
開く、閉じる、街中でおおらかに暮らす
古い街道沿いになじんだ様子で建つ、優しいたたずまいの家です。麻の葉組子の障子や、和のテイストのタイルを使った製作洗面台など、打ち合わせの当初からお気に入りをいくつかピックアップされていました。そんなお気に入りをあちこちに使った家は、毎日の生活に彩とワクワク感を与えてくれます。2階フリースペースには落書きできる壁があり、子供たちの勉強やお絵かきに活躍してくれそうです。そんな楽しい場所は吹き抜けを介して1階とつながり、どこにいても家族の気配を感じられます。
県産や国産の木にこだわりたい、さらには、身体に悪い物は可能な限り排除したいというご希望から、徹底的に素材の吟味をした多賀・土田の家。お客様との出会いから3年もの時間をかけて造りあげた家となりました。大工の手キザミによる構造と県産の木で造る、昔からの工法にこだわり、ボンドやビニールといった科学的な物は、表に出る分だけでなく、下地や壁内部に隠れる物にいたるまで全て、自然素材で対応しています。またその反面、構造的な工夫と、電気屋さんにお勤めのご主人の発想を元に、壁体内の通風を機械的にコントロールする事で、家の断熱や暖房方式にも独自の工夫を凝らした、古き良き技と現代科学の良さを融合させた家となっています。
田園風景ひろがる地にポツンと建つこの多賀・土田の家は、安全な自然素材への採用と、静かでこちらも自然な環境とが融合した、人にも環境にもやさしい、弊社のフラッグシップ的な家となりました。