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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

現場日記
2017.08.31

レンジフード

3年程前に、キッチン・浴室・洗面脱衣室のリフォームをさせて頂いたお客様から電話がありました。

 

「キッチンの換気扇から蜂が入ってきて、外壁に付いているカバーを見たら網が無いので見てもらえませんか?」

 

奥様からのお電話で、詳しい内容がよくわからなかったので現地に伺いました。

 

奥様のおっしゃっていたカバーというのは、パイプフードとかウェザーカバーと呼ばれるもので、

ウェザーカバー

換気扇からの排気を外へ出すためのダクトという筒状のものの先、外壁部分に取り付ける雨が入らないようにする為の物です。

 

サイズはダクトの大きさによって変わりますが、100Φ、125Φ、150Φといった大きさです。

 

で、羽根状のものが何枚か見えていますが、その部分に網があれば蜂が入ってこれないので、付けてくださいという事でした。

 

実は、防虫網付という商品はあるのですが、それは給気用でして、排気用のウェザーカバーでは使用しないでくださいとメーカーから指示が出ています。

キッチンの換気扇に付けた場合は油が、洗濯脱衣室の換気扇につけた場合は衣類の埃で目詰まりして、吸引しなくなってしまうからです。

 

ですから、その部分には網が付けられない事を説明し、キッチンの換気扇(レンジフード)は、換気扇が動いた時に開く羽根のようなものがあり、動いていない時には閉まっているので、基本的にはここから蜂は入れません。

と説明して納得してもらいました。

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.08.28

シロアリ対策はエコボロンで決まり!

身体に安全なシロアリ対策とは

 

一般の方はもちろんの事、建築業界に居ても知らない方もあります。

 

『エコボロン』とは、主原料が「ホウ酸塩鉱物」の防蟻処理剤(シロアリ予防)です。

 

今までは農薬系の防蟻処理剤が使われていました。

農薬系のものは揮発し、その効果も最長5年と言われ、(基本的に保証期間が5年)その揮発成分はシックハウス症候群を引き起こす一因とされています。

 

それに対し、エコボロンは揮発・分解しないので安定性に優れています。

ホウ酸塩の流出が起こらない環境下(水・雨のかからないところ)では、長期間効果が持続します。

また、人間などの哺乳類(腎臓のあるもの)は、余分に摂取したホウ酸塩を対外に排出するため、多少口に入った程度では全く問題ありません。

人間に対する急性経口毒性は食塩程度だそうです。

 

以前の農薬系に比べ、

 

・長期間効果が持続

 

・人体にほぼ無害

 

ということによりこちらをお勧めしています。

 

 

現場日記
現場日記
2017.08.24

エコキュートの故障

約14年前に建てさせて頂いたお客様の家の給湯機に不具合が出ました。

給湯機の種類はエコキュートです。

エコキュートがどのようにお湯を作るのかを、ごく簡単に説明しますと、エアコンの室外機のような形状の『ヒートポンプユニット』という所で、大気中の熱を汲み上げ、それを圧縮して高温にし、お湯を作ります。

そのお湯を『貯湯タンクユニット』というところに溜めておきます。

 

今回の不具合は、ヒートポンプユニットからの漏水でした。

実は、今年の2月にその症状が出て、原因は配管に『ピンホール』という小さな穴が開き、そこから漏れていたのでした。

残念ながら、年数が経っている為直す為の部品がなく、メーカーのメンテナンス員さんも、応急処置的にその穴を塞ぐという方法しかとれませんでした。

 

それから約半年。

部品もなく、応急処置だけではもう対処できないという事で、新しいエコキュートと交換することになりました。

 

エコキュートのような住宅設備機器だけでなく、電化製品等もいつか寿命が来ますし、住宅も、外部のメンテナンス(外壁塗装等)には結構な金額がかかります。

 

どこのご家庭でも、急な高額出費はきびしいかと思いますので、住まい用の『積立』をお勧めします。

 

住まいづくりのヒント集
2017.08.20

漆喰

漆喰は、石灰海草糊つなぎとなるスサ(麻の繊維や紙などを細かく切ったものや川砂)を混ぜてペースト状にしたもので、鏝(コテ)で押えて仕上げる。

石灰にはカキなどの貝殻を粉にしたものを混ぜるようで、現在の漆喰は化学糊を使っているものもあります。

昔の左官屋さんは、それぞれの材料を混ぜて漆喰を調合していましたが、今では、全て混ざったものが販売されています。

 

漆喰の性質は何といっても防火性で、それゆえ財産を守る為に土蔵に使われました。

また、湿気を吸収し調節するので、季節の変化にも耐えカビがつきにくいということと、遮音性・遮光性に優れているという性質もあります。

 

反対に漆喰の短所は、乾燥後の収縮率が高い為ヒビが入りやすいということです。

これを防ぐために、スサなどを混ぜたり塗り回数を多くします。

 

漆喰というと白い壁が主流ですが、白ばかりでなく灰墨を混ぜた黒漆喰や、赤い顔料を混ぜた赤漆喰も古くからありました。

この辺りでは、赤漆喰は見かけませんが、黒漆喰はたまに見かけます。

ただ、最近建てられた住宅の外壁では、ほとんど使われていないのが現状です。

 

 

現場日記
2017.08.17

白蟻恐るべし!

お客様から

 

『羽のついた蟻が部屋の中にいたんですけど!』

 

という連絡をいただきました。

 

以前に、リフォーム工事をさせていただいた事のあるお宅です。

蟻を発見された場所は、10年以上前に、他社で増築をされた6帖の部屋でした。

 

確認しようと思ったら、床下点検口がありません。

床下に入れるように、開口工事をする約束をして一旦は帰りました。

 

後日、床下開口工事をして、防蟻工事業者さんに床下に潜ってもらい、確認をお願いしたところ、内部の土部分は湿気もなく、乾いていたのですが、『根太』という4.5㎝角の材料が、

 

14本の内、5本スカスカ

 

になっていますとの報告が・・・。

 

その部屋の床材は、厚さ1.5㎝のフローリングで、それ自体は被害を受けていないので、床材が抜けるということはありませんが、『根太』がスカスカなので、床が抜けるというより、突然落ちる可能性があります。

 

早急に補強工事をやらないと!

住まいづくりのヒント集
2017.08.10

家の中でも熱中症

家の中で熱中症にかかる人が一番多い

 

 

熱中症に関するデータが、郵送物の中にありました。

平成27年度のデータですが、熱中症の発生場所別患者数は

 

『住宅』が一番多いんです。

なんと、その割合は39.2%

 

2位が道路や駐車場で17.1%、あと公衆の出入りする場所や作業中といった外部が続きます。

 

住宅の中でも起こりうる事は知っていましたが、まさか1位とは。しかも飛びぬけて多いです。

 

先日テレビで見た情報ですが、高齢になると暑さをガマンする人が多くなり、また、暑さを感じにくくなるそうです。実際両親に話を聞くと、「暑くない」とも言います。

搬送される年代を見ますと、65歳以上の高齢者が約半数を占めますので、イメージ的には、暑くてもエアコンも点けずに、閉めきった家でガマンしている高齢者が多いという事かもしれません。

 

最近のエアコンをつけっぱなしにしておいても、弊社が建てているレベルの家でしたら、さほど電気代はかかりません。逆に24時間つけっぱなしのほうが立ち上がりの電気を食わないのでいいと思います。

とはいっても、クーラー=電気代高い の刷り込みが強いのでしょうね。

 

立ちくらみがしたり、こむら返りがおこったりすると熱中症の症状です。

まずは、冷たい飲み物やシャワー等で身体を冷やし、エアコン等で涼しくする対策を取りましょう。

 

家の中で死亡するのはヒートショック

 

 

『ヒートショック』

 

という言葉を聞いたことのある方は多いと思いますが、冬、暖房のよくきいた部屋から、まったく暖房していない寒い部屋に移動した時、その温度差により血圧が急に変動しておこるものです。

 

循環器系の疾患で亡くなる方は夏場に比べて4割位増えます。

 

部屋の温度が18℃未満になると呼吸器系や循環器系の疾患リスクが高まると言われ、お勧め温度は21℃、少なくとも18℃以上にすると疾患のリスクが減少するそうです。

 

だからといって暖房をガンガンかけたのでは、光熱費が高くなりますし、部屋間の温度差解消にはなりません。

 

また、断熱性能の低い部屋は同じように暖房しても、熱移動の3原則のうちのひとつ『放射』によって、壁・床・天井・窓に熱を奪われてしまいます。

 

省エネというだけでなく、住む人の身体にとっても住まいの断熱性能は重要であるということですね。

 

 

 

現場日記
2017.08.05

再生

久し振りの現場訪問です。

リフォームの現場へ行ってきました。

毎日毎日、イヤになるくらいの暑さの中、大工さんが頑張って造作していてくれます。

 

以前、床の間の部分を解体する時に残しておいた床板(とこいた)

 

再生無垢板

 

2階にも床の間がありましたので2枚あります。

2枚とも同じ樹種でした。

 

それが、

 

無垢カウンター

 

無垢カウンター

 

一番下は、奥行約70㎝の机として、

上2枚の棚板は、床板を半分にして取り付けています。

 

板の下部にところどころ見えている【欠け】みたいなものは、

蟻桟(ありざん)といって、板の反り(そり)を防止するための技法を使った跡です。

 

何十年と経った後でも、削ればまっさらのようになる、無垢材の良さですね。

住まいづくりのヒント集
2017.08.01

寒い家や暑い部屋を解消するには窓がカギになる

世界は寒い家を許さない

 

 

【自然と共に暮らす家】というテーマが目に飛び込んできて、読んでみました。

 

その著者曰く、現在の日本の建築は間違った方向へ行っているそうです。

五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を感じながら生活している人が、今の日本にどれだけいるのか。

それを感じなければ、感性が豊かにならない。と書かれています。

なんでも、欧米では騒音にすぎない虫の音が、日本では自然の奏でる音楽になる。

それゆえ、自然のささやきを絶たれると、日本人は情緒不安定になると、大脳生理学者が発見したそうです。

 

とはいえ、今までと同じではダメな『現実』があります。

一般の方には、あまり知られていない事だと思いますが、世界各国と比べて、日本の住宅は非常に断熱性能が低いんです。

 

窓の断熱性能を表す熱貫流率(W/㎡・K)の最低基準。(数値が低い方が断熱性能が高い)

 

フィンランド   1.0

 

ドイツ       1.3

 

デンマーク     1.5

 

チェコ       1.7

 

オーストリア   1.7(住宅1.4)

 

イギリス      1.8

 

ハンガリー    2.0

 

フランス      2.6(住宅2.1)

 

イタリア      2.0~4.6

 

スペイン      2.1~2.8

 

多くの国では、上記のように最低基準が決められていますが、日本にはそれがありません。

日本の住宅の約8割は、アルミの枠・障子に単板ガラス(いわゆるアルミサッシ)であるといわれていますが、その熱貫流率は、

 

6.5W/㎡・K

 

現在日本の新築住宅の売れ筋の約7割は、

 

4.65W/㎡・K

 

世界各国の最低基準に遠く及びません。

 

著者は、昔ながらの生活スタイルが感性を豊かにすると言われているのかもしれませんが、気候自体が以前とは違いますし、生活スタイルも違います。

 

少し大きな話になりますが、断熱性能を上げる事は、省エネになり、地球温暖化対策としても有効です。

最近のような酷暑や真冬の極寒では、断熱性能の高い建物で快適な温度を保ち、春や秋の過ごしやすい気候では、窓を開け、自然の風を取込み、五感を感じてもらえたらと考えます。

 

寒い家にならないために、現在弊社で標準的に採用している窓

 

まず、基本的なサッシのグレードを確認しておきましょう

 

性能低: アルミサッシ・・・・・室内、室外両方ともアルミサッシ

性能普通:アルミ樹脂複合サッシ・室内は樹脂製、外部はアルミ

性能高: オール樹脂サッシ・・・室内、室外両方共樹脂製

 

これを各メーカーに当てはめると

 

アルミサッシ リクシル「デュオPG」 YKK「エイピア」

冬に暖かい家が欲しい方はこのあたりは選択肢から外しましょう。

 

アルミ樹脂複合サッシ リクシル「シンフォニー」「サーモスH」 YKK「エピソード」

このあたりのレベルは外せないと思います。必要ないと言う工務店はちょっと心配です。

 

オール樹脂サッシ リクシル「エルスター」「レガリス」 YKK「APW330」「APW440」

このグレードになると安心です。

 

で、弊社が標準的に採用しているのは

 

YKKのAPW330になります。(画像はYKKから借りました)

 

断熱樹脂サッシ

 

枠も障子も全て樹脂。

AのガラスはLow-E複層ガラス、Bの部分は樹脂スペーサー、ブルーアルゴンガス入り。

たてすべり出し窓+FIXの連窓、巾165㎝、高さ137㎝のサイズで熱貫流率は

 

断熱樹脂サッシ

 

1.31W/(㎡・K)です。

 

 

窓を良く考えずに家を建ててしまうと、いくら断熱材の性能をUPしようが「窓から熱が逃げる」あるいは「窓から熱が入る」ことになります。

また、後から窓のリフォームは大変ですし、コストもかかります。

 

是非、今あなたが建てようとしている窓のメーカーやブランドを確認することをオススメします。