2017.04.14最終更新日:2020/04/16

私達の考える木の家づくり

 

熊本の地震から1年が経ちました。

亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災され今だ日常が戻っていない皆さまの少しでも早い復興をお祈り致します

2011年の東北の大震災、そして昨年の熊本。

立て続けに起こった大地震で弊社の家造りは大きく変わりました。

 

災害が少ないと言われる滋賀県。

弊社のある湖東地域には大きな活断層もなく、東南海地震で想定される震度は最大で5強。もちろん海が無いので大きな津波もなく(一説には湖でも起こるらしいのですが、よくわかってません)台風が来てもほぼ弱まってからの上陸。

今年は大雪に見舞われましたが、20年、30年前に比べると積もる量も大幅に減っています。

 

つまりは、元々災害に対して希薄な地域であるという事と、私達も「まぁ、ここは大丈夫でしょ」と考えていた内の一人でした。

 


そこに1年前の熊本地震です。

大地震が無いと言われていた熊本で、震度7が2回立て続けに起こるという、「日本の歴史上まれ」な地震が起こったのです。

 

熊本以降、業界内の地震に対する考え方も大きく変わってきました。



阪神淡路大震災で変わった建築基準法(耐震等級1)では耐えられない事

その1.25倍である等級2でも倒壊する事

耐震基準を通す為の設計ではなく、評価通りの耐震性能を出す為の設計が必用である事

そして何より変わったのは私達の意識かもしれません。

 

”私達の作る家で守れる命、救える命がある”という事。

 

弊社は、許容応力度計算から導かれる設計により耐震等級3を確保した家を基本にしつつ、自社独自の耐震設計基準として柱・壁の直下率も基準にしております。

直下率は、法律で必要とされている訳ではありません。

但し、識者の間では耐震性能に大きく関係している報告があげられ、実際、熊本での地震で等級2で倒れた家の直下率が低く、逆に等級1でも倒れなかった家の直下率が高かった事実が確認されております。

 

つい先日、NHKスペシャルで、地震波が増大される地盤リスクについて放送されていました。

100mも離れていない近い地域でも、粘土層の深さによって震度が増大されるというものでした。

地盤リスクについては、今後研究され、新たな対処方法が開発されていくと思われますが、私達工務店が今できる事は震度7でも8が来ても倒れないような、命を守れる家造りなんだと思います。

 

熊本の震災から1年。東北の震災から約6年。不謹慎な表現かもわかりませんが、震災や災害が起こった日は、その事で得られる教訓をこれからの家造りに活かしていく事を再確認する日としていきたいと考えています。

 

https://www.maruto-s.com/maruto2/service05/

 

 

 

 

 

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