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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

家を建てる前に読みたいお話
2020.01.28

ブログで書いてみた。間取りの前に押さえるべきポイント

間取りの前に考えておきたいポイント

希望の間取りやデザインにしたいお気持ちはよくわかります。

雑誌やネットやブログで調べる事も大賛成です。

ですが、それと同時にやっておきたい事、いや、やらなきゃ後で困りますよってポイントがありますので、このブログではそれについて説明します。

まず下記の5つの項目をヒントに、ご夫婦、ご家族皆様で考えて見て下さい。

出来れば、パソコンに書き残すとか、ノートに書き残す事をお勧めします。

今暮らしている間取りで感じる不満やストレス5項目

1. 体で感じる

これはわかりやすいです。

例えば家が寒い。アパートの最上階だから夏暑い。
冬足が冷たい。
とにかく毎日触れる事・体感する事で感じる違和感です。

また、環境の変化で体調を壊すのもこれに当たります。
古い木造住宅の実家に住んでた方が結婚を期にアパート暮らしをし、クロス貼りの室内環境で体調を壊した(恐らくシックハウス症候群)なんていうのもこの部類になります。

2. 見た目に感じる

読んで字のごとくですね。少し曖昧な問題にはなりますが、今の暮らしの中で目から見えてくる問題点を挙げてみてください

今の家は景色が悪い。窓が無くて暗い。リビングからトイレが丸見え。建物が古くさい。お隣さんが丸見えでカーテンも開けられない。等々

3.動きで感じること

皆さんは日々の暮らしの中で様々なアクションをおこされています。
洗濯する、トイレに行く、ごはんを食べる、着替える、、、考え出すとキリが無いですが、とにかく、その動く事でストレスを感じる部分を列挙して下さい。

例えば

キッチンと洗濯が遠くて毎日大変。
洗濯機と干す所が遠くて毎日大変。
寝室が2階で毎日しんどい。
毎日子供の服を取りに2階まで上がるの大変。
廊下が狭くて動きにくい。
段差が多くて歩きずらい。
等々

4. 物理的な不満

もうこれは、現状ではどうしようもない点ですね。
1とも重なるかもしれませんが、あまり気にせず書き出してみてください。

例を挙げるとすると、

家が小さい。
部屋が足りない。
収納が少ない。
スタッドレスタイヤを片付ける場所が無い。
雨漏れがしてきた。
隣の音が聞こえる。

ってとこでしょうか

5. 日常感じる小さなストレス

これはとにかく何でも良いので、気になる点を書いて下さい。

問題点の洗い出しが重要ですから、何でも良いので感じてるストレスを書いてください。 

いつもお箸の片付け場所に困ってる。
ゴミの分別が大変で、キッチンに分けて捨てる場所がない。
おたま(レードルの事です)が取りにくい。
仕事のカバンを置く所が無い。
日曜日にゴロゴロするダンナが邪魔等々。

5つで表現しましたが、他にもあるかもしれませんし、重なっているような内容もありますが、そんな事は気にせず、ガンガン書いて下さいね。

間取りと密接な関係にある土地。重要視したい条件は何?

問題点が列挙出来たら次は、土地の事です。

間取りの事なのに土地なの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、土地と間取りは密接した関係にあります。

希望の間取りに近づける為にも、土地の要望をまとめて下さい。

下記はあくまで検討して頂く為の参考として書いたものですので、ご自身にとって大事な点をこちらを参考にして書き出してみましょう。

すでに土地を譲り受けられた方や、すでに購入された方は飛ばして下さい。

1. 立地

駅から歩いて15分の範囲

スーパーが近くに欲しい

○○学区で

病院は車で10分

出来れば快速が止まる○○駅

災害の可能性(ハザードマップ等で確認)の低い土地

2. 地域性

小さくても良いから新規分譲地

古い在所で良いからとにかく大きな土地

町の行事が少なく、出来るだけ近隣お付き合いの無い地域

子供会など活気のある町

3. 近隣(周囲)

周囲に障害物のない日が降り注ぐ土地

幹線道路でない車や人の往来の少ない道路沿いの土地

旗竿地でも良いから、道路から家が見えないような土地

田園風景が広がる土地

いくつか、ポイントになりそうな事を列挙しましたが、他にもあるかもしれません。

書き出すだけ書き出しても要望を全て叶える土地がなかなか無いのも事実なので、出来れば順位付け(絶対外せない、我慢できるの優先順位)できるのが理想ですね。

「ゆったりとした間取りにしたい!」 予算は無視できません。

次に押さえておきたい点は予算です。これも間取りと関係あるの?って言われそうですが、もちろん大有りです (^^♪

間取りの要望を聞くと50坪になりそうな方の予算が2000万だと、とてもじゃないですが弊社では叶える事が出来ません。

大きくはなくても(小さくても)広く使える・広く見える工夫は出来ますし、無駄に大きく造るとデメリットも出てきます。

湯水がごとくお金があふれ出てくるようなお客様ならともかく、普通に暮らすお客様でしたら、年収や家族構成等考慮した上で、どれぐらい予算を当てられるのかある程度で良いので把握しておく事も大事なポイントです。

一番は銀行さんで事前審査を受けるのがベストですが、建築会社の図面と見積りが必要になります(銀行によって不要の場合もあります)

もちろん銀行や工務店の営業マンに相談すればすぐわかりますが、まだ工務店やどこで借りるのか全く決まってない方なら、先に知っておいた方が考えやすくなります。

むしろ人生設計にも影響してくる所ですから、FP(ファイナンシャルプランナー)さんの助言を受けるのも良いかもしれません。

では、本題です。

まず住宅を建てるには建てる資金の他にも様々な“お金”が必要になります。詳しくは次の機会に説明するとして、ザックリと言いますと税金・ローンの保証料・火災保険・引っ越し代などの諸経費と言われるものと、家具や家電の買い替えなんかもされるでしょうから、やはり300?500万は他にお金がかかると想定しておいてください。

次に実際にどれだけ借りられるのかですが、今回ローンを組む予定のあなたのご年収はいくらですか?

仮にあなたが、500万ほどのご年収(源泉徴収票に載ってる額です)のサラリーマンだとします。

多少銀行さんによって融資額の差はありますが、厳しい所で約5倍、ゆるめで7倍程度のローンが出来ると考えて下さい。

厳しい・緩いは様々な要件が絡んできますので、ご自身での判断は難しい所になりますから、そんな時は銀行に直接聞くか、工務店とすでに何らかの接点があれば、相談してみるのが一番だと思います。

話戻してこの方は2500万?3500万のローンが可能という事になりますね。

話をすすめていくと、土地・建物を合計すると足りないという事になることが多いのですが、その時は夫婦合算するとかできますが、ここまでの話になるともっと詳しい説明がいりますので、これはまたの機会で。

不満も書きそろえました。

土地の方向性も見えました。

ざっくりだけど予算もわかりました。

ここで初めて、工務店が登場です。

さぁ、いよいよ間取りです 

えっ、間取り考えてないけど!!!

その通りです。逆に言うと考える必要はありません。

何のために私達工務店がいるのかよーくお考え下さい。

上記の不満や希望を形にするのが私達の仕事です。

工務店は、見た目やデザインだけでなく、構造の強さから、仕上げの素材、暮らしやすさの提案など、毎日毎日その仕事に取り組み、お客様にとって一番はなんであるかを考えながら、日々学び・考え・施工しているのです。

本当に大変失礼な言い方になってしまうのですが、一般のお客様では考える事が出来ない、考えつかないようなご提案が出来るのが、私達工務店になります。

「それはわかるけど、さっきから問題点ばかりで、施主の希望が入ってないよね。 これで希望通りの間取りなんて出来るの?」ってお怒りのお言葉が聞こえてきそうですね。

では先に書いて下さった不満を裏返して下さい。それはつまりあなたの希望なんです。

見た目が悪い   ⇔ かっこいい家にしたい

暑い、寒い    ⇔ 断熱性能の高い家にすみたい

家が狭い     ⇔ 大きな家にすみたい

でも予算が無い  ⇔ 小さくても広く見せる工夫をした家

クロスの家は嫌だ ⇔ 土や木の自然素材で安心な家造り

日曜のダンナ   ⇔ 邪魔者を仕舞い込む書斎が欲しい

ね、全部裏返せば、あなたの希望になるでしょ?

とは言いましたが、、、もちろん、希望も書いてくださってかまいませんよ(苦笑)

希望の裏返しが問題の発見にもなりますし、弊社には「環境の事を考えて木の家に住みたい」と仰って来社下さるお客様もいらしゃいます。

こういった方の根底にはもちろん環境への配慮という問題意識をお持ちだからなのですが、木の温かさとか自然素材の心地よさを知っているから希望したいという方もいらっしゃいます。

また、今の暮らしに満足してる所は問題点目線からだと出て来ませんから、次の家造りでも継続したい所も書いて置ける方が良いですね。

まずは問題点を洗い出し、それから希望や継続していきたい点を書き足していきましょう。

たっっっくさんの事を書きました。

いや、これから問題点を洗い出す皆様はもっとたくさんの事を書きださなければなりませんので、大変だと思います。

ただ、良い家造りは良い間取りを考える事ではなく、良い間取りを導く為のプロセスが大事なのです。
一生に一度の家造りと考えて頂き、大変だと思いますが、家族やご自身の感じる問題点や希望をまとめて下さい。

上記の事がまとめられてから、工務店をネットで探したり、完成見学会やモデルハウスを見たりして、気に入った工務店に問題点をぶつけて下さい。

そして、その工務店と共に間取りを考えていくのが、良い間取り、良い家造りにつながる一番の近道だと思います。

間取りについてはこちらの記事もどうぞ

動線から考える間取りの作り方をブログに書いてみた


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家を建てる前に読みたいお話
2020.01.18

動線から考える間取りの作り方をブログに書いてみた

間取りのために、動線と収納を整理してみよう

この記事では動線という軸から間取りを考えてみます

家の中では人と多くはモノも一緒に移動します。

その移動を目的別に整理してみましょう。

その前に、暮らしやすい動線とは?

複雑でないこと。つまり

行き止まりの無いくるくる回れる回遊型や、まっすぐに移動できるストレート型の動線です。

間取りのために、生活動線を検証する

生活動線とはリビングからお風呂に行く、就寝前にトイレに行ってから寝室に行く、などの家の中で行き来のことです。

ここにプラス、モノの移動を考えると、例えばお風呂に行くにはバスタオルやパジャマが必要ですね。

どこでこれらの必要なものを手にしますか?

リビングの中の収納?

自分の個室?

移動途中のどこか?

また、服はどこで脱ぐ?

服を脱いだらどこに集めておく?

洗濯籠?洗濯機の中?

「お風呂に行く」という行動だけでもこれだけの???がでてきますね。

間取りのために、通勤通学準備動線を検証する

生活動線の中でも、これは文字通り学校などへ出かけるため家を出る前の移動のことです。

例えば小学生のお嬢さんは2階の自室から朝降りてきて、食事をとってから制服に着替え、洗面室で身支度を整える。

さて、ここでモノの移動を考えると、パジャマはどこに脱ぎますか?

毎日洗いますか?

制服はどこで着替えますか?

教科書などはどこにありますか?(これは普段どこで勉強しているかにつながりますね)

洗面室で身支度するのに、ドライヤーは使いますか?

もう少しお姉さんになったらお化粧はどこでしますか?

登校前、体操服や雨傘はどこから持ち出しますか?

ここでもたくさんの???が出てきました。

時間帯によっては複数の人(モノ)が同時に移動しますからその辺も考慮するのと、子供についてはある程度将来を見越したいですね。

間取りのために、家事動線を検証する

こちらは誰がいつどんな家事をするかによって大きく変わります。

共働きのご夫婦が朝出勤前に、夫が朝食の用意をしてゴミを出す。

その間妻は洗濯をして干す。

合間に食事をとる。

なんてことになると動線が重なり、通路幅などにも注意が必要です。

出来るだけぶつからない、すれ違える動線を確保したいですね。

帰宅後も、買い物の荷物をキッチンに運ぶ。

洗濯物を取り入れてたたんで片づける。

同時に食事の用意をしながら子供とおしゃべりをする。

といった一連の動作がスムーズに行えるようにしたいものですね。

間取りと収納計画は同時に考える

家を建てようと思い、希望の間取りを思い浮かべたとき

リビングは○○畳以上絶対欲しい!

と言われるお客様はたくさんおられます

でも、ここまで読んでこられたら

そんなに単純には間取りは決められないとわかりますよね

間取りを決めるには大きさももちろん大切ですが、

光や風の入る方向など自然の力を利用する視点と

実際に暮らす人の動きとモノの移動、居場所をよく考えないと

リビングはこんなに広いのに、どうしてランドセルがここに転がっているの?

素敵な洗濯室なのに、どうして玄関から出て干しに行くの?

なんて事になりかねません

せっかくの新築の家なのに、残念過ぎますよね

そうなるくらいなら、2畳分や3畳分を収納に回してでもリビングや洗面室をスッキリ、かつ動線の良い間取りの家にしたいと思いませんか?

そうは言ってもほとんどの方が限られた予算と広さの中での家づくりです。

また、単純に収納をたくさん作ればいいというものでもありません。

そこで効率よく使いやすい間取り=収納計画が必要です。

シューズインクロークのある間取り

F邸

シューズインクロークとは玄関内の土間部分を少し広めにとった土間収納です。

靴の他にもベビーカー、通園バッグや帽子、ゴルフバッグ、自転車など、

外に出しっぱなしはいやだけど、家の中にも持ち込めないモノを収納します。

あるいは外出する際に必ず持って出るモノの収納場所を玄関の出入りの動線上に作ります。

主に先ほどの通勤通学準備動線ですね。

上の写真は手前がお客様用玄関で、奥がクロークになります。

ご主人の趣味が自転車等アウトドアで、壁にフックで引掛けられるように板壁で仕上げました。

広めに空間を取りましたので靴や普段のコートなども納まります。

そのまま家に入ると正面に洗面スペースがあり、手を洗って室内に進むという動線の間取りになっています。

I邸

こちらは右側がお客様用玄関です。

左側の通路に沿って、靴入れ、コート掛け、傘置き、バッグなどなどが収納できます。

棚の奥行は30センチ程度ですがリビングに持ち込みたくないものはここに収まります。

シューズインクロークは各御家庭によって収納したいものが全然違います。

靴程度であれば奥行30センチの棚があれば十分ですからそれほど場所を取りませんが、自転車となるとそれなりの大きさが必要になりますね。

また、持ち込む動線も考えないといけません。

まずはご自分の持ち物の種類を考えて大きさを決めたいですね。

1階にファミリークローゼットのある間取り

板貼りの内装のウオークインクローゼット
モデルハウス

ファミリークローゼットとは、文字通り家族のクローゼットになります。

こちらも各御家庭によって収納するものは変わってきますが、普段着る衣類や持つバッグは最低限収納したいものです。

2階に個室を設ける間取りが多いと思いますが、その個室にクローゼットを作って衣類などを収納する計画にすると、どうしてもモノが2階に上がって行ってくれないことが多いです。

制服や冬の上着、良く持つバッグなどはついついリビングに出っぱなしになります。

2階には寝具類やフォーマルウエアなどをまとめて収納できる小さな納戸的なものがあれば十分でしょう。

ファミリークローゼットに余裕があれば、雛飾りなど季節物で大きなものが収納できると移動距離が短くて便利ですね。

Y邸

上の写真は洗面脱衣室・お風呂に行く動線をファミリークローゼット内に作ることで、ここにタオルや下着類を収納するとストレスなくお風呂に行けますね。

手前がキッチンなので洗濯機までまっすぐ行けるため、料理をしながら洗濯機を回す、といった動作がストレスなく出来そうです。

N邸

上の写真は右奥に見えているのがファミリークローゼットです。

こうした家を出る動線上にクロークを作ると、制服やスーツを脱ぎハンガーに掛け普段着に着替える、バッグを置く、と言った動作がスムーズに行えますね。

また、朝夕の着替えなども移動せずに出来る便利な間取りでもありますね。

クローゼットと玄関はつながっていて、帰宅後は玄関→クローク→リビングという動線で室内に入ります。

これも着替えや荷物を置くといった動作がスムーズに行える間取りです。

関連記事です ↓

ランドリールームのある間取り

共働きで洗濯物を外に干せない。

また、花粉症などで外に干したくない、そういった要望をお持ちの方が多くなっていると感じます。

そうでなくても梅雨時などに、ついついリビングに洗濯物がはためいているなんて光景が目に浮かびます。

せっかく建てる新居なのですから、出来ればそういったことは避けたいですよね。

そこでランドリールームです。

洗濯物干し部屋ですね。

広さに余裕がなければ洗面室を少し大きくして干すスペースを作るとか、

室内干しについては普段外干しの方でも是非考えておかれることをお勧めします。

I邸

上の写真は手前が洗濯機のある洗面室で、奥が洗濯物干しスペース、さらに奥がウッドデッキへとつながります。

外干しまで一直線に進む間取りです。

場合によっては洗面脱衣室はごく小さくして、ランドリールームに洗濯機を置くと省スペースになります。

また、ランドリースペースとファミリークロークが隣接している間取りですと、干す、取り込む、そのまま片付ける、といった一連の流れがスムーズに行えます。

その際はちょっと畳めるようなカウンターでもあるとなお便利ですね。

普段は外干しがメインで緊急避難的に室内干しを考えたい方にお勧めがこちら。

PIDというワイヤー物干しです。

普段はワイヤーは収納されていて、使う時だけ引き出します。

なかなかの優れもので、あまりたわむことなく10キロまで干すことが出来ます。

ただくれぐれも設置場所には気を付けてください。

まともに目に入るリビングの一角などは避けたいところですね。

吹き抜けがある間取りでしたら、2階のホールなどが向いているかもしれません。

間取り=収納計画のまとめ

間取りとはすなわち収納計画であると認識する。

収納はただやたらとつくればいいものではない

使う場所に収納スペースがある、あるいは行動の動線上に収納スペースがあるように間取りは計画する。

モノにはサイズがあり、適正なサイズの(特に奥行)収納にする。

衣類は基本的にハンガー収納にしたほうが畳む手間もなく型崩れしにくい。

最後に通路を利用した、省スペースで大容量の収納をご紹介します。

H邸

玄関ホールの通路です。

H邸

扉を開けるとずらりと棚があります。

土間側は靴収納。

室内側は日用品や保存食のストックに使えます。

棚の奥、扉で隠れている部分はハンガーパイプなのでコートをかけたり、掃除機を建てて収納したり出来ます。

通路を利用した、省スペースな収納ですね。

ハウスメーカーや工務店から出てきた間取り図を、是非こんな視点から見直して設計士さんにご希望を伝えてください。

素敵な家づくりになる事を願っています。

間取りについてはこちらの記事もどうぞ。


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10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

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家を建てる前に読みたいお話
2019.12.20

家づくりのための土地探し、ポイントを押さえよう!

土地を自分で探す?誰かに頼む?

不動産屋さんに手あたり次第飛び込んでも、同じ仲介情報ばかりの場合がかなりあります。

あるいはその不動産屋さんが開発して売りに出している場合は、その土地をすすめて来るでしょう。

不動産屋さんは土地が売れればいいのですから、早く契約を促されることもあります。

でも、やはり建物との関係が重要ですから、家のことやお金のことも含めて相談できる、建築会社に土地探しを依頼するのもいいと思います。

その場合、例えばハウスメーカーや工務店になるでしょうが、土地を扱っているハウスメーカーや工務店の場合、やはり自社で持っている土地を売ろうとすることはあるので、そこは注意深く検討したほうがいいでしょう。

また、そういった土地は建築条件が付いているでしょうから、そのハウスメーカーや工務店で自分が希望しているような家が建つのかどうかはとても重要なポイントになります。

運よく気に入った土地があったとしても、契約する前に出来れば建築依頼先に見てもらって判断するのがベストだと思います。

マルトでも多くのお客様が土地の契約前にご相談に来られます。

土地探しの重要なポイント

ポイント1・土地を選ぶ優先順位を付けましょう。

土地探しでの希望は色々あると思いますが、全てを叶える土地には中々巡り合えません。全てにこだわってしまうと、せっかく見つかったまあまあ良い土地を買いそびれることがあります。絶対はずせない条件は3つまで。あとは迷った時の判断材料程度でいいと思います。

まずエリアの決定は必要です。○○市あるいは○○市とか、○○駅から○○駅とかですね。

自分たちの暮らし方を考えて、生活の利便性重視で街中にするか、環境重視でのどかな所を探すかなど、お子様の事やリタイア後の事も含めて決めないといけないこともあります。

また、当初は日当りも風通しも景色もいい、前の道も車や人があまり通りそうにもないのどかなところと思っていても、周囲に住宅団地やマンション・アパートが出来る可能性もあるので、周辺環境を見て将来を予想することも大事なポイントです。

住宅団地で隣地に建物が建っていない場合も同じように、隣地の人が建てるならどの方向に寄せて配置してくるか?などを予想したうえで決定したいものです。

このあたりのことは、建築のプロと一緒に検討したいところですね。

そしてもちろん価格も重要なポイントです。

土地にばかり目がいってしまい、広くて申し分ないと思っていても建物にかける予算が無くなってしまっては困ります。

生活費や子供の教育費まで圧迫しても困るのでトータルで考えましょう。

優先順位の主な項目としては、


〇〇市 〇〇駅近 学区 

市街地あるいは郊外 

病院やスーパーまでの距離や移動手段 

価格 

大きさ 

ロケーション 

ポイント2・その土地に家が建てられますか

土地探しで希望通りの土地が見つかっても、必ず家が建てられる訳ではありません。

購入する前に確認しておかないと大変な事になってしまいます。

都市計画法で【都市計画区域】と【都市計画区域外】があります。

更に都市計画区域の中に【市街化区域】と【市街化調整区域】と【非線引き都市計画区域】があります。

市街化区域の中は色んな用途地域に分けられていますが、工業専用地域以外は住宅の建築は可能です。

それぞれの用途地域によって色んな規制がかかってくるので思い通りの家が建てられない事もあります。

注意するのは【市街化調整区域】です。

基本的には住宅は建てられません。

もちろん住宅は建っていますし、建てられるスペースもいっぱいありますが、建てるための条件に合う必要があります。

田舎のエリアは市街化調整区域の場所が多いので注意して下さい。

また、地域により条例や協定等で思い通りの家が建てられないことがあります。

例えば景観条例の範囲に入っていれば、屋根の方向や屋根の色、外壁の色、緑化面積等規制がかかってきます。

特に観光地周辺はよくあるケースです。

遺跡の出そうな地域も注意です。

埋蔵文化財の発掘調査により、何年も調査にかかり建築が出来なくなる場合や、発掘費用を負担するケースもあります。

ただ現在では個人住宅の場合は国や自治体が負担したり、補助金が出たりするようです。

遺跡の範囲内かどうかは各自治体の文化財課や教育委員会等に問い合わせればわかります。

仮に範囲内であっても試掘調査だけで終わる場合や調査済の場合が多いのですが、稀に大事になることも頭に入れておいて下さい。

次に区域・地域は建てられる条件に合っていても【接道義務】というのが建築基準法にあります。

建築する土地が幅2メートル以上、前の道路と接していることが必要です。

道路の条件として4メートル以上の幅が必要ですので、4メートル未満の時は中心から2メートルのところが道路の境界線となります。

実際の道路境界と中心から2メートル後退した境界線の間は自分の土地でありながら、住宅は勿論塀や物置すら作れないので注意が必要です。

また、道路があってもその道路が建築基準法上の道路である必要があります。

基本は国道・県道・市町村道といった【公道】でないといけません。

10メートル幅の大きな道路で車が通ってる道路でも実は農道だったりします。

農道でも市町村道として認定されたりしていると可能ですが、単なる農道では建てられません。

接している道路の種別も注意が必要ということですね。

ポイント3・その土地は安全な土地ですか?

安全な建物を建てるには、安全な土地が絶対条件になってきます。

古くから自然災害によって失われた家屋や命が沢山あります。

記憶に新しいところでも、熊本の地震や西日本豪雨災害があります。

地震に関しては建物の性能である程度安全を確保できますが、水害、土砂災害は建物の性能では大部分が対応しきれません。

過去にも災害を繰り返している地域や、低い場所は土砂崩れや土石流等要注意ですので、ハザードマップ等を参考にしてみて下さい。


不同沈下(建物が斜めに沈む)に関しては地盤調査により地盤改良や基礎杭により対策できますが、液状化対策はまだまだ確立されていないので造成前は沼地だったとか、盛土された土地だとか土地の履歴に注意しましょう。

参考程度ですが地名に水に因んだ文字が入っている、沼・洲・浜・池・沢・潮・浅・深・渡など、さんずいの付く漢字や、川・河・魚・貝・下・窪などは軟弱な場合があります。

土地探しで大事な地盤についての詳しい記事はこちら

地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!

土地にかかるお金のはなし

予算・資金は土地・家を含む建築時トータル、その後の人生トータルで考えなければいけません。

特に若い方は子供が生まれるなど家族構成の変化があります。

教育費や車など高額なものの買い替え、老後の生活費など先を見通したライフプランが必要です。

ファイナンシャルプランナーに相談するのもいいでしょう。

住宅ローンを組む方がほとんどだと思いますが、借りられる金額よりも肝心なのは月々いくら返せるかになってきます。

このあたりはハウスメーカーや工務店の営業マンでもある程度は答えられるかと思います。

マルトでももちろん対応しています。


他にも家を建てて住むまでにも土地代金の他に色んな費用が必要になるケースがあります。

現状が畑や田んぼという農地の場合、地目が農地であれば農地転用の許可が必要になります。

これには申請費用と時間が必要です。

土の入れ替えや埋め立て等が必要な場合もあります。

電気の引き込みでも広い敷地や電柱電線の位置により引き込みを中継するポールを立てないといけないケースがあります。

上下水道が整備済みか否かでは大きく費用が変わってきます。

近くに上水道を取り出せる本管が通っているか?

敷地への引き込み易さも費用に影響します。

下水道が引き込まれていない場合は地域にもよりますが、工事代金(引き込み及び道路補修費用等)の他に、受益者負担金が敷地の広さに対して掛かってくる場合や、農村下水等は一律でかかってくる場合があります。

高額の地域もあるので要注意です。

また、下水道が整備されていない地域は個別で浄化槽が必要になってきます。

単独浄化槽か、生活排水を処理する合併処理浄化槽か、によっても費用は変わってくるのと、いずれ下水道が整備されたときに繋ぎ変えの費用も必要になってきますので、少し高いくらいならインフラが整備されてる土地の方が安くつくかもしれません。

道路や隣地との高低差がある土地も、擁壁等の工事が必要になる場合もありますし、隣地との境界にブロックや塀が有るか無いかでも大きく変わってきます。

境界がはっきりしていない場合は、確定するために余分な費用が必要になってくるので注意です。

土地の価格はある程度相場によって決まっているので格安!というのはなかなか出てきません。

安い!には何らかの理由があるのが普通です。

気を付けないといけないのは表示面積あたりで価格の比較をすることです。

面積が広くて安いなあと思っても、歪な形だと有効に使える面積が狭くなるので使える面積で比較した方がよいでしょう。

また使える面積で比較したとしても、建物の形状を凸凹しなければ有効に使えないならば建物価格が割り増しになります。

敷地は四角で使い易くても、路地状敷地(旗竿地や袋路とも言われる)の場合、通路部分があるので有効敷地の面積での比較が必要です。

また通路部分の距離によって必要な通路幅が決まっていますので(地域によって違う場合もある)注意して確認しないと、建築できない場合もあり得るので注意です。

土地探しについてのポイント まとめ

土地を買って家を建てるほとんどの方は一生に一度の体験です。

そして一生暮らす場所になります。

気になる土地が見つかれば、可能であれば建築依頼先に見てもらうことを強くお勧めします。

素人ではわからない、家を建てる上でのアドバイスを必ずもらえます。

また、朝・昼・晩や晴れの日・雨の日、平日の様子や休日の様子など、何度も足を運んで慎重に決めましょう。

とはいえ慎重になりすぎるとチャンスを逃すことにもなるので、思いきることも必要ですね。


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家を建てる前に読みたいお話
2019.11.22

地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!

地盤の見分け方 

地盤の見分け方 地形・地名編

まずは、家を建てるための土地を探す時のポイントです。
土地を持っておられる方にも当てはまる事があるので目を通してくださいね。

地形で言えば一般的に山地、丘陵、台地は比較的安定した地盤とされています。

しかし傾斜地や崖周辺では土砂崩れ等の危険性があります。

低地は水が集まって来やすく、地下水位も浅く地質も軟弱な傾向が見られるため、一般的に弱い地盤と言えます。

盛土や埋め立ても造成からの年数が浅ければ沈下の可能性は大きいです。

地名により地形・地質を推測することもポイントです。

沼・洲・浜・池・沢・潮・浅・深・渡など、「さんずい」の付く漢字や、川・河・魚・貝・下・窪などは軟弱な場合があります。

特に液状化しそうな土地は要注意です。液状化対策を個人レベルですることはとてもとても難しいので避けたいところですね。

実は液状化は専門家でも免振になるから建物の揺れは少ないという考えがあるんですが、確かに揺れは地盤に吸収され少なくなるでしょうが、地盤沈下や建物の傾きは起こるので元に戻すのが大変です。

地盤の見分け方 造成地編

新しい造成地にでは切土(きりど)と盛土が混在している場合もよくあります。

切土部分は強い地盤、盛土部分は弱い地盤となるので混在部分に建てた場合は不同沈下(建物が斜めに沈む)が起こりやすくなります。

擁壁のある所も注意が必要です。擁壁には土圧という力がかかってきます。土の自重により外に広がろうとする力ですね。

それにプラス建物の重量がかかってきます。

擁壁からの距離によっては建物重量は影響しない場合もありますが、擁壁を作る時にどこまで含めて計算されているか確認した方がいいでしょう。

土圧だけの計算か、平屋程度の計算か、2階3階建を想定しての計算かによって不同沈下や酷いと擁壁が崩れる可能性もでてきますからね。

どれも絶対駄目ということはなく、対策がとれるもの、対策されているものもあるので確認して判断されればいいかと思います。

地盤調査の方法・・・軟弱地盤か否かを調べる

どんな地盤なのか地質なのかなかなか素人には分かりませんし、すでに購入してしまった、あるいは元々所有いる、などあると思いますから、ここからは地盤調査について話してみましょう。

まず、地盤調査の方法はいくつかありますが、主に一般住宅では2種類が主流となっています。

一番多いと思われるのがスウェーデン式サウンディング試験。(名前が長いのでSWS試験と表示される場合が多い)

これはスクリューポイントとロッドと言われる鉄の棒にドリルが付いたような物に重りを乗せて回転させ、沈んでいくのにどれだけの重さとどれだけの回転が必要かを計ることで、硬さ軟らかさを測定していきます。

大まかな土質も分かります。オプション等で地下水位も分かる調査もあるので、液状化が気になる場合は合わせて調査した方が良いでしょう。

主流のもう一つは、表面波(レイリー波)探査法です。起振器で振動を起こし、伝わり方や速さによって地盤の硬さ軟らかさを判断する方法です。土質は判断できませんが、コンクリートの硬い所や地中の障害物などが感知できます。

SWS試験より費用が少し高めのケースが多く、近くを走る大型車の振動も検知するケースもあるので、弊社ではSWS試験をメインとしています。

一般的に普及しているSWS試験を基本として話を進めます。

まず、この調査はある程度建物及び配置プランが決まってから実施するのに向いています。基本は5か所程度のポイントで測定します。建物4隅と中心です。

建物が大きかったり複雑だったりデーターが取りにくい箇所があったりするとポイントを増やします。

同じ敷地内でもポイントによって全然数値が違うのと、建物の重量もポイントによって全然違うからです。例えば2階建て部分と平屋部分のある建物ですと当然2階建て部分が重くなってきますよね。

以前お施主様に言われたことがあるのですが、『同じ住宅造成地で両隣も向かいの家も地盤補強してないって聞いてるのにウチだけ地盤補強必要っておかしくないですか?』

何十万円と係る工事ですから釈然としないのも分かるのですが、同じ敷地内でもポイントによって数値がまるで違う場合があるので、あり得ることなのです。

聞いたところによると、

『他社のSWS試験で改良が必要となっても、ウチの会社は表面波探査法なんで地盤改良の判定が出にくいですよ。地盤改良費が浮きますよ。』

と言う会社があるそうです。

事実ならこれは怖い話です。


表面波探査法でOKの判定が出ても、SWS試験で地盤補強が必要と判定されれば必要です。

もちろん逆もしかり。その家で暮らす人の命に係わる調査ですから、そういった話をする会社で絶対に家を建ててはいけません。

地盤改良の方法・・・強い地盤に直す

地盤調査の結果が出れば、大抵はその調査結果を元に地盤保証会社から考察が出て来るでしょう。

住宅会社の標準基礎なら地盤改良工事無しでOKですとか、ベタ基礎ならOKですとか、表層改良が必要です、など出てきます。

もちろん保証してもらうには守らなければなりませんが、本当に保証会社の指示通りの工事でいいのでしょうか?保証会社の考察は建物の形状・重量確認の上での考察ではありません。

ここからが重要ですが、責任は設計者が負うものです。(例えば弊社)

設計者は独自で調査結果を元に判断できる力を持っていないといけません。調査結果を読み解く力がないといけませんが、調査会社任せで調査結果が読めない会社が多いのも悲しいかな事実です。

ベタ基礎と布基礎について詳しくは別の回で説明するとして、

『ウチの会社はベタ基礎だから安全ですよ』

と言う会社はアウトです。建築の依頼をしてはいけません。

理由はこちら。

それでは地盤補強が必要だと判定された場合。

主に地盤補強工事には、地盤改良・小口径杭・置き換え工法があります。

また、地盤改良には表層改良と柱状改良があります。

以下はご興味のある方だけお読み下さったらいいかと思います。

表層改良

表層改良は正式には『湿式浅層混合処理法』と難しい名前ですが、文字を読むとなんとなく分かると思います。

地盤面から2メートルまでの深さに、良好な地盤がある場合に選択されます。

その硬い地盤から基礎の下までの部分を、土とセメントを混ぜて固めてしまう工法です。建物の下全面で支持(支える)します。

柱状改良

柱状改良は『湿式深層混合処理工法』と言います。

地盤面から2~8メートルが軟弱地盤の場合に適用される工事で、筒状に掘りながらセメントと土を混ぜ硬い地盤まで丸い柱(直径50~60cm)を作るイメージです。

基本は基礎の下2メートル間隔、角・交点に入れますが、建物の力の流れ重量により決定します。

小口径杭

小口径杭には既製杭と鋼管杭があります。

既製杭とは地面に松や杉に防腐処理を施した木杭やPC杭を専用機で打ち込んでいきます。

3m~12mで軟弱地盤が分布している時に適用されます。

打ち込みながら支持力を確認できるので安全性は高いですが、コストが高いのが難点なのと耐久性の確認が必要です。

鋼管杭(小口径鋼管杭)は軟弱地盤が25メートル程度までなら適用できます

ストレート管は専用機により圧入します。

直径10~15cm程度の鋼管の先に羽を付けて回転させながら硬い地盤まで打ち込む羽根付き鋼管杭もあります。柱状改良同様に基礎の下に入れていきます。

傾斜地等で住宅の下が土砂崩れで鋼管杭が剥き出しで支えている映像を目にすることも多いです。

置き換え工法

置き換え工法とは超軟弱地盤や埋蔵文化財等で杭が打てない場合などに対応可能です。

軟弱な原地盤を掘削・除去し、支持力の期待できる良質土に置き換える工法です。

液状化に強いという意見もありますが、基本液状化地域には不向きです。

砕石パイル工法

柱状改良に似た工法で砕石パイル工法というのがあります。

同じように筒状に掘っていき、砕石で柱を作るイメージです。

構造の専門家の中でも疑問視される方もいらっしゃいますが、大丈夫とする会社もあるという事です。

地盤に関するまとめ

このように地盤補強には色んな工法がありますが、基本、地盤・構造を理解している設計士に任せればいいことです。

大切なのは地盤調査の必要性を理解して頂くのと、改良の指示が出た場合は適切な改良工事を行っていただくことです。

「地盤改良費が浮きますよ」と言う会社には決して建築を依頼しないで下さい。

そうはいっても、改良が必要となるとそれなりにお金もかかることですし、これを読んで頂いているあなたの土地に、ちゃんとした調査の上で改良工事の指示が出ないことを祈っています。

土地についてはこちらの記事もどうぞ

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残念ながらそういったことが実際にあるのです

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家を建てる前に読みたいお話
2019.10.15

長期優良住宅のメリットデメリット

長期優良住宅とは

つい最近まで日本の住宅は「作っては壊す」の繰り返しでスクラップ&ビルド型でしたが、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」というストック活用型の社会への転換を目的として、平成21年にスタートした「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアし、認定を受けている家を「長期優良住宅」と言います。

大きく分けて4つの基準を満たした住宅です。

A.長期に使用するため(長く住み続けるため)の構造及び設備を有していること。

B.居住環境等への配慮を行っていること。

C.一定面積以上の住戸面積を有していること。

D.維持保全の期間、方法をさだめていること。

何だか難しい言葉ですね。大雑把ですがもう少し分かり易く説明すると、

【劣化対策】 建物本体の柱や土台・梁等の構造が腐らないようにする。床下や屋根裏が点検できるようにする。

【耐震性】 地震で倒れない家にする。

【維持管理・更新の容易性】 排水管等直せるようにコンクリートに埋め込まない。

【省エネルギー性】 断熱材、窓の種類や大きさ等考えて、暖かくて涼しい性能の家にする。

【居住環境】街並みに合った建物にする。

【住戸面積】狭すぎない家。

【維持保全計画】定期的に点検する。

一言で言ってしまえば、長期優良住宅とは、長く安心・快適に暮らせる家と国が認定した家のことです。

長期優良住宅の認定を受けるメリットとは?

納める税金が少なくてすみます

住宅ローン控除額が10年間で最大500万円!!

住宅ローンを借りて家を建てた場合に、年末ローン残高の1%が10年間、所得税と住民税から控除される住宅ローン減税が受けられます。
10年間の最大控除額は一般住宅だと400万円ですが、長期優良住宅では500万円になります。

ただし、控除額が500万円になるには10年後までローン残高が5000万円残っていることが必要で、所得税・住民税を50万円納めてる方が対象に控除を受けられることになります。
※更に3年延長

 2019年10月1日から2020年12月31日に入居した場合で、建物の消費税が10%となるケースは、控除期間を3年延長して13年になります。
 ※ コロナ対策として、期間が延長されました。2021年9月30日までに入居された方まで対象となります。 


11年目から3年間の控除額は、

(1)住宅ローン残高×1%
(2)建物購入価格×2%÷3

のうち、いずれか小さい額となります。つまり?の方が小さければ消費税アップ分2%が取り戻せるということになりますね。

所得税(投資型減税)

住宅ローン控除を受けない場合は、長期優良住宅の認定を受ける為に使った費用(使用や設備など)相当額(上限650万円)の10%をその年の所得税から控除できます。

登録免許税(登記に関する税金)

長期優良住宅なら一般住宅と比べて

保存登記 0.15%→0.1%
移転登記 0.3%→0.2%


となります

不動産取得税(土地・建物等取得した年の税金)

一般住宅なら課税標準額から1200万円控除されますが、長期優良住宅の場合は1300万円控除されます。
(課税標準額は契約金額ではないので注意)

固定資産税(土地・建物等に毎年掛かってくる税金)

税額が1/2に減額される期間


一般住宅では3年間

長期優良住宅では5年間

住宅ローンの金利で優遇措置が受けられます

【フラット35】Sで金利が10年間引き下げられます。


住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して貸し出す【フラット35】。良質な住宅なら、さらに低い金利が一定期間適用される【フラット35】Sがあり、長期優良住宅は10年間0.25%金利が引き下げられる金利Aプランが適用されます。

補助金が受けられます

地域型住宅グリーン化事業の長寿命型補助金は、木造新築の長期優良住宅を対象にしています。ただし、毎年実施されるかはわかりませんし、金額も分かりません。補助金を受けられる工務店も限定されます。(弊社は可)
基本は100万円、地域材利用で20万円加算。上手く補助を受けられれば最大120万円の補助が受けられます。

長期優良住宅のデメリットとは?

申請に時間がかかる


通常の確認申請とは別で適合審査と認定審査を受けるので、数週間から1か月程度みておいた方がいいでしょう。

申請費用がかかる


各審査機関、行政、設計事務所によって変わってきますが費用が発生します。

定期的な点検が必要

住み始めてからの定期点検が義務付けられます。これは住み手にとってはデメリットではないですよね。

5年や10年のサイクルで自治体から定期点検のお知らせが届きます。

長く安心して住み続けるために、大切なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

住宅の劣化を早めに発見することで、必要な対策をとりやすくなるでしょう。

長期優良住宅に対する考え方のまとめ

長期優良住宅とは長く安心・快適に住める家と国からのお墨付きを得た家になります。

これで、家が良質な資産であると資産価値が明確にされ、税制・住宅ローンで優遇措置が受けられ、触れませんでしたが地震保険料も割引が適用されます。

これは認定されるためには耐震等級2を必ず取得する必要があるためで、これにより30%割引かれます。

ちなみにマルトでは長期優良住宅の認定を受けるのはもちろんのこと、耐震等級は自社基準で等級3を基本にしているので割引率は50%になります。

家づくりのまとめサイトなどを見ていると、税制などでそこまで優遇されているわけではないから、建築費の高くなる長期優良住宅にする必要はないと書いているサイトもあります。

また、子供などに家を譲る気が無くて1代で壊すなら認定を受ける必要はないと書いているサイトもあります。

税制で優遇されているかどうかの判断はさておき、例えば耐震等級2という明確な基準や(耐震等級2相当、などの表現に注意!)、ある一定以上の省エネ基準など人が暮らしていく上で最低限の基準(これについてはまた詳しく書きます)を国が認定してくれているようなものなのですから、家を建てる立場にある弊社としては、どこの建築会社も長期優良住宅にはして欲しいと考えています。

下記の記事もよろしければどうぞ

長期優良住宅の認定を受けるにはどんな条件があるか


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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。

建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

という事も少なくありません。

そんな悔しい思いをする人を一人でも減らしたくて

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家を建てる前に読みたいお話
2018.09.07

高性能で耐震等級3の地震に強い家のメリットは何か

なぜ、高性能の家を勧めるのか

弊社では高断熱高気密の家を建てています

断熱性能が高い → 外気の影響を受けにくい

気密性能が高い → 家に隙間がない

というイメージをしてください。

高気密高断熱の家の作り方はさておいて、高気密高断熱の家の何がいいのか。

メリット1・高性能の家は健康を守ります

寒い冬の夜、エアコンで22度設定の暖房をしています。就寝するためエアコンを切り翌朝を迎えます。

私が今住んでいる築28年の某ハウスメーカーの家では(そもそも22度設定では我が家は寒いのですが)朝、5度とかにフツーになっていますが、高性能の家は13度程度は保たれています。

実は人間の体は気温が13度を下回ると病気になる確率が上がるそうです。

確かに高性能の家は結露しにくいですし、そうするとカビの発生も抑えられたりするのも一因でしょうか。

高断熱高気密の家での冷暖房機器はエアコンが中心になると思います。

このエアコンの選定については中々奥深いものがあり、またの機会に記事にしたいと思います。

ひとつ言えるのは、エアコンの容量が大きければ良いというものではない。
大きすぎるのは悪の場合すらあるということです。

建築会社に最適なエアコンの選定をお願いされたほうが良いと思います。

メリット2・高性能の家は安全です

高性能の家は家の中での温度差がそんなにありません。

私が今住んでいる築28年の某ハウスメーカーの家では(しつこいですね 笑)厳冬の時期、リビングから出てトイレに行くのが嫌になりますし、脱衣室で服を脱ぐのには勇気すらいります。

高性能の家の中ではさほどの温度差はありません。

すなわちヒートショックを起こす可能性が低いということです。

実は高齢者が家の中で死亡する要因の25%はヒートショックです。これは交通事故死よりも多いそうです。

急激な温度差は

● 心筋梗塞

● 脳梗塞

● 失神

の引き金になります。

これは働き盛りの人でもなりそうで怖いですよね。

ちなみに失神することで直接は死に至ることはないそうですが、倒れた時のぶつけどころが悪かったり、湯船で溺れたりすることがあるそうです。

ちょっとお話しはそれますが、弊社ではお風呂の出入り口には引き戸をお勧めしています。(ちょっと高くなるんですけど)

これは万が一お風呂の洗い場で倒れた時に、折れ戸では倒れた体が邪魔をして救助が遅れることを避けるためです。

メリット3・高性能の家は光熱費が安上がりです

これだけ聞くと自分だけが得をしているように感じますが、安上がりということはエネルギーを使っていないということ。

電気にしろガスにしろ使う量が少ないということは限りある資源の節約にもなりますし、CO2の発生も抑えます。すなわち地球環境にやさしい家ということです。

高性能の家はその性能を作る為や保つため、家自体も長持ちします。

長く住める家というのは30年で壊してまた建てるを繰り返すような家に比べて地球環境に良いということは歴然ですね。

なぜ、耐震等級3にこだわるのか

ちょっと思い出しただけで

1995年 阪神淡路大震災

2004年 新潟県中越地震

2011年 東日本大震災

2016年 熊本地震

そして、昨日の北海道での地震です。

これだけでも多いなと思うのに、今ちょっと調べてみたら、M7くらいの地震はほとんど各年に起きているんですね。

あまりの多さにびっくりしています。

土砂崩れや津波など、人の英知を超えたところで起きてしまった天災の前には(土砂崩れに関しては天災ばかりとは言えませんが)どうすることも出来ませんが、人の手でどうにかなることはどうにかしたいとマルトでは考えています。

いろいろなポイントはあると思うのですが、まずは土地。

今回の北海道の地震でも映像が流れていましたが、「液状化」の問題です。

これから土地を購入される方は必ずハザードマップを調べる事。

その土地が過去にどんな災害に見舞われたことがあるのかを調べる事。

「水」を連想させるような地名のところは避ける事。

地盤についての記事はこちらをどうぞ

地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!

そして建築です。

メリット1・耐震等級3の家は安心に暮らせる家です

弊社の標準仕様の家は耐震等級3の家です。

どんな強さか、何となくイメージできるような書き方をしてみたいと思います。

その前に地震の表記についての説明

マグニチュードは地震の規模

震度は揺れの大きさ

東日本大震災 マグニチュード9 震度は宮城で7、千葉で5でした。

さて、

まずは 耐震等級3 > 耐震等級1 等級3の方が地震に強い

耐震等級1とは建築基準法で定められた強さです。要するに等級1があれば建物的には OK! ということです。

では、耐震等級1とはどんな強さ?

数百年に一度発生する地震(震度6強から7。阪神淡路大震災程度)の地震力に対して倒壊、崩壊しない。(震度6強とは 這わないと動けない程度)

これは一見「安心じゃーん!!」と思える日本語ですが、もう少しかみ砕いて言ってみると

耐震等級1は大地震が来ても建物が倒れない程度の強さです。全壊することはないでしょうが傾いたり、一部つぶれたりは仕方ないですね?

という感じでしょうか。

困りませんか?

そこで 

耐震等級2とは等級1の地震力の1.25倍の地震力に対抗出来る。

耐震等級3とは等級1の地震力の1.5倍の地震力に対抗できる。

これは耐震等級3ならば等級1の1.5倍の強さ、という意味ではなく2倍以上の強さになります。

ちなみに長期優良住宅の認定を取ろうと思えば耐震等級2をクリアする必要があります。

このことで考えると耐震等級2をクリアすればお国も地震に強い家と認めてることになりますね。

弊社でも少し前までは耐震等級2が標準でした。

ただ、今の日本の現状を考えると1回だけの地震に耐えられる家でいいのだろうか?という疑問にぶつかり、住まわれる人の命を守るためにも耐震等級3から妥協はしない、というスタンスになったのです。

ここで問題なのは構造計算の方法によって(ちなみに等級1は計算が必要ないそうです。怖い。)都合よく等級3が取れたりするそうです。

弊社では「許容応力度計算」という最高に強い計算方法で構造計算しています。

概ねハウスメーカーは耐震については力を入れているところが多いと思います。

気密や断熱については会社によってばらつきがありそうです。よく説明をしてもらってください。

気をつけたいのはパワービルダーや工務店です。

会社によっては「耐震等級3相当」と正々堂々言っているところもあるようです。これは耐震等級3とは全く違う代物で、都合よく耳に聞こえの良いことを言っているだけなので、くれぐれも気をつけましょう。

また、気密断熱についてまるで気にしていない会社もたくさんあります。

弊社もまだまだ勉強中ではありますが、以下の記事で弊社の考え方はわかって頂けると思います。

こういったことにまじめに取り組んでいる工務店は必ず全国にあります。良い依頼先を探してください。


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家づくりにはたくさんの落とし穴があります。

建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

建てる前に知ってたら、こうしていたのに!

という事も少なくありません。

そんな悔しい思いをする人を一人でも減らしたくて

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家を建てる前に読みたいお話
2018.08.25

ハウスメーカーと工務店 依頼先を間違えていませんか?

簡潔に結論を書いてしまうと、

●既製品の美しさや大手の安心感が欲しい方は『ハウスメーカー』

●こだわりも暮らしやすさも安心も欲しい方は『地場の工務店』

タイトルには出しませんでしたが、他にもあります

●その建築家の建てた家が好きで、暮らし方にも共鳴できる方は『設計事務所』

●とりあえず安く家が欲しい方はローコスト系の工務店。『ビルダー』

これらをデメリットも含めて詳しく見ていきましょう

家を建てるならどこに頼む?ハウスメーカーの場合

家を建てるならハウスメーカー
積水ハウス様よりお借りしました

ハウスメーカーが得意な事

「家が欲しいなぁ」と漠然と思った大半の普通の人は、家を建てる=ハウスメーカーなのではないでしょうか?

TVコマーシャルも打てる潤沢な資金を持つ大手の会社が多く、住宅総合展示場にはほとんどのハウスメーカーがモデルハウスを出店しています。

滋賀県でも大津・草津・守山・近江八幡・彦根・長浜に総合展示場があり、ほとんどの商圏をカバーしていますので、いつでもモデルハウスを見学することができ、すぐに実物を確認できるという点では一番てっとり早くイメージをつかみやすいのではないかと思います。

特徴としては、日本全国一律の仕様(地域によって断熱性能の違い等はありますが)にすることにより、とことん効率化をはかり、どの地域で建てても仕上りにほとんど差のない建物ができます。

各ハウスメーカーや工法によっても異なりますが、工場で8割方完成させているハウスメーカもあるので、建物完成までの工期が2か月弱という、とてつもなく短い工期を謳っているハウスメーカーもあります。

モデルハウスに行くと、『接客』の研修を受けたプロの営業マンが出迎えてくれ、自社商品の優れている点をキッチリと説明し、家を建てる上で最も気になるであろうお金の話にも詳しく、その時点での金利の動向や、金融機関の特徴等も把握しているので、建物本体以外の部分でも助かる存在です。

また、どのハウスメーカーも保証やメンテナンスはキッチリとしていますし、誰でも名前を知っている大手企業という『安心感』で契約した、という人は少なくありません。

ハウスメーカーが不得意な事

総合展示場へ行き、モデルハウスが気に入ったとしても、それはいわゆる『オプション』の塊りで、かなりの高額商品という事になります。

効率化を図り工業化製品(規格化住宅)とした事で比較的家自体は安くできていますが、常設モデルハウスの出店や広告宣伝にはかなりの金額がかかっており、数年前のデータで、受注平均坪単価が80万円を超えていたハウスメーカーがありました。(注2022年追記・この記事の頃よりウッドショックなどの要因で3割以上価格が上がっているというデータがあります)

最高金額じゃなく平均金額ですから、安くないことはわかって頂けるかと思います。

効率化を図っている為、標準(規格)から外れるとかなり高額になると思われ、プラン上の寸法制限やきめ細かな仕様への対応が難しいという事があります。仕上げも設備機器も選択肢は少ないと思って間違いありません。

逆に担当の営業のセンスや熱量で家の出来上がりが変わると思います。例えば床材を標準のフローリングから無垢の杉材に変更したいと言ったとき、営業さんのやる気で可能になる場合もあるそうです。

家を建てるならどこに頼む?設計事務所(建築家)の場合

家を建てるなら設計事務所

設計事務所が得意な事

家を建てると考え始めて、あまり一般的ではないかもしれないのが設計事務所に依頼でしょうか。

得意な事はなんと言っても、素材使いにしてもデザインにしても個性的でおしゃれな建物が多いことです。

いわゆる『注文住宅』ですが、全てにおいてお客様が注文したように設計するという感じではありません。

もちろんお客様の要望をベースにはしますが、その設計をする人の感性であったり、独自のデザインや美意識で、設計者のカラーが前面に出た形となる事が多いです。

また造り付け家具の考案やデザインまで、家全体のイメージをトータルで考えてもらえるので、クオリティの高い家になります。

依頼する内容は設計と監理業務(現場管理)というのがほとんどで、建築は設計者とは別に地場の工務店に発注します。

実際に図面通りに住宅が作られているかどうかは一般の人ではわかりませんが、設計者が建築のプロとして第3者の目で建築途中を確認してくれるという安心があります。

自分の感性と合う設計者と出会えるかどうかが大きなポイントですが、そういう設計者と建てる家は満足いく住まいになるのではないでしょうか。

設計事務所が不得意な事

気を付けたいのは、その住まいの良し悪しが設計者の能力により決定されるという事です。

過去の設計事例など、写真を見ただけでデザイン以外の能力を判断する事は非常に難しいと思います。

また、表現は適切でないかもしれませんが、自分の事を『建築家』という設計者は『お客様の家』であっても『自分の作品』と思う人がいるのは事実です。

お客様の予算を超えるような設計であっても、デザイン上仕様は変えられないと設計者が決めてしまう事は、ままあります。

また、発注者である施主がコンセントの位置一つ変更を依頼しても、聞き入れられないというのも本当にあった話です。

お客様の家であることや予算よりも自分の作品である事を優先するのですね。(全員ではないと思います)

また、一般的には設計料が高額になる事が多いのと、設計者によって気密断熱や耐震、などの性能に関する能力に差がある事に注意が必要です。

家を建てるならどこに頼む?工務店の場合

M邸 杉の天井や桧の床といった、木を使ったリビング

工務店とは?

得意な事の前に「工務店」の定義、この説明が最も難しいのです。

先に述べたハウスメーカーや設計事務所の下請け仕事(建築施工)をするのも「工務店」。

設計事務所も含めた設計施工を全て行うのも「工務店」。(弊社はここです)

一人親方というひとりで大工さんをしているところでも「工務店」です。

これらは総称すると「地場の工務店」でしょうか。

紛らわしいのは「工務店」と社名にありながら、全国で年間数百棟も家を建てているパワービルダーと言われる会社もあります。

「ビルダー」も工務店ではありますが、営業手法や仕様は大手ハウスメーカーに近く、標準仕様というものを決めて大量に仕入れることで仕入単価を安くし、契約までの過程(打ち合わせなど)を簡素化した上で比較的安く提供している会社が多いと思います。

どこかで見たり聞いたりしたことがあるかと思いますが「ローコスト住宅」という文字がどこかに入っていると、大抵は「ビルダー」と呼ばれる会社です。

日本の戸建住宅を建てている割合としては、日本全国にモデルハウスを持っている大手ハウスメーカーと年間何百棟と建てているビルダーを合わせても3、4割で、実は残りの6割以上は地場の工務店が建てています。

それだけの数の工務店が存在する訳で、能力の差が一番でるのが地場の工務店かもしれません。

地場の工務店の得意なこと

さて、地場の工務店の得意としているのは、その地域の特性を熟知しているという事です。

例えば弊社のある滋賀県でいうならば、北部では隣地との距離が建築基準法上はOKでも、落雪の事を考え、もう少し離すとか雪止めの設置を提案するとか、そういったことは地場の工務店ならではです。

設計の自由度も高く、お客様の要望をしっかりとプランに反映させている工務店はたくさんあります。

また、何かイレギュラーな事が起こった場合でも、あまり大きくない会社が多いので、意思決定に時間がかかりません。

担当者にしてもハウスメーカーの営業マンは転勤があるのでもういませんという事が起こりますが、地場の工務店ではその担当者が退社しない限りは必ずいます。

少なくとも、その会社が存続してきた年数だけ、その地域で信頼されてきたという実績がある事になります。

工務店の不得意なこと、見分け方

不得意な事とと言うよりは、地場の工務店で注意するべき点でしょうか。

住宅建築に関する法律は色々なものが毎年のように変わっていますが、会社の規模は小さくても、大手ハウスメーカーの対応・性能と遜色ない工務店がある一方で、その情報収集が出来ている工務店は実はあまり多くありません。

今や当たり前のようになってきた、長期優良住宅の仕様を一度も作っていない工務店はまだたくさんありますし、断熱性能の基準として住宅にも適用されたBELS(ベルス・建築物省エネルギー性能表示制度)に至っては、その言葉さえ知らない工務店もあります。

また、国が定めた耐震の基準として、耐震等級1、2、3がありますが、等級1が建築基準法で定められた最低基準。

等級2はその1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の耐震性能で、数値だけ聞くとそんなに差は無いのかと思いがちですが、等級2と3はともかく、等級1と等級2には大きな差があります。

等級2の基準を満たす根拠となる計算が全く異なるのです。

ちなみに長期優良住宅は等級2以上を求められます。

それを知識のない工務店は、建築基準法の基準で出した数値(例えば壁量等)の1.25倍にすれば耐震等級2相当です、と説明したりしますが大きな間違いです。

家を建てるなら、あなたに向いている依頼先はどこ?

ここまででなんとなくそれぞれの特徴はお分かりになったでしょうか。

ハウスメーカーは価格的には高めではありますが、性能や制度のことはよくわかっているでしょうし、説明も丁寧だと思います。

モデルハウスの豪華さと現実をごっちゃにさえしなければ、建材系の材料で出来たきれいな家が建つと思います。

設計事務所の一番のポイントはその建築家が建てた家が好きかどうかで、また得意なテイストや素材もあると思うのでその辺も要チェックですね。

施工に関しては実際の建築を請け負う工務店を調べるのがいいでしょう。

あと、予算も余裕がある方がベターでしょう。

最後の工務店ですが、これは自分のこだわりとベストマッチの工務店を探すことが全てです。

工務店と一口に言っても先にお話ししたように、性能に強いところ、材料にこだわるところ、価格が安いところ、設計が得意なところ、などなど様々です。

ちなみにマルトは国産の無垢の木や自然素材にこだわりがあり、耐震や気密断熱にも力を入れています。そういったところにこだわっておられるお客様とお出会いしたいですね。

●あまり家に対するこだわりがなく、きれいな家と大手の安心感が欲しい方はハウスメーカー。

●その建築家の建てた家が好きで、暮らし方にも共鳴できる方は設計事務所。

●とりあえず安く家が欲しい方はローコスト系の工務店。『ビルダー』

●こだわりも暮らしやすさも安心も欲しい方は『地場の工務店』(選ぶ目が大切です)

大まかに言ってこんなふうになるかと思います。

追記・2021年は工務店の岐路の年になるかも

2021年1月25日追記です

家が欲しい人の99パーセントは(統計取ったわけではないけど)

なるべく安く建てたい

冬暖かくて夏涼しい家が欲しい

維持管理にお金を掛けたくない

と思っているはず、と勝手に思っています。

その上でデザインであったり、素材であったり、考え方であったりが自分の好みにあう建築先を選ぶことになると思います。

ところが地場の工務店は会社の規模も雰囲気も能力もこだわりもまるで違います。

また、規模の小さい工務店ほど発信力が弱い場合が多く、どんなに良い仕事をしていても見つけることが困難です。

そうしたこともあって今まではどの工務店を選べば自分に合った家が建てられるのかがわからず、依頼先探しがなかなか難しい問題でした。

実は2021年に「家づくり百貨」というクラウドファンディング発の家づくりマッチングメディアが出来ました。

何が得られるかというと、プロが本当に信用できる工務店を1社づつ数珠つなぎで紹介しながら、つくり手自ら家づくりに関するコンテンツを発信している業界初の家づくりコミュニティです。家づくりのパートナーとの出会いから家づくりに必要な知識まで身に着けることができます。

もちろん無料と言って実際は建築会社から多額の紹介料を取るような、〇uumoのような団体ではありません。

残念ながら今のところ全国すべての地域の工務店を網羅されているわけではありません

ですが、気になる会社のSNSなどをチェックしていると、家づくり百貨以外でも横のつながりで他の地域の情報が得られることが多いです

ぜひ一度、家づくり百貨のHPをご覧いただき、メルマガなどの登録をおすすめします

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家を建てる前に読みたいお話
2017.12.26

エコキュートとネオキュートの違いとは?

エコキュートとネオキュートの仕組み

どちらも「ヒートポンプ方式」というエアコンなどでよく聞く技術を使っています。

ヒートポンプ技術というのは、室外に設置されたファンが外気の熱を吸収し、その熱を利用してお湯を作ります。

電気だけでなく、外の温度も活用するので、とても省エネなんですね。

エコキュートが普及する前は電気温水器というまさしくヒーターで水をお湯に変える給湯器がありました。

電気温水器は購入価格がエコキュートに比べ安い(約半分)のですが、電気代が高くなります。

電気温水器を使った電気代はエコキュートに比べ3倍~4倍になります。

これから給湯器を購入される方にはお勧めできませんね。

弊社でも以前はよく使っていましたが、さすがに今では皆無です。

エコキュートとネオキュートの違いは何?

エコキュートはお湯の使用量が多い4人以上の世帯で急速に普及しました。

でも、人数の少ない2人世帯などでは給湯量が多すぎる、設置場所に制限があるなどからあまり普及が進みませんでした。

実はエコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットがあるので、設置場所として広いスペースが必要です。

また、ヒートポンプユニットは高圧力なので、故障した時現地で修理出来ません。

そんな中、最近出てきたのが『ネオキュート』です。

エコキュートと何が違うのかというと、冷媒(空気中の熱を運ぶ役割をする物質)が違います。

エコキュートでは二酸化炭素を冷媒として使っていましたが、ネオキュートでは、現在のエアコンに使用されているのと同じ、新冷媒R32を使用しています。

そのためヒートポンプユニットが計量コンパクトになり、また配管を長くすることが出来るので貯湯ユニットとヒートポンプユニットを離して設置できるようになり、より設置場所を選ばなくなりました。

ただ、エコキュートは二酸化炭素を冷媒として利用しているわけですから、地球温暖化対策として優れていますね。

そうは言ってもネオキュートも灯油の給湯器などに比べるとはるかに地球温暖化対策には貢献しています。

また、滅多にある事ではありませんが、冷媒が抜けても普通の電気屋さんで補充ができるので、故障時に対応時間が短くなる可能性があります。

ここからはダイキンのHPをもとに比較してみましょう

エコキュートやネオキュートを作っているダイキン工業の試算では、

2人家族の推定使用湯量 270L/日

3人家族の推定使用湯量 380L/日

となっています。

エコキュート 460Lタンク(42℃換算だと850L使えます)

エコキュート 370Lタンク(42℃換算だと650L使えます)

ネオキュート 320Lタンク(42℃換算だと420L使えます)

省エネ性能(年間給湯保温効率)は

エコキュート 3.6

ネオキュート 2.7

省エネ性能ではエコキュートに軍配が上がりますね

価格はどうでしょうか フルオートタイプで比較しました

メーカーのカタログにはオープン価格となっており、検索で調べましたがあまり差はないようでした。

ただ、ご自分で設置できるものではありませんし、専門業者を依頼しないといけません。

新築の家に採用のご予定ならば建築依頼先に工事費込みで見積りをとるのが良いかと思います。

エコキュートとネオキュート、さてどちらを選ぶ?まとめ

メーカーのHPなどにあるのは

2、3人ならば ネオキュート

3、5人ならば エコキュート370L

4、7人ならば エコキュート460L

となっていますね。

弊社でも4人家族なら370Lをお勧めしています。

ただこの選び方は実をいうとザックリ過ぎるのかもしれません。

というのもお風呂に入る時間がバラバラとか、シャワーを出しっぱなしで長時間使うとかにより、状況が変わります。

本来であれば電気代の安い深夜に焚き上げてお湯を貯めたいのに、それまでに足りなくなって電気代の割り増し時間帯に動かさなくてはいけないこともあるようです。

予算に余裕があれば大きめのタンクを選ぶのが良いかもしれませんね。

メーカーのHPのリンクを貼っておきます。

↓ 設備機器の性能だけじゃなく、家の性能で光熱費が変わるという記事です。

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家を建てる前に読みたいお話
2017.09.01

地縄張り、いよいよ始まる家づくりの第一歩

地鎮祭

鎮め物

地方や宗旨によっても違いはありそうですが、工事の無事を祈って土地の神様にお願いする儀式です。
もちろん、するしないは自由なのですが、弊社のお客様はほぼされていますね。

写真は神式ですが仏式などもあります。

この時に「鎮め物」を頂き、基礎工事の際に地面に埋めます。

地鎮祭や鎮め物についての詳しい記事はこちら。

この後、地盤改良が必要な場合は改良工事が入ります。

地縄張り

敷地のどの位置に、どんな大きさで、どんな形で建つのかを知る為に、外周の壁がくる部分の地面にロープ等(写真でいうと緑色のヒモ。昔は縄を使用した為地縄張りといいます)を張ります。

最終的にこの位置で良いかという事をお施主様に確認します。

いつもこの時にお客様にお話しするのですが、地縄張りを見たお客様が大抵おっしゃるのが、

『小っちゃ!』

広い敷地の中にロープを張った地面だけをみると、とても小さく感じます。

基礎が出来上がった段階でも、イメージしていたよりは小さく感じられる方が多いです。

でも、上棟日に棟木まで組みあがった状態を見られると

『うちの家大きかったんやなぁ。』

という感想が。

ですから、地縄張りで『小さい』と思っても、建ったらそんなことないですよ!とお話しさせていただきます。

水盛遣り方(ミズモリヤリカタ)

地縄張りで大まかな位置を確認した後は、設計図書に記載通り、ミリ単位での位置を出す為に水盛遣り方をします。【丁張ちょうはりとも言います】

建てる家の外周よりも少し広いところに杭を打ち、その杭に「水貫」という板を水平に取付けます。

その水貫に、基礎の立上りがくる部分に印を付け、その印を元に基礎を作っていくことになります。

現在では、水平を出すのは【レーザーレベル】という機械で、設置した高さでレーザーを出すので、その高さに合わせれば水平になります。

また、直角を出すのは【トランシット】という機械で、直角どころか、〇〇度〇〇分〇〇秒の単位まで出せます。

そんな機械がなかった頃はどうしていたかというと、

図のような原理で、バケツのような入れ物に取り付けたホースの先部分の水の高さはバケツ内の水面高さと同じになります。

以前は大工さんなら誰でも持っていました。

ちなみに、専用の道具でなくても、ペットボトルの蓋に穴を開け、水が漏れないようにホースをつなげれば、立派な水盛管になりますし、もっと簡単にしようと思えば、バケツにホースを漬けるだけでもOKです。

こうやって水で水平を出すことから水盛と呼ぶようになりました。

水のラインに合わせて設置する板なので【水貫】

水の高さに合わせて張る糸を【水糸】

要は、基準となる水平な高さを【水】と呼びます

では、直角を出すのは、【トランシット】という角度を出す機械がなかった頃はどうしていたのでしょうか。

『ピタゴラスの定理』

です。

直角三角形の斜辺の2乗は、他の2辺のそれぞれの2乗の和に等しい。

斜辺をA、その他の2辺をB、Cとすると、A=B+C ということです。

この公式が成り立てば直角であるということなので、巻尺等があれば直角が出せます。

若い頃に教えてもらったのは

サ・シ・ゴ

三角形の3辺が3:4:5なら直角三角形になります。

例えば、4mの直線の両端から3mと5mの交点になる所と4mの端部(3mの方)とを結んだ線とは直角です。

この割合は大きくても小さくても変わらないので、その建物の大きさに合わせ、直角を出していました。

根切り

水盛遣り方で基礎の配置に印を付けたら、根切という、基礎のくる部分を掘る作業になります。

この写真では、建物の外周部だけが掘られているように思えますが、中の部分も、『水』からキッチリ高さを割り出して調整されています。

その後、設計図書通りに砕石を敷き、よく転圧して掘り下げた外周部に『捨てコン』という、コンクリートを流し込みます。

この画像では判断しにくいのですが、捨てコンの均してある高さは、地盤面=設計GL(グランドライン)より18低い位置なので、建物が完成した時には、完全に隠れている事になります。

墨出し

上で紹介した『捨てコン』は何の為にするかというと、墨出しの為です。

現在弊社では、ベタ基礎で構造計算をしています。ベタ基礎はまず外周部の型枠を設置しなくてはならないのですが、その型枠を設置する位置に印をつける為のコンクリートです。

その上に墨つぼで線をつけていきます。

ご存知ない方の為に、墨つぼとは

車輪のような形のところに糸が巻き付けてあり、糸を引き出すと、墨を染み込ませてある布等を通った時に糸に墨が付きます。

線をつけたいところの両端にその糸を張り、糸をつまんで弾くと、真っ直ぐな線が付くというものです。

大工さんが使っている印象が強いのですが、大工さん以外でも、建築関係の仕事では必需品です。

最近は墨がこぼれにくく、携帯しやすいこんな形のものが、よく使われています。

で、墨つぼを使い

こんな風に型枠の位置を出します。

防湿シートを敷く

全面に防湿シートを敷きます。

地中からの水分というのはものすごくあり、時期によっては、防湿シートが全て敷き終わった時に、最初に敷いたシートの裏側には水滴がついていたりします。

このシートを敷くのと敷かないのとでは、床下の湿度に雲泥の差が出ます。

配筋工事など本格的に基礎工事に進みます。

基礎工事については大切なことも多いので別記事で書くことにします。

ベタ基礎だからと安心できない 布基礎との比較 動画あり

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