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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
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住まいづくりのヒント集
2017.08.01

寒い家や暑い部屋を解消するには窓がカギになる

世界は寒い家を許さない

 

 

【自然と共に暮らす家】というテーマが目に飛び込んできて、読んでみました。

 

その著者曰く、現在の日本の建築は間違った方向へ行っているそうです。

五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を感じながら生活している人が、今の日本にどれだけいるのか。

それを感じなければ、感性が豊かにならない。と書かれています。

なんでも、欧米では騒音にすぎない虫の音が、日本では自然の奏でる音楽になる。

それゆえ、自然のささやきを絶たれると、日本人は情緒不安定になると、大脳生理学者が発見したそうです。

 

とはいえ、今までと同じではダメな『現実』があります。

一般の方には、あまり知られていない事だと思いますが、世界各国と比べて、日本の住宅は非常に断熱性能が低いんです。

 

窓の断熱性能を表す熱貫流率(W/?・K)の最低基準。(数値が低い方が断熱性能が高い)

 

フィンランド   1.0

 

ドイツ       1.3

 

デンマーク   ? 1.5

 

チェコ       1.7

 

オーストリア   1.7(住宅1.4)

 

イギリス      1.8

 

ハンガリー    2.0

 

フランス      2.6(住宅2.1)

 

イタリア      2.0?4.6

 

スペイン      2.1?2.8

 

多くの国では、上記のように最低基準が決められていますが、日本にはそれがありません。

日本の住宅の約8割は、アルミの枠・障子に単板ガラス(いわゆるアルミサッシ)であるといわれていますが、その熱貫流率は、

 

6.5W/?・K

 

現在日本の新築住宅の売れ筋の約7割は、

 

4.65W/?・K

 

世界各国の最低基準に遠く及びません。

 

著者は、昔ながらの生活スタイルが感性を豊かにすると言われているのかもしれませんが、気候自体が以前とは違いますし、生活スタイルも違います。

 

少し大きな話になりますが、断熱性能を上げる事は、省エネになり、地球温暖化対策としても有効です。

最近のような酷暑や真冬の極寒では、断熱性能の高い建物で快適な温度を保ち、春や秋の過ごしやすい気候では、窓を開け、自然の風を取込み、五感を感じてもらえたらと考えます。

 

寒い家にならないために、現在弊社で標準的に採用している窓

 

まず、基本的なサッシのグレードを確認しておきましょう

 

性能低: アルミサッシ・・・・・室内、室外両方ともアルミサッシ

性能普通:アルミ樹脂複合サッシ・室内は樹脂製、外部はアルミ

性能高: オール樹脂サッシ・・・室内、室外両方共樹脂製

 

これを各メーカーに当てはめると

 

アルミサッシ リクシル「デュオPG」 YKK「エイピア」

冬に暖かい家が欲しい方はこのあたりは選択肢から外しましょう。

 

アルミ樹脂複合サッシ リクシル「シンフォニー」「サーモスH」 YKK「エピソード」

このあたりのレベルは外せないと思います。必要ないと言う工務店はちょっと心配です。

 

オール樹脂サッシ リクシル「エルスター」「レガリス」 YKK「APW330」「APW440」

このグレードになると安心です。

 

で、弊社が標準的に採用しているのは

 

YKKのAPW330になります。(画像はYKKから借りました)

 

断熱樹脂サッシ

 

枠も障子も全て樹脂。

AのガラスはLow-E複層ガラス、Bの部分は樹脂スペーサー、ブルーアルゴンガス入り。

たてすべり出し窓+FIXの連窓、巾165?、高さ137?のサイズで熱貫流率は

 

断熱樹脂サッシ

 

1.31W/(?・K)です。

 

 

窓を良く考えずに家を建ててしまうと、いくら断熱材の性能をUPしようが「窓から熱が逃げる」あるいは「窓から熱が入る」ことになります。

また、後から窓のリフォームは大変ですし、コストもかかります。

 

是非、今あなたが建てようとしている窓のメーカーやブランドを確認することをオススメします。