめ。

 

結局何が言いたかったかというと、最後の梁材選びの時に書きましたが、自分の家に使われる材料が、どこで切られて、どんな加工されているのか見る事・知る事が出来ると、ご自分の家の素材に対する安心が得られ、それを作る人間の思いも知れ、更にその材料を自分で選んで使う事が出来る事が、家への愛着や家族が暮らす住まいへの揺るぎない安心につながります。

野地木材さんからすれば、一般的にはまず会う事のない製材業者が、エンドユーザーであるお客様に自分達の物造りへの思いが伝えられるという事は、”名前や産地すら知る事がないマルトが使うただの良い材”ではなく、”様々な作業工程や気づかいを経て出来上がる良い木材を作る製材所”と思って頂ける事は全然意味が違います。
自社のアピールという側面もありますが、どこにも負けない商品力と使って頂く上での安心を得てもらえる事。何より、会社が考える物作りへの思いを知っていただける事は何にも変えがたい喜びになります。

また、弊社からすると、口でどれだけ説明しても、やはり見るのと聞くのでは、思いが伝わる量も理解度も違ってきますし、こういう思いで作っている取引先が集まって、弊社の家造りが出来上がっているという事を知って頂けることは、再三申しています完成後のお客様の満足度が大きく違ってきますので、かれこれ8年も三重県・熊野へのツアーを続けています。

もちろん今後も続けてまいりますし、今の所不定期開催ではあるのですが、年2?3回は行っておりますので、ご興味ある方は弊社営業の澤田までご連絡頂ければと思います。
契約済みの方だけが対象ではありません。契約してなくても全く問題ありませんので、どうぞお気軽にご相談下さい。

 

お客様担当 澤田 藤司徳(トシノリ)

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現場日記
2018.04.02

滋賀県産材を使用した住宅の上棟

4月になったところだというのに、

まるで夏が来たかと思うような天気まわりで、

先週の木曜日、上棟させていただきました。

 

もちろん、滋賀県産材を使用した木造注文住宅です。

 

水曜日から土台の据付けです。

 

桧の土台

桧

こうやって見ると、大きなお宅です。

 

水平構面

1階の床構造用合板(28mm)が貼れました。

 

こちらのお宅では、現場発泡の断熱材を採用していますので、

この段階で断熱材は見えません。

 

 

いよいよ上棟日本番!

滋賀県の木

 

桧柱

 

1階の柱が建ちました。

これから組みあがっていきます。

 

上棟

 

お客様による、恒例の筆入れ!

親子仲良く筆入れ中です。

 

杉

屋根の一番高いところから、下方を撮影。

 

注文住宅

 

すべてが写っているわけではありませんが、

やはり大きい!

 

H様、これからしっかりつくっていきますので、

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

現場日記
2018.02.12

大工さんの加工には、

大工さんがしてくれる加工には色々なものがあります。

構造材を組んでいく為の『きざみ』という加工もあれば、

造作する上での加工も様々です。

 

例えば、

 

大工加工

 

材料が重なっていますが、

緑矢印は敷居(障子等引戸の下に入るもの)で、

紺矢印は鴨居(障子等引戸の上に入るもの)です。

 

少しずらした写真では、

 

桧

 

下に置いてある鴨居は3本の溝の内1本しか見えていませんが、

溝の深さの違いがわかるでしょうか。

 

他にはこんな加工もあります。

 

杉

 

材料の小口に4とか13(逆向きですが)と書いてあるものは凸型に加工されています。

黄色の星印の部分は『決り(シャクリ)』と呼んでいる加工がされています。

 

でもこの決ってある部分は、出来上がった時には見えません。

 

大工加工

 

この写真は部屋入口の枠を撮影していますが、

材料の3番の赤矢印が、入口枠の赤矢印の部分です。

 

こうやって完成してしまうと、黄色の星印の部分は全くわかりません。

 

見えないのであれば、最初から薄い材料ですればいいのに。

と思われる方もあるかもしれませんが、強度上の問題等があり、

薄い材料ではできません。

 

大工さんの手間はかかりますが、これがベストだと考えての寸法になっています。

現場日記
2018.02.10

古材復活!

造作の進んでいるS様邸の現場です。

2階は造作工事が完了に近づいてきました。

 

ある部屋の天井

 

リノベーション

丸太が入っています。

その先を見ると、

 

古材復活

何やら凹んでいる場所があります。

 

この丸太は、この土地に以前建っていた建物に使われていた

『地棟』という材料で、

 

古材復活

黄色矢印が、解体後弊社の工場に預かった『地棟』で、

 

再利用

赤矢印の部分が、完成後見えてきた凹みです。

 

大工さん削ってもらうと、まっさらの材料のように復活します。

 

 

 

現場日記
2017.12.17

外壁焼板の経年変化

2年前にお引渡しをしたお宅へ行ってきました。

三世代がお住まいの大きなお宅です。

 

焼板

こちらが現在の外観。

 

完成時は、

焼板

 

少し、カメラのアングルが違うのと、

光の当たり具合が違うので、わかりづらいかもしれませんが、

南東面の太陽光がよく当たるところは、

黒い焼板の色が少し褪せています。

北面なんかは、完成時とほとんど見分けがつかないくらい、

色もかわっていないんですけどね。

 

お客様は、『これも焼き板の味がでて、いいんちゃう?』と。

 

このように感じていただけると嬉しいですね。

 

確かに、焼板の事だけを考えれば、色が褪せてきたということは、

撥水効果が段々無くなっていってるわけですから、

保護塗装をするかしないかどちらがいいですかと聞かれれば、

する方がいいとお答えします。

 

が、日本で昔から使われてきた外壁材である焼板は、

過去に塗装するという概念もなく、

腐って穴が空いているような状態になったら、

貼り替えましょうという感じでした。

 

現在の施工方法を説明しますと、

上棟後、出入口や窓が取り付いたら、

透湿防水シート(こちらの現場は遮熱仕様)、ウェザータイト、防水テープを使い、

雨水が進入しない状態にします。

 

外壁遮熱

 

次に通気層という空気の通るスペースを確保する為、

竪に厚さ15mmの胴縁を取付け、その後焼板を留める為の横胴縁を取付けます。

 

遮熱シート

 

ですから、焼板がボロボロになって無くなっても、

極端な話でいいますと、透湿防水シートがある為、内部に雨水は進入しません。

 

焼板の色褪せに関しては、そこで暮らす人が気にするかしないかで判断してください

と、言っています。

 

 

現場日記
2017.11.01

気密パッキンという、床下に空気を通さないものとは?

前回紹介した基礎パッキンは、

床下の空間を風通しを良くし、空気を循環させようというもので、

床合板のすぐ下に断熱材を入れる『床下断熱』の場合に使用するものでした。

 

床下の空間も居室と同じ環境にする場合は『基礎断熱』にし、

その場合は、

気密パッキン

というものを使用します。

 

基礎断熱

 

上部に2本見えているものが発泡ゴムで、

この上に土台が乗り、気密性が保たれるというものです。

 

基礎断熱

 

基礎断熱

 

基礎断熱

 

上記のように、外周部には全て気密パッキンが入り、

基礎の部分からの暖気や冷気を防いで、床下も居室と同じ環境にします。

 

 

 

 

現場日記
2017.10.30

基礎パッキン

床下の換気方法として

全周換気

ができる基礎パッキンの採用があります。

 

以前は、床下換気口と呼ばれる巾40?×高さ20?程度の大きさのものを、

各部屋に1ヶ所程度(目安として4mに1ヶ所程度)配置していましたが、

隅角部(部屋の角)は空気の淀み域(空気が動かない)

になってしまうという欠点がありました。

 

それが、基礎パッキンを使用することにより、

 

基礎パッキン

この画像のように、床下空間が全周で換気できるようになりました。

 

実際使用している画像が

 

全周換気

 

この基礎パッキンを配置するのにも規定があって、

・アンカーボルトのある部分

・柱下など荷重のかかる部分

・土台のジョイントになる部分

・1000mm以内

 

あと、換気量が少なくなるという意味から、設置する枚数が多すぎてもダメです。

 

基礎パッキンによって、床下換気口の設置が不要になり、補強配筋が減少しました。

また、基礎のコンクリートに土台が直接接しなくなるので、湿気のリスクも軽減されました。

 

 

 

 

現場日記
2017.10.12

文化財

あまり知られていないことかもしれませんが、

文化財保護法

という法律で、『埋蔵文化財包蔵地』(文化財がありそうな場所)に指定されている場所で

開発(建物を建てたり造成したりすること)する場合は、

工事にかかる前に調査をしてもらわなければなりません。

 

この『埋蔵文化財包蔵地』は、結構いろんな所にあります。

調査が済んでからでないと工事にかかれないので注意が必要です。

 

で、昨日丁張を行った現場も、地鎮祭の前に調査をしてもらいました。

すると、

 

着工前

 

着工前

 

竪穴式住居

 

竪穴式住居

の跡だそうです。

 

歴史上重要なものが発見されると、ここで工事は止まってしまいますが、

幸いにも、この後埋戻して工事してもよいと連絡がきました。

 

自分の土地でありながら、工事できないとなるとつらい物があります。

とにかく工事にかかれて良かった。

 

ちなみにこの調査費用、

個人が住宅を建てる為に行う場合は無償なんですが、

法人が開発等を行う場合等は有償になります。

結構な金額がかかるそうです。

 

 

 

現場日記
2017.10.08

前の家で使っていた材料を再利用する

以前の家で使っていた床板(とこいた)の生まれ変わった状態です。

 

無垢一枚板

 

カウンターの部分は補強の框を入れています。

上の棚にはインターネットに繋ぐ為の光用配線があり、

この部分にメディアコンバーターやルーターを置く予定で、

真ん中の棚にはプリンターを置く予定で配線しています。

 

また、左側の少し色の濃い棚板は、

無垢一枚板

違い棚に使用されていた一枚板を入れています。

 

当初、この板は神棚用に使いましょうかと話していたんですが、

造作棚

神棚の配置が本棚の上だったので、

一番上の板に奥行きを持たせ、そこを神棚として使おうということになり、

カウンター横の棚に変わりました。

 

大きさに問題がなければ、

削ってしまうと新品のようになる無垢材の良さですね。