2017.03.30最終更新日:2023/03/29

光熱費の平均を出してみた 高性能の家と築27年(1990年築)の家

追記・2021年の性能のついて

この記事を書いた2017年から一段と家の性能はよくなりました

後述するua値は弊社でもどんどん良くなり、今では0.3台は当たり前に出しています

また、世の中の断熱等級の分け方も変わりそうです

現在の断熱等性能等級4(最高等級)の高断熱住宅のua値0.87は、数年後には最低限の基準をクリアした性能でしかなくなるかもしれません (そもそも0.87で最高等級って謎でしたが)

今から家を建てられる方は、「 ua値0.87断熱等性能等級4(最高等級)の高断熱住宅 」の言葉に惑わされることなく建築会社を選んで頂きたいと願っています

2016年度版:光熱費の平均を出してみました

その前に、とても光熱費に影響するua(ユーエー)値の話

ua値とは、住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値をいいます。

外皮とは屋根、壁、床、天井及び窓などの開口部のことです。

家から逃げていくエネルギーのロスと考えて良いと思います

数値が小さいほど断熱性能が良いということです。

2020年に完全義務化される改正省エネ基準ではua値:0.87 以下が求められています。

ただ、ここにもちょっとした誤解があって、最適なua値というのは例えば北海道と沖縄では全然違いますし、暖かい地域で無駄にコストをかけてua値だけを求めるのは違うと思います。

これについてはこちらをどうぞ

ということで、弊社では滋賀にあった最適なua値を確保することが大切です

詳しいことがお聞きになりたい方はお気軽に問い合わせてください。

光熱費の平均 2016年実績

先日何人かのOB様から2016年の光熱費を教えて頂いたのでご報告します。

各写真に施工例ページへのリンクが貼ってあります。

日野の家 ua値0.56

こちらの「日野の家」はua値0.56で、電気とプロパンガスの併用です。冷暖房はエアコンでガスはコンロで使用です。給湯器は電気を使います。

9か月の実績と3か月の想定で年間¥167.951、月平均¥13.995です。

須越の家 ua値0.44  太陽光発電あり

こちらの「須越の家」はua値0.44で、オール電化のお家です。太陽光パネルは6.34K搭載で、発電している間の電気は使用するので残った分を売電しています。

年間の電気代が¥104.253で月平均が¥8.687です。

地蔵の家 ua値0.55 太陽光発電あり

次は「地蔵の家」です。こちらのua値は0.55で、太陽光パネルは6.4K搭載しています。

電気代は年間で¥91.936。月平均で¥7661となります。

「須越の家」と比べてパネル量が若干大きいにもかかわらず発電量が少なかったのは、立地条件で「地蔵の家」のほうが屋根の向きが若干悪いのが原因かと思われます。

七曲の家 ua値0.52

リビングにベンチ収納を造った焼杉の家

最後の「七曲りの家」はua値が0.52です。こちらは太陽光パネルを搭載していないので全量電気は買うのですが、

年間¥134.679でした。月平均にして¥11.223です。

高性能の家の光熱費

ご紹介したすべてのお家の空調はエアコンで賄われて、給湯も電気で行うにもかかわらずこの光熱費です。

また、間取りも吹き抜けを含めて大きく取り、全館ほぼ同じ環境にしているのに断熱材や施工方法、ここ数年の窓の進化により驚くほど低コストで快適な室内環境を実現しています。

どのOB様も「寒くないし、暑くない」とおっしゃって下さり、弊社としてはうれしい限りです。

築27年一戸建ての家の光熱費は!?

さて、いよいよ築27年(1990年・平成2年築)の某大手ハウスメーカー住宅に住む西沢家の光熱費です。

太陽光パネルは搭載していないので、全量電気は買っています。

電気代 年間¥125.424 月平均¥10452

ガス代 年間¥39.176

灯油代 年間¥54294 給湯と暖房に使用しています。

光熱費 年間¥218.894 月平均¥18241  

高っ!!!

パネルを搭載していないという点では「七曲りの家」との比較がわかりやすいかと思います。(家の大きさは西沢宅のほうが若干小さい)

「七曲りの家」¥134.679に対し、西沢家は¥218.894。

その差は¥84215!!

10年で85万円!!

しかも「七曲りの家」ではリビングのエアコンを動かすことで家中の温度差が小さく抑えられていますが、西沢宅は文字通りの局所暖房でWCや、洗面所の寒いこと!!

この差は断熱性能と気密性能によるところが大きいと思います。

西沢宅は断熱材は一応入っていますが厚みが足りていないと思います。(きちんと施工されているかも疑問)

また、気密については各部屋の壁に換気用と称してがらり?のようなものがあるので、穴だらけの状態です。

他には「窓」によるところも大きいと思います。西沢宅はアルミ枠の単層ガラス。(結露が半端ないです。)

「七曲りの家」は樹脂枠の複合ガラス。(ほとんど結露しません)

西沢宅は窓からエネルギーがガンガン逃げて行ってるのでしょう。

これらはこの家が不良物件という訳ではなく、当時の標準的な性能だと思います

それでも西沢宅は断熱材が入っていてこの結果ですが、もう少し古い家になると床や天井に断熱材が入っていない家も多々あります。それこそ高い光熱費必至とヒートショックの危険性満載です。

高い光熱費と寒い家に住んでらっしゃる方、建て替えなくてもリフォームという方法があります。

詳しいことは弊社までお気軽にお問い合わせください

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