床下エアコン・・・空気の流れを読む
先日床下エアコンを設置したお客様から、「床下エアコンの効きが悪い」とのご連絡があり、点検と合わせて原因調査に行ってきま…
2年前にお引渡しをしたお宅へ行ってきました。
三世代がお住まいの大きなお宅です。
こちらが現在の外観。
完成時は、
少し、カメラのアングルが違うのと、
光の当たり具合が違うので、わかりづらいかもしれませんが、
南東面の太陽光がよく当たるところは、
黒い焼板の色が少し褪せています。
北面なんかは、完成時とほとんど見分けがつかないくらい、
色もかわっていないんですけどね。
お客様は、『これも焼き板の味がでて、いいんちゃう?』と。
このように感じていただけると嬉しいですね。
確かに、焼板の事だけを考えれば、色が褪せてきたということは、
撥水効果が段々無くなっていってるわけですから、
保護塗装をするかしないかどちらがいいですかと聞かれれば、
する方がいいとお答えします。
が、日本で昔から使われてきた外壁材である焼板は、
過去に塗装するという概念もなく、
腐って穴が空いているような状態になったら、
貼り替えましょうという感じでした。
現在の施工方法を説明しますと、
上棟後、出入口や窓が取り付いたら、
透湿防水シート(こちらの現場は遮熱仕様)、ウェザータイト、防水テープを使い、
雨水が進入しない状態にします。
次に通気層という空気の通るスペースを確保する為、
竪に厚さ15mmの胴縁を取付け、その後焼板を留める為の横胴縁を取付けます。
ですから、焼板がボロボロになって無くなっても、
極端な話でいいますと、透湿防水シートがある為、内部に雨水は進入しません。
焼板の色褪せに関しては、そこで暮らす人が気にするかしないかで判断してください
と、言っています。