2016.10.05最終更新日:2020/02/21

私たちの考える木の家づくり

夏も過ぎて秋になるというのに、甲子園ばりの連投です。

今月の15日、16日に近江八幡にて完成見学会を行います。

滋賀県・三重県の無垢の木で造られた家で、長期優良住宅の基本性能である耐震等級2、省エネ対策等級4等の基本的な部分はしっかり確保しつつ、更に一次エネルギー削減率を37%にしたゼロエネルギー住宅になっております。

一次エネルギー消費量とは、化石燃料、原子力燃料などから得られる住宅で使うエネルギー(一次エネルギー)を、導入する設備機器の仕様から年間の消費量を算出する事で、その削減率とは、基準となる一次エネルギー消費量と今回計画との一次エネルギー消費量を比較した数字の事です。

つまり、今回のO様邸は一般的な家から比べると37%もエネルギー消費を削減した家であるという事になります。

また、以前のブログにも書きましたが、省エネ性能の数値は、滋賀県近江八幡市は5地域という区分になり、H25年の省エネ基準ですと

UA値0.87、ηA値3

を確保すればOKなのですが、こちらも

UA値0.57 ηA値1.9

という大変、省エネな家となっております。

※UA値 = 外皮平均熱貫流率 = 熱が壁を通り抜けるのを表す数字で小さい方が熱の出入りがしにくい
 ηA値 = 冷房期の平均日射熱取得率 = 日射熱の入りやすさを表現する数字で、こちらも小さい方が良い

 

なんだかややこしい数字や言葉を書き並べましたが、エネルギーを使わない心地良い家って事ですので、是非是非見学に来て下さい。

 


じつはこの近江八幡のO様邸には新しい省エネの評価基準である、”住宅版BELS”という基準で評価してもらっています。



BELS1

これは省エネ性能を評価する基準で、第三者機関の審査により評価され、今まで住宅では様々な評価方法(ZEH、CASBEEなど)があって統一されてなかったのですが、今後はこの住宅版BELSに統一される事になります

もちろん、国の施策ですから公の評価基準となります。

まぁ、わかりやすく言うと、車で言う「燃費」の表示ですね。工務店が独自で様々な表現をしたり、様々な評価方法があるもんですから、お客様にもわかりにくく、業界内でもいったい何を基準にすれば家の価値が証明されるのかわかりにくい状態でした。

同じ基準で評価・表示出来れば、エンドユーザー様は評価しやすいですし、今後はこれが基準となり、建物の資産としての評価の基準にもなってきます。

O様邸の評価は☆五つ!(残念ながら巨匠の「☆三つです!」では良い性能ではないんです)

BELS2

これが、BELSでの最高ランクになります。

弊社は、これから建てる家はもちろん☆☆☆☆☆を基準としていく予定ですし、恐らくこの評価は、今後お客様が家や工務店を選定していく上で重要な評価基準になってくると思います。

先日のブログに書きましたが、弊社がオススメする家造りは、県産・国産無垢の木の家造りなのですが、その家が地震に弱いとか、エネルギーをバカみたいに使うとか、夏暑く冬寒いでは、住み心地が良い訳ありません。

基本性能はしっかりとしつつ、無垢の木で安心・安全な家造りが弊社の目指す家造りです。

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