2016.09.15最終更新日:2021/02/12

私たちの考える木の家づくり

先日、北海道へ旅行・・・いや、研修に行って参りました。
ふざけて書きましたけど、本当に研修ですから!(夜はネオンに誘われましたが・・・)

そこで、北海道で先進的な取り組みをされている工務店さんのモデルハウスと完成物件の見学(2物件)と大学の先生の講演を聞き、更に翌日は37年前に建てられた家の見学に伺いました。

全ての行事に共通しているのは、「パッシブ」です

省エネへの取り組みとして、材の力や技術を駆使しエネルギーロスを少なくする高断熱・高気密、そこに自然の力を時に利用、時に防ぐ事を設計の力(もちろん材の協力も必要ですが)で考えるのがパッシブデザインです。

これらの先進的な取り組みをされている会社さんの考えを見聞きし、更にはこれからの家づくりを視点を変えて考えてみるという話を伺い、これからの弊社の家づくりに活かしていきたいと感じました。

 

 

1

 

2

 

3

 

 

少?し旅行・・・いやいや研修から話が変わります。

会社のHPで公開するブログですから、本来は公なんでしょうが、ブログであり私が書く私だけのページですので、私見を述べさせて頂きたいと思います。
この業界でパッシブという言葉はかなり一人歩きしているように感じております。
本物のパッシブはもちろんありますが、宣伝用のパッシブ、性能だけのパッシブ、偽パッシブ、なんちゃってパッシブ 色々あります。
今回見学させて頂いた工務店さんの名誉の為に注釈させて頂きますが、今回見た工務店さんの家々は素晴らしいパッシブ住宅ばかりでした。これは住宅業界全体の話とお考え下さい

正直、その会社がちょっとでもパッシブ的な発想をプランに入れればそれでパッシブハウスと言っても間違いではありません。

様々な団体がオリジナルの基準を作りパッシブハウスを規定しておられる所もありますが、業界として明確な基準がある訳ではなく、以前にも書いたQ値、UA値、ηA値などを法律で明確に規定している訳ではありません。

じゃあ何を信用すれば? となりますよね。その時はパッシブという言葉だけでなく、その家の性能を表す数値や考え方を比較し聞く事が一番です。

恥ずかしながら、弊社のパッシブを含む省エネへの取り組みを、全国の先進的な工務店さんと比べれば、まだまだな部分がたくさんありますが、はたして省エネ(パッシブや高断熱高気密を含む全て)を極めるという事が本当に正解なのかと年がら年中考えています。

まぁ、結局の所、いつもここでお話ししているような結論になっちゃうんですが、言葉や数字だけでは説明できないものも家づくりには重要なんだろうと私は考えています。今回訪問しました37年前に建てられたパッシブハウスにお住まいの方からのお話しを私なりに解釈すると、「国や地方に合わせたパッシブがある、エネルギーを使わない事を目指すのがパッシブではない。自然の力や電気やガスといったエネルギーと上手に付き合っていくのが本当のパッシブ」

私もそう思います。電気も石油も使わず生きては行けません。ストレスを感じないレベルで可能な限り減らし、住まい手の工夫でエネルギーを得る積極的なパッシブが本当のパッシブ住宅だと考えています。(パッシブ=受動的なのでおかしな意味になりますがお許しを) さらにそこにマルトは木だとか自然の目に見えない・数字だけでは表せない心地良さをプラスしつつ、お客様のやりたい家づくりを作る。これが弊社の目指す家づくり(パッシブも家づくりの一つ)だと考えています。

もっと先の取り組みを。さらなる上の技術を。いつまでも続く快適への追及を。

本当にたくさんのヒントを頂けた旅行・・・いやいやいや研修となりました。??

 

 

Pocket