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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

住まいづくりのヒント集
2017.06.08

道路斜線制限

敷地が接している前面道路の反対側の境界線から、

一定の勾配で示された斜線の内側が、建築物を建てられる高さの上限となります。

この斜線制限は全ての用途地域に適用されます。

 

住居系地域については、敷地が接する道路の反対側の境界線から

1メートルにつき1.25メートル、

その他の用途地域については

1メートルにつき1.5メートル

上がる斜線の内側に

建築物を納めなければならないとあります。

 

全面道路の幅が4.0mで、道路境界線ギリギリに建物を建てるなら、

住居系地域の場合は【4.0m×1.25=5.0m】で、5.0mより高いものは建てられません。

 

道路斜線制限

 

建築物を道路からセットバック(後退)させ敷地の道路側に空地を設けた場合、

セットバックした距離だけ、前面道路の反対側の境界線が向こう側に移動したものとして、

道路斜線制限を適用する。

 

道路斜線制限緩和

先程の例と同じように例を挙げると、

全面道路の幅が4.0mで、道路境界線から1.0m後退した場所に建物を建てるなら、

住居系地域の場合は【(4.0m+1.0m+1.0m)×1.25=7.5m】で、7.5mより高いものは建てられないということになります。

 

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.04.17

無垢の床の補修。

先日、定期点検でお客様宅を訪問した時の話です。

 

そのお宅の床は、ほぼ

桧・杉・松

等の無垢フローリングです。(畳やコルクもありますが)

 

お引渡しの際に、いつも説明させていただくのが、

生活していると、どうしてもついてしまう床の傷(凹み)の修理方法

 

尖ったものなどが落ちて、木の繊維が切れてしまっているようなものは無理なのですが、

単純に凹んでいるものは、ほぼ修理できます。

 

 

水分を含むと膨れる『木』の習性を使うのですが。

凹んだ部分に湿らせたタオルを当て、

その上からアイロンを当てます。

 

基本これだけ!

 

 

浅い凹みなら、10秒前後で治ることがあります。

 

もちろん深い凹みなら、床に直接水分を吹きかけたり、

何回もやらないと元に戻ったりしませんが、

それでも大抵は治ります。

 

画像は木の家設計室くわくわさんよりお借りしました。

 

そんな説明をしておいた後の定期点検。

点検終了後に『床の補修、一度位やってみはりました?』と聞いてみました。

 

すると、

『一度どころか毎週やってます。』

 

こちらのお宅には元気な男の子がいて、

子どもが幼稚園に行ってる間に、ご主人がせっせと治されるそうです。

 

奥様曰く、

『この家で生活するようになってから、私より主人の方がアイロン使ってます。(笑)』

 

こんな風に、住まいに関わってもらえると、

建てさせて頂いた私達も本当に嬉しいし、

自分の家として、より一層愛着が沸いてくるのでは!と思います。

 

 

 

住まいづくりのヒント集
2017.03.30

光熱費の平均を出してみた 高性能の家と築27年(1990年築)の家

追記・2023年の性能のついて

この記事を書いた2017年から一段と家の性能はよくなりました

後述するua値は弊社でもどんどん良くなり、今では0.3~0.4前半は当たり前に出しています(施工事例のページに記載しています)

C値も直近の施工では0.2が出ています

また、世の中の断熱等級の分け方も変わりました

2022年4月までの最高等級の断熱等級4のua値0.87は、最低限の基準をクリアした性能でしかなくなるかもしれません (そもそも0.87で最高等級って謎でしたが)

家の良し悪しがすべて数字で決まるわけではないと考えていますが、大事な要素であることも間違いではありません。

今から家を建てられる方は、断熱等級6以上を検討したいと思います

2016年度版:光熱費の平均を出してみました

その前に、とても光熱費に影響するua(ユーエー)値の話

ua値とは、住宅の内部から外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値をいいます。

外皮とは屋根、壁、床、天井及び窓などの開口部のことです。

家から逃げていくエネルギーのロスと考えて良いと思います

数値が小さいほど断熱性能が良いということです。

2020年に完全義務化される改正省エネ基準ではua値:0.87 以下が求められています。

注・2030年には省エネ基準の水準が断熱等級5が最低等級になる予定です

ただ、ここにもちょっとした誤解があって、最適なua値というのは例えば北海道と沖縄では全然違いますし、暖かい地域で無駄にコストをかけてua値だけを求めるのは違うと思います。

これについてはこちらをどうぞ

ということで、弊社では滋賀にあった最適なua値を確保することが大切です

詳しいことがお聞きになりたい方はお気軽に問い合わせてください。

光熱費の平均 2016年実績

先日何人かのOB様から2016年の光熱費を教えて頂いたのでご報告します。

各写真に施工例ページへのリンクが貼ってあります。

日野の家 ua値0.56

こちらの「日野の家」はua値0.56で、電気とプロパンガスの併用です。冷暖房はエアコンでガスはコンロで使用です。給湯器は電気を使います。

9か月の実績と3か月の想定で年間¥167.951、月平均¥13.995です。

須越の家 ua値0.44  太陽光発電あり

こちらの「須越の家」はua値0.44で、オール電化のお家です。太陽光パネルは6.34K搭載で、発電している間の電気は使用するので残った分を売電しています。

年間の電気代が¥104.253で月平均が¥8.687です。

地蔵の家 ua値0.55 太陽光発電あり

次は「地蔵の家」です。こちらのua値は0.55で、太陽光パネルは6.4K搭載しています。

電気代は年間で¥91.936。月平均で¥7661となります。

「須越の家」と比べてパネル量が若干大きいにもかかわらず発電量が少なかったのは、立地条件で「地蔵の家」のほうが屋根の向きが若干悪いのが原因かと思われます。

七曲の家 ua値0.52

リビングにベンチ収納を造った焼杉の家

最後の「七曲りの家」はua値が0.52です。こちらは太陽光パネルを搭載していないので全量電気は買うのですが、

年間¥134.679でした。月平均にして¥11.223です。

高性能の家の光熱費

ご紹介したすべてのお家の空調はエアコンで賄われて、給湯も電気で行うにもかかわらずこの光熱費です。

また、間取りも吹き抜けを含めて大きく取り、全館ほぼ同じ環境にしているのに断熱材や施工方法、ここ数年の窓の進化により驚くほど低コストで快適な室内環境を実現しています。

どのOB様も「寒くないし、暑くない」とおっしゃって下さり、弊社としてはうれしい限りです。

築27年一戸建ての家の光熱費は!?

さて、いよいよ築27年(1990年・平成2年築)の某大手ハウスメーカー住宅に住む西沢家の光熱費です。

太陽光パネルは搭載していないので、全量電気は買っています。

電気代 年間¥125.424 月平均¥10452

ガス代 年間¥39.176

灯油代 年間¥54294 給湯と暖房に使用しています。

光熱費 年間¥218.894 月平均¥18241  

高っ!!!

パネルを搭載していないという点では「七曲りの家」との比較がわかりやすいかと思います。(家の大きさは西沢宅のほうが若干小さい)

「七曲りの家」¥134.679に対し、西沢家は¥218.894。

その差は¥84215!!

10年で85万円!!

しかも「七曲りの家」ではリビングのエアコンを動かすことで家中の温度差が小さく抑えられていますが、西沢宅は文字通りの局所暖房でWCや、洗面所の寒いこと!!

この差は断熱性能と気密性能によるところが大きいと思います。

西沢宅は断熱材は一応入っていますが厚みが足りていないと思います。(きちんと施工されているかも疑問)

また、気密については各部屋の壁に換気用と称してがらり?のようなものがあるので、穴だらけの状態です。

他には「窓」によるところも大きいと思います。西沢宅はアルミ枠の単層ガラス。(結露が半端ないです。)

「七曲りの家」は樹脂枠の複合ガラス。(ほとんど結露しません)

西沢宅は窓からエネルギーがガンガン逃げて行ってるのでしょう。

これらはこの家が不良物件という訳ではなく、当時の標準的な性能だと思います

それでも西沢宅は断熱材が入っていてこの結果ですが、もう少し古い家になると床や天井に断熱材が入っていない家も多々あります。それこそ高い光熱費必至とヒートショックの危険性満載です。

高い光熱費と寒い家に住んでらっしゃる方、建て替えなくてもリフォームという方法があります。

詳しいことは弊社までお気軽にお問い合わせください

マルトの性能への取り組みはこちら

・・・・・完成見学会・・・・・

場所:滋賀県彦根市

日程:10月9日(祝月)

時間:予約制

彦根の家のデータ

屋根:ガルバリウム

外壁:モルタル壁 焼杉板

内装:桧、杉、ゆふ珪藻土 他

サッシ:YKK APW330

耐震等級3(許容応力度計算)

断熱等級6

UA値:0.44

場所:滋賀県長浜市

日程:10月15日(日)

時間:予約制

長浜の家のデータ

屋根:ガルバリウム

外壁:ウッドロングエコ杉板

内装:桧、杉、ゆふ珪藻土 他

サッシ:エクセルシャノンNS50(トリプル)

耐震等級3(許容応力度計算)制震装置有

断熱等級6

UA値:0.37

C値:0.3

見学会の詳細はこちらから

ご予約はこちらから


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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。

建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

という事も少なくありません。

そんな悔しい思いをする人を一人でも減らしたくて

「家を建ててからかかるお金の話知っていますか」

という小冊子を作りました。

これを読んだうえで、

納得の家づくりをして頂きたいと、心から願っています。

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