室内建具の開き方、何を選びますか?
家を建てるための打ち合わせをしていると、必ず目にする平面図。 平面図の中には多彩な情報がありますが、…
お客様と話している時に、開き戸(ドア)の事を引戸と言われる方がいらっしゃいます。
おそらく、ドアノブを持って引いて開ける事がある為、勘違いされるんだろうと思います。
室内建具の種類は、基本的に3種類。
・開き戸(ドア)
・引戸
・折れ戸
建材メーカーからすると、もっともポピュラーなものだと思います。
平面図の表示では、
扉を開けた時に壁等に当たらないように取り付ける『戸当たり』は、以前だと床から飛び出ていて、掃除の際邪魔でしょうがないものでしたが、現在は、フラットなマグネット式の物が主流で、掃除する場合も邪魔にならないようになっています。
最近人気の高い建具になります。
・扉のすぐ近くに物があっても出入りできる
・風を通す際は開ける部分の調整が出来つつ、解放しておける。
等の理由により、増えてきています。
枚数や引き方によって、呼び方が違いますので、簡単な絵で説明します。
片引戸
たくさんのいい部分があるのですが、デメリットとしては扉を引き込む部分の壁が、普通の壁の半分程度しか厚みが無い為、筋交いが入らず、耐力壁という構造上重要な壁にならない。そのため設計の工夫が必要になります。
2枚片引戸・3枚片引戸
扉を開ければ、全て解放できるが、壁の厚みが増す。
引違い戸・3・4枚引違い戸
扉を開けても、必ず1枚分は残る(全て開口できない)
引分け戸
上記の4枚引違い戸と開口面積は同じ
引込み戸
開けてしまえば、建具は見えないので、スッキリ見える。
アウトセット片引戸
壁の外側を建具がスライドするので、耐力壁を残しつつ、引戸が採用できる。デメリットは、取り付けた側の空間が狭くなる
クローゼット等の建具として使用される事が多く、
部屋への出入口には、あまり使用されません。
丁番の数が多く、使用頻度の高いところでは、開閉しづらくなる可能性が高い為です。