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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
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住まいづくりのヒント集
2020.07.27

住宅のメンテナンスにはいくらかかる?

家は建てたら終わりではありません。

日々のお手入れとともに、何年後かには大きく手を入れることも必要になるかもしれません。

建てる前からある程度そういったことを想定しておいて、準備したいものですね。

防蟻処理

シロアリ対策は木造住宅だけに限ったことではありません。軽量鉄骨の家でも対策は必要です。

日頃のメンテナンスとしては家の土台の外周部を目視できるようにしておき、早期発見に努めること。そのために、家に密着して物置などを置かないでおきましょう。

定期的に行う必要があるのは、薬剤散布の一般的な防蟻処理では5年~で再処理が必要となり、1回あたり15万~20万円かかるでしょう。

ここで気を付けたいのは、いわゆるシロアリ駆除屋さんの勧誘には乗らないことです。
気になることがあれば、必ず家を建てた工事店に相談しましょう。

家を建てる前でしたら薬剤散布に頼らない防蟻処理もあります。

ACQという薬剤を柱や土台に圧力をかけて注入するシロアリ対策があります。
このシロアリ対策は、効果が半永久的に続きます。

また、人体に対して安全性の高い薬剤になります。

同じく安全性が高く、半永久的に効果が持続するものにホウ酸系の薬剤があります。

これから家を建てられるのであれば、ACQやホウ酸系の採用をお勧めします。

屋根材

屋根の種類によってメンテナンス時期が変わります。

瓦屋根は基本的に50年程度はメンテナンスが必要ありません。

金属屋根のガルバリウムは25年~くらいで再塗装になります。

瓦にはないすっきりした印象のガルバリウムはとても人気があります。ある程度の耐久性を求めつつ瓦で無いデザインを求めたいという時は、こちらをチョイスするもの良いでしょう。

スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)は15年くらいで再塗装が必要になります。

スレート屋根は初期費用が安く済むのが魅力ではありますが、メンテナンスにお金がかかるのも事実です。

メンテナンスという視点から見れば瓦屋根が圧倒的に優秀です。瓦と聞くと和風のイメージが強いかもしれませんが、それは昔の話。現在はフラットですっきりしたタイプの瓦もあるので、和風だからと敬遠せず、検討されるのも良いかと思います。

費用については次の外壁のところで触れます。

外壁材

塗り壁

主なところで漆喰やそとん壁の土やセメントを使うものと、塗料に骨材(砂のようなもの)を混ぜ塗り壁風に見せる塗装系の塗り壁があります。

弊社が良く使うそとん壁は環境にもよりますが、性能という視点から言うと、湿気を放湿したり、セラミック質なので、高耐久で劣化がしにくい事からほぼメンテナンスフリーといえます。

但し、汚れない訳ではありませんので、白い色を選んだ場合は汚れが気になるところですが、窓には庇を付けたりして、雨だれによる汚れを防いだり、どうしても気になるようでしたら高圧洗浄で汚れを落とせば、元の色を取り戻す事はできます。これはお客様で対応する事が可能です。

塗装屋さんに高いお金を払う必要はありません。

木の外壁

焼杉やウッドロングエコという木材保護剤を塗った木の外壁は、これもある意味ではメンテナンスフリーといえます。


外見が経年変化(いずれは退色してシルバー系の色になることが多い)により、あたかも劣化したように見えるのですが、防水性能が劣化している訳ではなく、あくまで見た目の問題です。それを劣化ととらえるか、感じよく風化したと捉えられるのかが、採用するかどうかの判断の分かれ目になります。

木の外壁は着色して好みの色に仕上げることも出来ます。
こちらも性能的にはメンテナンスフリーと言えるのですが、着色するものは、しょせん着色です。日当たりが良い壁や雨風が良く当たる壁は、5年もしてくると退色が始まります。家の外観を(見た目を)重視したい方は比較的マメな塗り替えが必要になります。
但し、こちらもそとん壁と同じく、高いお金を塗装屋さんに払わなくても、ご自身で塗る事ができます。

1階を塗装した板貼りにして、2階をそとん壁などにしておくと、DIYで塗り替えをしたり、高圧洗浄機で洗う事が出来そうです。
ご注意頂きたいのは、こういう時に塗る塗料は、溶剤系(シンナー等)を含む塗料ではなく、自然塗料と言われる体に安全なものを採用頂く方が、作業される方にもまたそこで暮らす家族にとっても良いかと思います。

ガルバリウム

屋根と同じで環境にもよりますが、25年~くらいで再塗装になります。

ガルバリウムの外壁で気を付けたいのは傷です。

何かをぶつけたりして傷をつけると錆びることがあります。そこから穴があいたり、サビが広がる可能性がありますので、早めの対処が必要です。

窯業系サイディング

色柄も多く、初期費用が安いものがこちらです。

サイディングの外壁で一番にメンテナンスが必要になるのは、サイディングのジョイント部分=コーキングです。

ここが劣化すると雨水が侵入したりして、放置しておくと後々大変な補修が必要になります。

メンテナンス時期としてはコーキングは10年から15年、サイディング自体の再塗装は15年~といったところです。

ここで先ほどの屋根とのからみなのですが、屋根やシーリングのメンテナンスには足場が必要になります。

足場代がかかるタイミングでそれらのメンテナンスをやることがおすすめなので、15年後に足場代、屋根・サイディングの再塗装、コーキングの打ち直しをすると、合わせて150万~200万は想定しておく必要があります。 

ここ数年、サイディングやコーキングでも高耐久のものが開発されていますし、コーキングレスのサイディングもあります。

これから家を建てられる方で塗り壁や板でなく、サイディングを採用したいという方には、こういったサイディングの採用をお勧めします。

家のメンテナンスには他にも内部で必要なもの、設備で必要なものがあります。

建築費用とメンテナンス費用について書いてある小冊子を作りました。

ご興味のある方は下記よりお申し込みください。