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工務店としての日々の仕事の中から、「これは家を建てる前に是非知っておいて欲しい」という
基本的な家づくりの知識や、家づくりや暮らしについてのちょっとしたヒント、
マルトからのお知らせなども記事にしています。
気になる単語でも検索できます。例:「資金計画」「土地」「間取り」など

家を建てる前に読みたいお話
2020.04.30

注文住宅の諸費用解説!諸費用を知って予算を考える方法

注文住宅の諸費用って、そもそも何?

家を建てる為にかかるお金、例えば材料費や設備費などは目に見えますが、諸費用と言われるものは比較的目に見えない物が多いです

例えば登記費用、税金、保証料など(詳しくは後述します)、これらは形としては見えないものに支払うお金ですね

ところが建築会社によっては本来本体工事(あるいは付帯工事)に含まれる、外構・庭工事やカーテン工事などまで諸費用に組み入れて、本体工事費用が一見安く見えるようにしているところがあります

本体費用だけに惹かれて建築会社を決めると、後でお金が足りな~い、なんてことにもなりかねないのでご注意を!

注文住宅の諸費用って、何があるの?

先にも書きましたが、諸費用は建築会社が自社に都合の良いように(本体工事が安く見える)、建物価格から抜いて組み込んでいる項目もあります。

外構・庭工事、カーテン工事は本来は本体工事に含むもので諸費用では無いのですが、一旦諸費用の項目として分類してみます

諸費用の分類の考え方としては

誰が仕事をして、誰にお金が発生するか

で、諸費用の種類とおおよその金額を理解していくのがわかりやすいかと思います

工務店(建築会社)が見積もりで諸費用とするもの

【設計料】

【建築確認などの申請料】

【補助金申請などの手数料】

【地鎮祭】

【都市ガス・プロパンガス工事】地域によっては施主様直工事もあります

次の項目は本来は本体工事(あるいは付帯工事)に含まれるべき費用です

【外構・庭工事】

【カーテン工事】

司法書士、土地家屋調査士にかかる費用

【所有権移転登記費用】土地を購入される方

【抵当権設定費用】ローンを組む方

【敷地測量費】該当する方のみ

【建物表示登記】

【所有権保存登記】

【他もろもろ】細かすぎるので省きます

なお、司法書士さんへ支払うお金には、報酬と税金(登録免許税)が合計して含まれています

不動産屋に支払う費用

【契約時の印紙代】

【契約時の振込手数料】

【仲介手数料】販売価格に含まれていない場合があるので注意

住宅ローンにかかる費用(銀行版)

【融資手数料】

【保証料】

【印紙代】

【振込手数料】支払いは3回ないし4回に分けるのが一般的です。都度発生します

税金系

【不動産取得税 土地・建物】1回のみ

【固定資産税 土地・建物】年々減りはしますが、毎年払います

【都市計画税】毎年払います

厳密にいうと印紙税などはこちらの税金に含まれますが、各々の項目に入れました

保険系

【火災保険】

【生命保険】ローンに関する保険で、団体信用生命保険(団信)ともいいます

【地震保険】任意です

ライフライン系 お施主様が直接払う費用

【水道加入金】

【下水道の受益者負担金】加入金のようなものです

様々な申し込みに必要な費用

【発行手数料】住民票、全部事項証明書、所得証明書、印鑑証明など

これらのために何度もお役所に行くことになります

こんなものこそ簡素化してほしいですね

お施主様が購入する、あるいは考えておいてほしい費用

【新規購入】家具、家電

【引っ越し費用】

【印紙代】売買契約時

【近隣挨拶】手土産など

【通信手続き】ネットや衛星放送

【自治会費】自治会によってまちまちです 結構高額なところもあります

【上棟時】※1

※1 職人さんたちに配るお弁当やご祝儀です もちろん強制ではありませんし、義務でもありません

弊社ではお断りしていますが、是非に、と言われた時にはお受けしております (^^;)

注文住宅の諸費用って、ざっくりいくら?

諸費用の項目はざっとこんな感じです。

思ってたよりめちゃくちゃ多くないですか?

当然気になる所だと思うのですが

「ほんで、ナンボよ?」(笑)

実は個々のお客様の条件により、金額や内容は大きく変わります。

また、先にも触れましたが、本体工事費用に外構・庭工事などを入れない見積もり (諸費用に入っている) と、入れている見積もりでは同じ内容でも見た目の価格が全然違ってきますので注意してください

注文住宅にかかる諸費用を表にしてみました

個々のお客様のケースで大きく変わるため、正直金額を出すのは難しいです

弊社の場合として下記の条件で出しましたが、あくまで参考程度にしてください

彦根市で1000万円の土地を購入し、建築費用2500万円の家を建てると仮定しました

862万円!!! ちょっとびっくりの金額ですね

諸費用の一般的な目安として

土地代金・建築費用の合計の10%~12%前後が注文住宅の諸費用と言われています

そこから導くと今回のケースでは土地建物で3500万のため、350万から420万円になります

10~12%と言われる諸費用には、引っ越し費用や家具家電など御施主様にて購入する物の費用は含まれていません。

それこそ、家具も家電も趣味嗜好が影響する物ですし、引っ越しも自分でどこまでするのかで金額が全然違うからです。

また、住宅建築に関係する諸費用には本来含めない、設計料や申請費、外構・庭工事が入ってしまっています。

だから、高額になるんですね。

ちょっとその部分だけ整理しましょう。

862万円と算出された諸費用から、本来は建物本体価格に入れる工務店の項目(外構・庭工事、カーテン工事、申請料)を引くと 

862万-330万(工務店の項目)=532万円

532万円から、家具・家電を引くと 

532万-180万=352万円

となります。

目安の金額の範囲に入りましたね。

これが一般的に言われている10~12%の諸費用の根拠です。

でも、実際には家具・家電も、大なり小なり発生する費用なので、ここでは諸費用に加えたままにし、532万円で計算を進めていきます。

注文住宅の諸費用・・・お金を生み出す工夫の余地はある

削れるところは削ろう

無茶な計画している訳ではないし、いったいどこが削れるのか?

申し訳ないのですが、、、そんなに削れる所がたくさんある訳ではありません

やはり、お施主様自身の項目で絞ってみましょう

となると、

後で買い足し出来るもの、もしくは買い直し出来る物

これが一番削りやすい所です。

わかりやすい所ですと家具や家電です。

新しい家具・家電は最小限にして、予算は180万円から130万円にしましょう。

その他の項目も、上棟の際のお祝いの見直しや、引っ越し費用の見直しで予算を70万円から50万円と削減しましょう

こうすれば、施主様自身が使う費用としての諸費用額が、250万円から180万円へと70万の減額が出来ます。

今回はあくまで費用を削減したい時のテクニックです。

家具にしろ家電にしろ、何でもかんでも諦めろと言っている訳ではありません。

お気に入りのアンティーク家具、豊かに暮らす為の音響システムなど、あなたやあなたの家族にとって必要な物にはしっかりお金を使ってもらって結構です。

その時はここの予算を必要な分だけ上方修正して下さい。

優遇措置や補助金を利用する

税制優遇や補助金を説明する上で一番重要な事を先にお伝えしておきます

補助金・助成金及び税制優遇については、

これから予算を考えるうえでは、決して計算に入れないようにしてください。


頭の片隅にはしっかり置いて頂きたいのですが、予算に入れてしまうと痛い目にあう可能性があります。

後で説明させて頂きますが、この補助金ほど不確定要素満載の物はありません(笑)

まず、補助金や優遇を計算に入れない形で、予算が成り立つように考えて頂き、計画が具体的に進んできたら、想定に入れていくと、破綻する事なくスムーズに計画が進んでいきます。

では説明していきましょう

弊社の場合、全棟長期優良住宅、耐震等級3を必ず取得していますので税金や保険で優遇措置が受けられます

まず保険ですが、火災+地震で10万円ほど安くなると思われます

またローンを組まれると年末で残っているローン額に対して0.7%を掛けた金額を13年間、所得税等から控除してくれます。

凡そになりますが3000万のローンの初年度で16万ほど還元されます。

また、長期優良住宅は一般的な住宅に比べ固定資産税(家のみ)の優遇措置が2年余分にあります。

ザックリ年間で12、3万の固定資産税がかかるのですが、長期優良住宅は5年間半額になります。

単年で約6万ほど助けてもらえる事になりますね。

次は、額も大きくなる補助金・助成金です。

知ってるのと知らないのでは大きな差が出てしまいますので、しっかり有効活用しましょう

長期優良住宅のような性能の高い家には、国、地方自治体(県や市)がそれぞれ補助金や助成金を出しています。

国からは、長期優良住宅やゼロエネルギー住宅には100~160万の補助があり、2022年からは子育て・若者世帯が新築・リフォームをする場合、内容に応じて60~100万の補助金を出しています。

県や市町村でもそれぞれ独自の補助金を出しておりますが、国庫を利用する補助金は併用出来ない事が多いのでご注意下さい。それぞれの税収を使った補助金の場合は併用が可能です。

滋賀県で建築するとして、上手に補助金が取得できると

 国(長期優良住宅) 160万円

 県(県産材利用)   40万円
   ※ 2021年度実績です。年度が変われば内容も変わりますので確約出来る物ではありません。

合計200万前後の補助金の取得が可能です。ここにそれぞれの市町村の補助金もプラス出来ると大変大きな”助け”となりますね。

とはいえ、先にも言った通り、この補助金をアテにして予算を組む事は避けましょう。

国や県の補助金は予算が無くなれば終了とか、昨年まであったのに本年度から無くなったりしますので、それをアテにして予算を組むと跡で予算が足りないなど、大変な事になってしまいます。

まずは、補助金の部分は一旦考えずに、現状で成り立つよう計画を組みます。

今回触れていませんが、実際建築していく上で多少の追加増減工事があるのと、地盤改良工事などが発生する事があります。

補助金はこういった費用に充当するぐらいのイメージで考えて頂くのが良いかと思います。

補助金や助成金は毎年変わりますし、様々な種類のものがあります。

お願いする工務店の協力は必須ですし、工務店によっては対応しない(知らない)工務店もあります。

何もせずとも補助金は貰えるんだと人任せにせず、ご自身でも調べる事が大事です。

諸費用はすべて現金で用意しなければいけない?

先ほど、532万円の諸費用を基本で進めて行く事にしました。
さてどれだけの削減となったでしょう

家具・家電、その他費用で70万円の減
保険系で10万円の減

合計で80万円減額出来ました


諸費用は532万円-80万=452万となりました

それでもこれだけのお金を現金で用意するのはなかなかのハードルですね

最終手段です。

実はこの諸費用の中にローンに組み込める物があります

最終的にはお支払い頂く事に変わりはありませんが、ローンに組み込めれば、現金で用意する必要はありませんよね。

ローンに組み込める費用は銀行によって多少違いがありますので確認は必要ですが、

保証料や登記費用もローンに組みこめます

今回の場合ですと司法書士などにかかる登記料50万円と、ローンの保証料65万円が対象になるので、

現金で用意するのは 452万-115万=337万 となります

注文住宅の諸費用

資金

家を建てる以外に337万の資金が必要とシュミレーションされました

冒頭に書いたように諸費用はお客様の状況により金額に違いが出てきます。

土地を購入しない方と購入の方ではその経費も変わりますし、更地でなく中古物件付ですと解体費用もかかります。

時には申請費用がたくさんかかる場合(開発申請や農地転用などする必要がある土地など)もあります。
そういった時は自己資金で賄う状況になる事もあります。

そこまでになると計画を具体的に進めて行かないと金額は出て来ませんので、工務店としっかり確認しながら進めて行く必要があります。

そういったケースは別としまして、一戸建てを新規分譲地や、解体された更地で建てたいなと考え出した時には、少なくとも上記程度の諸費用が必要になるんだと想定して、自己資金は用意しておく方が良いでしょう。

今は銀行の金利もとても安く、ローンを組むにはとてもいいタイミングです

ローンについての記事はこちらをどうぞ

建てた家によってかかる光熱費が変わる事を知っておきましょう

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家を建てる前に読みたいお話
2020.04.28

断熱性能の高い玄関ドアを選ぶことで、より快適な暮らしを手に入れる

断熱効果の高い玄関ドアを選ぶ前に必須のこと

上の画像は弊社の施工途中のもので、玄関土間部分になります。

断熱材を敷き詰めたら土間打ちをし、タイルなどで仕上げます。

床下断熱でも基礎断熱でも同じです。

この土間部分の断熱がされていないと、いくら玄関ドアを良いものを選んでも意味がありません。

ただ、実はこれは義務ではないので、念のため確認されることをお勧めします。

高断熱仕様の家に選びたい玄関ドア

上の画像は熱の移動を表したものです。

このように熱の移動は窓や外部ドアなどの開口部からがほとんどです。

では、断熱性能の高い玄関ドアにはどんなものがあるのか?

主に木製ドアと鋼板(金属)に化粧シート(一部天然木)を貼ったドアがあります。

木製ドアは一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実は木製サッシと同じく断熱効果の高いものです。

高断熱仕様の家に選びたい 木製玄関ドア

本物の木で出来ていますから質感などはやはりいいと思います。

ただ、木製なのでやはり色は変化していきますし、メンテナンスも必要になってきます。

再塗装などをご自分で楽しんで出来る方には、是非お勧めしたいドアになります。

ユダ木工

引用元 ユダ木工株式会社

こちらの会社は木製のドアやサッシを古くから作られている広島の会社です。

玄関ドアもいくつかシリーズがあるのですが、その中のMIYAMA桧超断熱TSというドアは熱貫流率が0.82※という性能が出ていました。

※熱貫流率(U値)とは性能を表す数値で、小さいほど性能が良い

イマガワ 一迎

引用元 株式会社イマガワ

こちらの会社は国産のヒノキや杉で主に室内建具を作っている岡山の会社です。

最近玄関ドアも開発されました。

こちらの熱貫流率は1.38となっています。

ドアハンドルなどは変更出来そうです。

ガデリウス

引用元 ガデリウス・インダストリー

弊社ではまだ使ったことがないのですが、とてもおすすめの木製玄関ドアです。

スウェーデンの会社で作られているものですが、日本にも支社があるので国内在庫もあり、何かあったときは対応もして頂けそうです。

こちらの木製ドアもとても性能が良く、ガラスが入っていないタイプですと熱貫流率は0.77となります。弊社でも是非採用していきたいと考えています。

高断熱仕様の家に選びたい 玄関ドア

塗装杉板と玄関ドア

一般の方がよく目にされるのは、こちらの鋼板(金属)に化粧シート(一部天然木)を貼ったドアになると思います。

有名な大手メーカーではYKKapやLIXIL(旧トステム)が双璧でしょう。

シート貼りとはいってもとてもよく出来ていて、見学会などでは「本物の木ですか?」とお客様に尋ねられます。

どのような構造になっているのか、YKKap様の画像をお借りして見てみましょう。

これはYKKapのヴェーナートD30(D2仕様)という中位グレードの断熱玄関ドアです。

熱貫流率はこのドアで2.33とあります。

ドア本体の中に断熱材が入っているのがお分かりいただけると思います。

こちらは「プロント」というアルミ製玄関ドアになります。

見ての通り断熱材は入っていません。

高断熱の家でこのドアが採用されることはあり得ませんが、建売やローコスト系ではありそうです。

YKKap

引用元 YKKAP株式会社

YKKの玄関ドアで一番グレードの高いシリーズがイノベストD70、こちらで熱貫流率0.90になります。

D70は面材がシートではなく天然木になるので、色の変化があり再塗装も出来ます。

本物の木を使っているのと、デザインがすっきりしているのでとてもカッコいいドアだと思います。

D50のシリーズからは面材がシートになります。

イノベストの下位グレードが前述したヴェナートD30となり、D2,D3,D4とグレードが分かれています。

面材にシートを使った商品はデザインや色が非常に豊富です。

LIXIL

引用元 株式会社LIXIL

LIXILの中で上位グレードはグランデル2というシリーズになります。

グランデルの中にもハイグレードとスタンダードのグレードがあり、名前の通りハイグレードが上位グレードになります。

この違いは樹脂枠を使っているかどうかの違いのようです。

このハイグレードで熱貫流率0.89となっています。

グランデルの下位グレードがジエスタ2というシリーズでK2とK4というグレードに分かれています。

K2グレードで熱貫流率が2.33とあり、ちょうどYKKのヴェナートD2と同じですね。

高断熱の家の玄関ドアに何を選ぶ?

実は玄関ドアは家を建てるのに必要な物の中でも、高額な部類に入ります。

また、玄関は常時とどまる場所でもないので、リビングや寝室の窓ほど性能は気にしなくても良いのかもしれません。

そうは言っても家全体の性能のことを考えると、最低クリアしたいレベルはあります。

滋賀県の5地域にある弊社ではYKKのヴェナートD2仕様をよく使っています。

このあたりは最低押さえておきたいグレードと考えています。

下は関連記事です。

正直言ってYKKとLIXILの熱貫流率は同グレードであればさほど変わりはないし、予算とデザインで選んでよいと思います。

その中でいえば天然木を面材に使っている、YKKのイノベストD70は特別なものになるかもしれません。高額ですが。

ほとんどの工務店では玄関ドアと窓のメーカーをそろえるかと思うので、ドアだけでなく窓のことも気にしといたほうがいいですね。

特徴的なことでいえば、YKKは樹脂窓(複合窓ありますが)がメインですし、LIXILはアルミ/樹脂の複合窓がメインです。(樹脂窓ありますが)

それぞれの性能やデザインを比べてみることをお勧めします。

木製玄関ドアを選ぶ場合は、窓のことは気にしなくても構いません。

予算に余裕があれば木製玄関ドアは是非オススメしたいところです。

高断熱の家の玄関に引き戸はダメ?

ここまで玄関ドアのことをずっと書いてきましたが、玄関引き戸はどうなのでしょうか?

実は引き戸はドアに比べて形状がどうしても高断熱向きではありません。

それでも木製引き戸は良い数値を出しています。

上の画像は弊社の施工例で、ユダ木工の木製玄関引き戸になります。

こちらで熱貫流率1.92となっています。

大手メーカーではYKKが2020年5月発売予定で新しく発売するようです。

断熱スライディングドア 「コンコードS30」という商品です。

断熱タイプ袖付き枠で、熱貫流率2.06となっています。

引き戸は若い方にもとても人気で、断熱性の良いものが出来てうれしく思います。

家全体のバランスを考えて、玄関ドアや引き戸を選んでくださいね。

玄関ドアを吟味するように、窓も吟味して下さい

新築するなら窓で後悔してはいけない

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10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

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家を建てる前に読みたいお話
2020.04.15

夏涼しくて冬暖かい家を、高断熱高気密で作るコツ

夏少しの冷房で涼しく、冬少しの暖房で暖かい家

夏涼しくて冬暖かい家

「夏涼しく冬暖かい家に住みたい!」

誰もが思う事だと思います。

各部屋をエアコンや暖房器具で暖めたり冷やす事も出来ますが、たくさんのエネルギーとたくさんのランニングコストを使う事になってしまいます。

現在の家造りだと設計と条件にもよりますが、エアコン1台でそれを叶える事が出来るのです。しかも家中どの部屋に行ってもほぼ同じ室温になります。

そのような暮らしを希望されるなら、家を高気密高断熱な性能の家にする事は必須になります。

でも正直な所、

「高気密高断熱の家」

と、ほとんどのハウスメーカー、工務店はその会社の特徴として謳っておりますので、「どこに頼んでも問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、残念ながらそれもちょっと違います。

実は高気密高断熱にはどの数字なら高断熱で高気密だという定義がないため、自分で高断熱だ!と言ってしまえば高断熱になってしまうのです。

では何を基準に判断すればよいのか?

夏涼しく、冬暖かい家が欲しい人にぜひ知っておいてほしい数値があります。

まずは断熱性能を示す数値であるUA値です。

私の住む多賀町(滋賀県)は日本全国を気候に合わせ8つの区域に分けた地域区分で5地域となり、現行の省エネ基準では0.87という数値を確保しなければなりません。

まず第一段階がここになります。

2021年4月から、家を建てる者(提供する者)は省エネ性能の説明義務化が法制化しましたので、ハウスメーカーや工務店からも必ず説明はありますが、忘れずにこの数値の確認をしてください。

でもここでご注意を。

この数値をクリアしたからといって、夏も冬も快適な暮らしが出来るかというとそうではありません。残念ながら、建てる為の最低条件をクリアしたというだけで、まだまだ「夏暑くて冬寒い」家のままです。

上を見ればキリはありませんし、もちろん断熱性能だけで快適が決定する訳ではありませんが、最低でもUA値は0.5以上ないと、ご希望される「夏涼しくて冬暖かい」暮らしを光熱費を抑えながら得る事は出来ないと思います。

注)UA値も、あとで述べるC値も数値が小さければ小さいほど性能は良くなります

次にC値です。これは家のスキマを表す数値でして、つまり気密の性能を表しています。

UA値(高断熱)については、さきほど述べたような一応の基準がありますが、このC値については法律などで規定されておりません。

だから3.0であろうが0.1であろうが、あなたが契約しようとしている会社さんが

「高気密の家です!」

と言えば、高気密になってしまうんです。

規定もルールもありませんからね、

怖いなって思います。

こちらについては、数値の基準が無いので何とも申し上げにくい所ではありますが、やはり1.0は欲しい所で、0.5までいけば理想的だと思います。

ざっくりでいうと35坪ぐらいの家で1.0だと携帯電話の大きさぐらいのスキマで、0.5だと名刺ぐらいのスキマがあるとお考え下さい

先程の断熱性能を表すUA値は設計段階で出される数値ですから契約前にお答え出来ますが、C値については建物が出来てからしか出せない数値になります。

「弊社の建てる家は0.4以下です」

と言っても必ず出来るかどうかは、完成してからしかわかりません。

ですので、高気密の家を謳っている工務店さんにC値を尋ねる時は、もちろん会社の基準の確認は必要ですが、”気密測定”をしているかどうかの確認も忘れず行って下さい。

「普段から0.5出してますから、今はやってません。でも大丈夫ですよ」

なんて言葉で安心してはいけませんよ。

測らなければわからないのが”気密”です。

補足になりますが、断熱性能は設計段階で出せる数値ではありますが、しっかり断熱工事をしていなければ設計時の能力を発揮する事が出来ません。


高断熱、高気密は、数値の確認も大事なのですが、いかにしっかりとした施工をしているかが、実は一番重要なのです。

そうは言っても、こんな数字覚えるの面倒くさいな なんて方もいらっしゃるかもしれませんので、もっと簡単にしっかり高断熱高気密に取り組んでいる会社さんかどうかわかる質問があります。

「御社の断熱性能はG1グレードですか?それともG2ですか?ひょっとして省エネ基準ですか?」

「UA値や、C値ってよく聞くのですが何ですか?」

これらに答えられなかったり、UA値・C値が説明できない会社に“夏涼しく冬暖かい家“を求めるのは、そもそも無理があるといえます。

検討先からは外されても良いかもしれません

ちゃんと答えてもらった時点でまずは第一段階はクリアですが、そもそも数値の解釈は一般の方には大変難しいと思いますので、その会社さんが建てた家の具体的な冷暖房費を聞いてみるのも良いかもしれません。

最近では、それぞれの家、それぞれの家庭の暮らし方による様々なシミュレーションが出来るようになっています。
あなたの家の間取りや日射取得(窓から入る太陽からの熱)によってどの程度の冷暖房費がかかるかわかりますので、一つの検討材料としては良いかもしれませんね

ここからは先程から述べている事をもう少しだけ詳しく説明させて頂きます。

前に書いた分でも路頭に迷った方はここからは読まないで下さい(苦笑)

興味の沸いた方だけお読み頂ければと思います。

断熱性能の基準値

夏涼しくて冬暖かい家

先の建築会社の見分け方の質問の中に、G1グレードや省エネ基準という言葉が出ました。

まずはこれらが何であるかを簡単に説明しましょう。

先にも述べましたが、

日本では国を1から8の地域に分けて、求める断熱性能の基準を変えています。

例えば北海道の旭川市は1地域で、沖縄は8地域になります。

弊社のある滋賀県は、近江八幡市、草津市、守山市は6地域でそれ以外は5地域に区分されます。(新区分)

その地域ごとにUA値を設定しておりまして、これを建築時には遵守しなければいけないようになっております(改正省エネ法)

但し、これは義務化ではありません。


極論言うと望ましいという数値になります。しかしながら工務店はこの数字を遵守出来ない場合、

必ずお客様に説明し、了承を得るよう説明する事が”義務化”されました。

玉虫色決着が大好きな日本人らしいですね


義務化すれば良いのに、この法律では「説明して了承える事を義務化」としています。つまり了承が得られれば守らなくても良いんですね。


賢明な皆さまは決してそんな説明にハンコは押されないと思いますがご注意下さい

さてUA値の説明に戻ります。

UA値とは家全体の外部に面している面積(外皮面積)に対して、どれくらいの熱量が外に逃げているかを表します。

数字の小さいほど性能が高くなります。小さい数字の方が良いということですね。

現在、改正省エネ基準で推奨されているUA値は弊社のある5地域の場合

省エネ基準 UA値0.87以下

ZEH(ゼッチ)基準 UA値0.6以下

また民間が作った断熱基準としてHEAT20という基準がありそこでは

G1グレード 0.48以下 

G2グレード 0.34以下 

G3グレード 0.23以下

となっています。

さて、いろんな基準が出てきました。

先程から説明している省エネ基準は、国土交通省の定める基準値になります。

残念ながらこの基準では全くと言って良いほどダメな断熱性能です。

またZEH(ゼロエネルギー住宅の略)の基準と言われる0.6でも、世界のレベルを見た時にあまりにも低いということで、民間レベルで考えられたHEAT20という基準が生まれました。

一番性能の良い基準のHEAT20については次にまとめてみました。

HEAT20とは?

夏涼しくて冬暖かい家

HEAT20とは長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とした団体です。

簡単に言えば、今の日本の住宅の性能レベルは低すぎる!

と、改善に立ち上がった有志団体です。

メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体によって構成されています。

そのHEAT20が冬の暖房期に部屋に居る時だけ暖房をつける想定(5地域)でのシミュレーションしています。

以下が出典元です。

■ 暖房期最低室温 5地域 部分間欠暖房 

HEAT20では、G1は最低室温をおおむね10℃に保つことにしていますが、これは非暖房室の表面結露の防止、すなわち住まいの健康を主目的にしているものです。

G2は1・2地域を除けばおおむね13℃、

G3はおおむね15℃以上を確保することとしており、これらは室内の温度むらを小さくし、住まい手の暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え設定しています。

 ・省エネ基準の家:おおむね8℃を下回らない

 ・G1グレードの家:おおむね10℃を下回らない

 ・G2グレードの家:おおむね13℃を下回らない

 ・G3グレードの家:おおむね15℃を下回らない

■ 住宅内の体感温度が15℃未満になる面積比割合  5地域 部分間欠暖房  

この指標は、単純に住宅内のどこかで15℃未満となる時間の割合を示すものではなく、住宅内部で15℃未満となる時間・面積が全体のどれくらいあるのかを示したものです。

実際の住宅においては、時間のみならず空間の温度むらも考慮して検討することが好ましいという意図から、HEAT20独自の指標で説明しています。

 ・省エネ基準の家:30%程度

 ・G1グレードの家:20%程度

 ・G2グレードの家:15%程度

 ・G3グレードの家:2%程度

■ 省エネ基準と比較した暖房負荷削減率  5地域 部分間欠暖房 (光熱費に直結します)

HEAT20では、省エネルギー基準の住宅に対して、どの程度の削減効果がありそうかの目安を「平成28年基準からの暖房負荷削減率」として示しています。

 ・G1グレードの家:約45%削減

 ・G2グレードの家:約60%削減

 ・G3グレードの家:約80%削減

以上を見ると当然G3グレードが一番性能がいいので『G3グレードにして下さい!』と言いたくなりますね。

もちろんG3グレードにこしたことはないですが、実はG2レベルにするのにも5地域(地域区分表)の場合は付加断熱(壁の中と外の2重断熱)までやらないと現状では実現できない可能性が高く、どうしてもイニシャルコストが上がります。

このあたりのバランスについては後で述べることにします。

高断熱は夏を基準にするのか?それとも冬か?

夏涼しくて冬暖かい家

割と暖かい地域に住んでいると

夏の暑さ対策の方が重要だ!

と言う方もいらっしゃるでしょう。

日本の住宅は夏を旨とすべし、なんて言葉もありますからね。

しかし、冬の断熱性能を上げると自ずと夏の遮熱性能も上がってきますので

断熱計画は冬を想定して考えるのが良いでしょう。

(いくつか夏用に考えるポイントはあるのでご心配なく)

事実、電気代は夏より冬の方が圧倒的に増えます。弊社のお客様のデータを見ると夏の電気代の1.5~2倍が冬の電気代になります。

断熱に関わる数値の話・推奨する基準数値

夏涼しくて冬暖かい家

勿論数値がいいに越したことはありませんが、費用対効果を考慮した上で、

個人的には5地域ならば、G2により近いG1グレードで良いと思います。

(6、7地域ならG2グレードの仕様は大したコスト増もなく出来ます)

サクっと個人的な推奨値。(5,6地域)

UA値:0.50以下

C値:1.0以下

以上を最低ラインにしておけば光熱費も抑えられ、家じゅうがおおむね同じ温度で、体に優しくヒートショックや結露も起こりにくい家になると思います。

ただ、数値だけに囚われて建築会社の数値合戦に惑わされないようにしましょう。

冷房なしで涼しくて、暖房なしで暖かい家

パッシブデザインで作る家

次は“冷房なしで涼しくて、暖房なしで暖かい家”です。

これはパッシブデザインの考え方の一つで、家の形や配置、間取りによって作ります。

パッシブデザインについてはこちら ↓

こちらも高断熱高気密は大前提として考えます。

“冷房なしで涼しくて”は、

いかに日射を遮って風を通すかがポイントです。

“暖房なしで暖かい”は、

いかに日射を取り入れて熱を逃がさないかがポイントです。

相反することなので難しいですが工夫をすればいい着地点が見つかります

基本熱を逃がさないためには窓は小さく少なく高性能な方がいいのですが、南からは冬場の日射を取り入れなければいけません。

よって東西北は小さく少なく遮熱性の高い窓にし、南面は大きい窓で日射を取り入れるのが基本になります。

ただし、それでは夏は暑いので、南面はひさしを付けたり外付けブラインドやヨシズ等を利用して遮ります。

外付けブラインドは目隠しにもなりますし、多少の雨なら窓を開けられる、そして窓の外で熱を遮るのでお勧めですが、まだまだ価格が高く効果による冷房費の削減に限って計算すると元は取れません。

割と安く効果があるのはひさしです。

ヨシズが合わない洋風の外観でも使えます。

注意するのはひさしの大きさですが、冬の太陽は低いとは言え深すぎると日射を取り入れることができませんので、冬に日が入り夏は遮る深さにしましょう。

夏場の過剰な日射取得は掃き出し窓(テラス窓)はひさしの深さ、腰窓や高窓は軒の出によりある程度コントロールできるのです。

風の吹く方向は地域ごとにデータは有るものの、周辺の環境により変わってきたり日によって違ったりするので、出来るだけ4方向から取り入れるように考えましょう。

出来れば2階ホールの窓は高い所に付け熱い空気を排出しやすくします。

以上が基本的な考え方ですが注意したいのは、南側の窓から見えるのは隣の家の壁と窓や人通りの多い道路という景色で、西側は大きく開けていて眺めのいい景色、って時に基本を守っていてはロケーションがもったいないですね。

西側の大きな窓は夏の西日の暑さというリスクはありますが、眺めのいい景色を得る事で心豊かにすごす暮らしを優先しがっつりと大きな窓を取り入るようにしましょう。

パッシブデザインは素晴らしい設計手法ではありますが、実際のところ、弊社のある滋賀県多賀町ではいくら高断熱高気密でパッシブデザインの家を造ったとしても、無暖房無冷房の家にはなりません。

特に冬場は雪も多く陽射しがゼロの日が長く続きますし、最近の異常気象で夏場の気温もハンパなく上がっています。

ですので、何かだけ特化させるような考え方ではなく、

家全体をバランス良く設計する事が大切だと考えます。

基本は基本で固執しすぎないようにしなければなりません。

明るい部屋

夏涼しく冬暖かいには関係ないと思われる“明かり”についても少し説明します。

一見関係ないようですがパッシブデザインの要素の中には、自然光を取り込む「採光」という考え方があります。

軒を深くしたら部屋が暗くなるんじゃないか?

という疑問から窓にも関係してくるので、一緒に考えなければならない項目です。

通風計画と共にどの部屋も日中は照明を点けなくても過ごせるところに、窓を配置したいところです。

どうしても無理な場合は、照明器具もLEDが主流ですので照明で補うのも有りかと思います。

ただ、リビングや子供部屋等の居室は自然光だけで過ごしたいですね。

夏の日射を遮るために軒を深くして部屋が暗くなると思われがちですが、

そこまで暗くはなりません。


例えば、北側に公園があったとします、家の中から見た時に北面の窓は直射が入らない窓ですので暗く思われガチですが、その公園の中心から見るとあなたの家の方向は南面、つまりサンサンとその公園には光が降り注いでいます。

北面でがありますが、その反射で充分な明るさが得られるぐらいですから、多少軒が深くても外が明るければ充分、光は取り込めますので安心して下さい

夏涼しくて冬暖かい家を、高断熱高気密で作るコツ

夏涼しくて冬暖かい家が欲しいと思ったら、ついつい性能数値ばかりに目が向いてしまいます。

そこを売りにする会社さんが間違いという訳ではありませんし、高性能な家がダメな訳ではありませんが、それだけでは”家に帰って安らぐ”とか”心地よい暮らし”という部分を欠落させてしまう可能性もあります。

まずは健康に過ごせる最低ラインから希望と予算を照らし合わせ、性能を上げていくのがいいのではないでしょうか。

性能を上げるには窓の選定や断熱施工、気密施工などもポイントになってきますが、それらはまたの機会にします。

依頼先に求める断熱性能がある程度見えたなら、その要望を伝えましょう。

それにこたえられる会社なら窓の選定などもおのずと出来ていると思います。

そして可能なら施工現場の見学や、分からなくても施工方法を聞いてみるのも良いかもしれません。

しっかりしている会社ほど、そういった説明もしっかり出来るとおもいます。

ここまでくればほぼ間違いありませんが、コツというか、やはり気を付けて頂きたい点は、

性能だけを追い求めるあまり、コストが嵩んでしまい、一番大事な「暮らし」が貧しいものになる事です。

折角快適な空間を作れたのに、そこから見える景色を遮り、風通りも考慮せず、家族の集まる居場所を作くれなかったとなるとまさに本末転倒です。

数字的な部分もすごく大事ですが、そういう部分も見逃さないよう総合的に家造りは進める必要があります。

玄関ドアも断熱性能の高いものを選びたいですね

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建てる時には教えてくれないこともあります。

誰だって出来るだけ安く家を建てたい

それは当たり前のこと

でも、建てる時の費用を安くするための選択が

光熱費のやたらかかる、寒くて暑い家になってしまったら?

10年後、20年後に何百万とコストのかかる家になっていたら?

残念ながらそういったことが実際にあるのです

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家を建てる前に読みたいお話
2020.03.12

滋賀住宅展示場のイベントにつられずに見学する方法

滋賀住宅展示場に行く前に準備すること

なぜ、住宅展示場に行くのに下準備するのか

住宅展示場にはハウスメーカーが10社ほどは出展しているでしょう。

例えば滋賀の近江八幡住宅展示場では

セキスイハウス

一条工務店(2棟もあります!)

アイ工務店

レオハウス

トヨタホーム

住友林業

セキスイハイム

ヤマダホームズ

パナソニックホームズ

石友ホーム

ワークホームズ

これだけのメーカーが出展しています。

名前は聞いたことがあっても、どんな家を建てているのか、いくらくらいなのか知っていますか?

知りませんよね。

そうすると何となく入ったモデルハウスで、感じの良い営業さんに勧められて、「予算も合うかも?」くらいのノリで、商談に入る人が多いのが事実です。

車を買うときや洋服を買うときは調べて、比べて、買うのに、一生に多分一度しかない家を建てるのに、そんなことでいいのでしょうか?

なので、下準備をしましょう、ということです。

どのハウスメーカーを見るのかを決める

こんなサイトがありました。

多分検索すると他にも着工数などのランキングサイトなどもあるでしょう。

それらの情報をもとに、ホームページなどを見て、鉄骨系か木造系か、外観の雰囲気、性能などなど自分たちのイメージに近そうな会社を3つくらい選びましょう。

それらを住宅展示場に行ってから判断するのは難しいですし、時間のロスにもなるのでこの辺までは押さえてから行きましょう。

さて、そうしたら実際に住宅展示場に出かけて、お目当てのハウスメーカーのモデルハウスを見に行きましょう。

2つ注意点

総合受付で「アンケートをお書きください」ってことがあると思います。

住所や電話番号を記入すると、見学に行ったハウスメーカー以外からも営業の方が訪問に来られたりとかもあるかもしれません。

お休みの日には各社イベントをしていると思います。

子供がそのイベントにふらふら~と行きそうになっても、そこはしっかり行くと決めたハウスメーカーにまっしぐらに行ってください。

滋賀住宅展示場に入ったら必ずすること

正直言って住宅展示場にあるモデルハウスは、あなたの家づくりには役に立たないかもしれません。

というのも、大きさも設備も仕様もとても豪華に作られているからです。

多くのハウスメーカーの家づくりは、標準仕様というものの中からチョイスして組み立てていくということが多いと思います。

そういう意味ではモデルハウスはオプションの塊と言えるでしょう。

では、何を見るのか?あなたに対応してくれた営業の方です。

もし、その会社で家を建てることになったら、担当者はその営業の方になります。

家づくりは打ち合わせの積み重ねです。

やっぱりそうなると、担当者との相性は大切です。

何となく相性悪そうだなとか、感じ悪いなという感情を持ってしまったら、そこはやはりやめておいたほうが良いと思います。

雑談などをしながら、家を見るふりして、(いえいえ、家も見てくださいね)営業の方の人となりを観察してください。

多分自社の良いところをガンガン説明されると思いますが、他社の悪口をいうような人はだめですね。

良い見分け方をひとつ。

「もし家を建てるなら、自社以外ならどこのハウスメーカーで建てますか?」

と、営業の方に聞いてみてください。

(この方法は実は工務店仲間の人に教えてもらいました!)

そのとき、素直に

「それなら僕は○○ハウスさんで建てたいです」

と、返事できる営業の方は自社だけでなく他の会社のことも認めているわけで、そういう人は自社の得意なこと、不得意なこと、をちゃんと把握している人だと思います。

そんな観察をしつつ、あまり長居はせずに次の目的のハウスメーカーに行きましょう。

長居するとどうしても疲れて判断能力が落ちますし、初めてのお話では他社との比較も出来ない状態です。

もし、そこが気に入ったとしても、いったんは次のお約束だけをされて次へ行きましょう!

どのハウスメーカーに決めるか

大手のハウスメーカーは自社だけの工法であったり、仕様であったりがあります。

それを他社と比較するのは難しいので、

自分が建てたい家はどんな家なのか、を今一度問い直す。

デザイン重視なのか、地震に強い家なのか、光熱費のかからない家なのか、あるいはそのバランスなのか。

大手ハウスメーカーであれば性能はそこそこ良いと思います。

使う材料はやはり規格品の工業製品が多く、無垢材、自然素材などは難しいでしょう。

その上で間取りや価格、そして担当者の人柄が決め手になることが多いようです。

家を建てる先、工務店、ハウスメーカー、設計事務所の違いについての記事です


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家を建てる前に読みたいお話
2020.03.10

新築するなら室内干しの場所を確保しよう

新築するなら室内干しのすすめ

これは言うまでもなく天候を気にしなくて済むこと。

共働きが多い現在では、いちいち天候を気にして洗濯物を外に干すのはストレスです。

子供を保育園に迎えに行って、家に帰ってご飯を作る前に洗濯物を取り込んで、という一連の流れは忙しい夫婦にとっては大変です。

あとは防犯上の意味で、若い女の子が住んでいるなどの家族構成を知られなくてすむことですね。

室内干し、干す場所はどうする?

これから新築を考えておられるのならば、どこで干すのかは必ず考えておきたいポイントです。

アパート住まいだとカーテンレールにかけてみたり、和室の鴨居に引っ掛けてみたりをよく目にしますね。

でも、せっかくこれから家を建てるのにそんな事態に陥るのは絶対避けたいところ。

普段は外干しで、専用の屋根付きスペースを作ったとしても、1年中外でばっちり乾くことはあり得ません。

それならば家の中に洗濯物を干せるスペースを最初から確保しておいたほうが、天候も取り込みも気にせず毎日が快適に過ごせますね。

洗面室に作る場合はご注意を

いろんなブログを見ていても、洗濯機のある洗面室で洗濯物を干しましょう、とよくあります。

確かに動線が短くて一見便利そうなのですが、注意点があります。

まず十分な広さがありますか?

洗面室は朝、身支度をしたり日中も手を洗ったり、夜にはお風呂の脱衣に使ったりと、家族の出入りも多いところです。

そんな場所に洗濯物がぶらぶらと下がっていると、使いにくくて困ります。

洗面室に干すスペースを作る場合は、干した状態でも他の動作がしやすいかの検討が必要です。

造作洗面台のあるランドリールーム
板張り天井の脱衣室も兼ねた造作洗面台のあるランドリールーム

こちらは洗面室を少し大きくして、常時物干しを設置した例です

お風呂に行くときは、洗濯物を端に寄せます

大きさを少し大きくして洗濯機の上のスペースを利用する、余裕があれば洗面室と洗濯室(干すスペースも含めて)は分けたほうがいいですね。

こちらは洗面室横にランドリールームを作り、その奥はウッドデッキにつながっています

動線上に作る場合はご注意を

ここでいう動線とは廊下などですね。

洗面室と同じことが言えるのですが、通るときに邪魔になると生活していく上で結構なストレスになります。

それでも動線上に作ると便利なことは確かです。洗濯が終わりウオークインにつながる廊下で干し、乾いたらすぐ隣のウオークインに片付ける。という流れが出来ます。

こういった場合は最初から通路幅を少し広くしておくことが必要です。

オススメは2階ホール?

一番いいかなと思うのはリビングの一角などに目隠しされた状態で作れることです。

あるいは2階ホールなどや目立たない位置の吹き抜けは、人の目にも入りにくいですしおススメです。

ただ、洗濯物を日常的に2階へ持って上がるということになりますから、歳をとってからが大変になるかもしれません。

そう考えるとやはり専用の洗濯室(スペース)を1階に作れるのがベストですね。

室内干し じゃあ、何を使って洗濯物を干すか

どんな設備があるのか見ていきましょう

パナソニック ホシ姫サマ

画像は天井埋め込み、電動タイプ。脱水後10キロ対応。メーカー価格¥91000

川口技研 ホスクリーン

画像は天井取付 標準サイズ 耐荷重15キロ メーカー価格¥17300

森田アルミ工業 pid4M

ワイヤー4m 最大荷重10キロ メーカー価格¥12000

PID

森田アルミ工業 kacu

E型 Lタイプ メーカー価格¥18600

森田アルミ工業 kururi

オープン価格

代表的ものを上げてみました。

こちらの画像では出しませんでしたが、ホシ姫サマでも手動タイプがありますし、ホスクリーンでも手動による昇降式があります。

室内干し 比べてみよう

各製品を見てみましょう

まず、天井埋め込み式は見た目がとてもすきっりします。(ホシ姫サマのみ)

ただ、日常的に室内干しをするなら毎日収納することもないでしょうし、普段外干しの方の緊急避難的な設備なように思います。

普段使わないものに場所をわざわざとるのは嫌だな、と思われる方が多いのでしょうが、何も考えずにリビングなどに設置すると、お客様の集まる雪のお正月のリビングに洗濯物がぶらぶらなんてことになりかねません。

やはりリビングであっても視覚に入りにくいところ、あるいはリビング以外に設置したいものです。

画像の川口技研のホスクリーンのポールは実は天井から取り外しができます。

くるっと回してロックを外します。

ただ、取り外しが出来てもポールや竿はどこかに直す必要がありますし、すっきりさせるという意味では天井埋め込みのホシ姫サマのほうが竿ごと天井に収まるので良いと思います。

逆に竿を片付けないという前提ならば、価格も安価ですしホスクリーンのほうが優れていると思います。

PIDは先の2点とはまるでコンセプトの違う商品です。

まずデザインがとてもきれいで、その上ワイヤーの出し入れも手軽に行えます。

ワイヤーのたわみもないようですし、4mという制約をクリアできればどこかにつけておくと助かるように思います。

同じくkacuもデザインが優れていますね

物干し竿というよりはインテリアの一部として、違った使い方もできそうです

見せる物干しとして、使わないときにもそのままにしておけそうですね

kururiが特徴的なのは画像でもあるように竿をかける部分に角度を付けられること

エアコンの前などに緊急避難的に用意しておくのはありかもしれませんね(2枚目の画像)

家の性能やプランに注意

ここまで読んで頂いて、疑問に思われた方があるかもしれません。

冬の洗面室や廊下に干して乾くの?まして2階ホールって。

正解です。

気密断熱の良い家で、家中を一定の温度湿度の保てることが条件になります。

ですから、これから家を建てる方はそういった家の性能にも十分注意してくださいね。

また、サーキュレーターの併用や留守の時でも外気の取り込みが出来る工夫があると1年中快適に使えそうですね

いうまでもないことですが、風の流れ、日射の取り込み具合、などを季節ごとにシュミレーションしてもらってください。

室内干し 番外編

機械に任せる

竿に干す以外にも機械に任せる方法もあります。

特にタオル類は天日干しではゴワゴワと固くなることも多く、私などは機械に任せたほうが良いと思うくらいです。

おススメは

● ガスを採用されるならガス乾燥機 リンナイの幹太くん

● ヒートポンプ式ドラム式洗濯機の乾燥機能

逆におススメしないのが

● 浴室換気暖房乾燥機(電気式)

になります。

浴室を温める程度にはいいかもしれませんが、衣類の乾燥には電気代がかかりすぎの割には干す量も限られおススメ出来ません。

下は幹太くんを実際に使ってみた感想を記事にしたブログです。

室内干しのスペースとともに考えたいのがウオークインクローゼットの作り方ですね

室内で布団を干す

バルコニーを作るコストを考えると、なるほど。と思った次第です。

毎日の洗濯、干す、片付けるという一連の作業は毎日だからこそストレスなく出来るようにしたいものですね。

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家を建てる前に読みたいお話
2020.02.19

外壁に木材を使う、木の家の外観

外壁に木材を使う:不安な点

この記事では外壁材に使う木について紹介したいのですが、その前に外壁材に木を使うことはリスキーなことなのか、を書いてみたいと思います

木の板の外壁は腐る?カビる?

さて、木の板の外壁と検索すると腐る、カビる、などのネガティブなキーワードが並びます。本当にそうでしょうか?

近所にある寺社を思い浮かべてください。まあまあ古い木の外壁だったりしていませんか?有名どころでは法隆寺や正倉院ですね。

木は腐りさえしなければ、銀色っぽく退色はしてもボロボロになって崩れることはありません。

木が腐るのは腐朽菌という菌が原因です。そして、この菌が活動するには「栄養」「温度」「酸素」「水分」が必要です

栄養、温度、酸素については何ともしがたいですが、水分はコントロールできます

まず、乾燥した材料を使うこと、外壁に直接雨があたりにくいように軒を出すなどですね

水分についてはむしろ、外壁よりも内部の方が問題になります

雨漏りしないこと、見えない部分で湿気が溜まらないことへの対策が必要です

乾燥した材の重要性については下の記事をどうぞ

外壁においてはきちんと乾燥した材を使い、風通しを考えた配置にすることが大切です

木の板の外壁は劣化する?

劣化を性能が落ちることと定義すると

経年変化はありますが経年劣化はありません。性能がほぼ落ちないのです。

見た目はもちろん変化しますが、性能維持のためのメンテナンスは必要ありません

もともと日本の風土によく合っている外壁材なのです。ということは、

家を建てた後にかかるお金が圧倒的に少なくて済むのです。

木の板の外壁は頻繁な塗り替えが必要?

ネットで見ていると数年に1度の塗り替えをしないと劣化して腐る、といったことが書かれていることもあります。

先に書きましたように退色などの変化はありますが、性能自体には変化はありません

ただ、自然塗料系で色を付けている場合はやはり色が褪せてくるので、美観のために再塗装はありますね

ここまでで、何となく木の外壁に不安を感じていた方も、ここからは安心してどんな木の外壁のバリエーションがあるのかを見てくださいね

外壁に木材を使う:ウッドロングエコ(木材防護材塗装)仕上げ

S邸 ウッドロングエコ

ウッドロングエコとは、木材を腐らせる「腐朽菌」を繁殖させない、健康・安全で、自然に優しい木材防護剤です。

防腐剤のように環境に悪いものではなく、土に埋土しても、溶け出すことなく、長期に渡って、効果を発揮することから、欧米では、学校や公園などの公共施設でも実績の高い製品です。

手袋もマスクもなしで施工出来るくらい安全なものですから、親子でウッドデッキを塗るなんてことも出来ますね。

通風と水はけがよければメンテナンスフリーな外壁になります。欧米では100年持つと言われていますが、日本ではまだそこまでの実績は正直ありません。

また、色を付けるものではないので塗る材によって色味の仕上がりに差が出ます。

経年変化の例

8年経過した例です。古びた落ち着きが出てきました。

ここのとらえ方の個人差が大きいです。ご夫婦で喧嘩などにならないように要チェックです!

日光や雨の当たり具合による経年変化で差が出るので好き嫌いの個人差が大きく、築年数の経った施工例の確認が必須です。

外壁に木材を使う:焼杉板仕上げ

O邸 天竜焼杉

上の画像は弊社の施工例です。

焼杉にはバーナー焼きと三角焼きというものがあります。

天竜焼杉様よりお借りしました

上の画像が三角焼の様子です

文字通り焼くことにより表面を炭化させ、「腐朽菌」の繁殖に必要な栄養素などをなくすため外壁に適した材になります。

バーナー焼きよりも三角焼のほうが炭化層が厚く仕上がります。

焼杉のメリットはやはり炭化層にあるので、そういう意味では三角焼のほうが優れていると言えます。ただし見ての通り手間はかかりますね。

経年変化により炭の部分が徐々に落ちてゆき、いずれは本来の木の地色が出てきますが、条件にもよりますが50年ノーメンテナンスの例もあり、30年持つとはよく言われる言葉です。

木の地色が出た部分は適した塗装でメンテナンス出来ます。また、面積が大きい場合は貼り替えも比較的簡単にできるので、やはり長持ちする外壁材と言えると思います。

焼杉も木が経年変化していくものなので、やはり好き嫌いが分かれるところです。

また、焼杉とは簡単に言えば表面が「炭」ですから触れば黒い色が手につきます。ここも採用するかは判断の分かれるところですね。

外壁に木材を使う:塗装杉羽目板

K邸 塗装杉羽目板
I邸 塗装杉羽目板

塗装羽目板の一番の魅力は、好みの色で耐久性を向上させることにあります。

ただし、やはり生地が木ですから経年変化があります。色が退色したりはげた風になります。

もともと好みの色で外観を整えたわけですから、

性能の問題ではなく美観の問題として塗り替えが必要になるかもしれません。

さて、羽目板の種類ですが塗装済みで販売されている羽目板と、自社で塗装する羽目板があります。

弊社も自社で塗装することが多いのですが、使う塗料はいろいろと種類があります。

自然素材系の塗料の種類としては、

オイル系:木の内部に浸透して表面に塗膜を作らないため、美しい木目の質感が浮かび上がり、しっとりとした仕上がり

ワックス系:表面をコーティングして汚れから守る。無塗装のような自然な仕上がり

オイルワックス系:両者を兼ねているものがあり、代表的なメーカーは

弊社ではいろはを使うことが多いです。各メーカーのリンクを貼りました。

経年変化の例

数年経った外観の画像
板貼りの外観の数年経った様子

上の画像の黒い壁の家の4年後の様子です。雨風の当たり具合などにより経年変化の様子も違います。

今現在で8年が経過しましたが、塗り替えは行っていません。

木の外壁と相性が良い塗り壁

H邸 塗装杉板とそとん壁

上は塗装杉羽目板と塗り壁の組み合わせです。

木の家の外観 ウッドロングエコとそとん壁の外壁
O邸 ウッドロングエコとそとん壁

こちらはウッドロングエコと塗り壁の組み合わせで、どちらも「そとん壁」という火山灰由来の材料で出来ている塗り壁になります。

木の外壁と相性が良いガルバリウム

K邸 ガルバリウムと塗装杉板

こちらの画像はガルバリウムの外壁に玄関周りにだけ木を使っています。

どちらかというとガルバリウムの外壁の場合はポイントで塗装杉羽目板を使うと相性が良いようです。

そとん壁にしろガルバリウムにしろ、どちらも無垢の素材、本物の素材同士ということでとても相性が良いです。

日本で一番使われているサイディングについて少し

実は日本の新築のほとんどは安価な窯業系サイディングを使っていると思われます

サイディングは確かに建築コストは安く抑えられても、実は後々にメンテナンス費用が定期的に必要になります。

ここは大事なところで、ほとんどの窯業系サイディングは継ぎ目処理に使うシーリングの耐久性が低く、10年以内に打ち直しが必要です。

2階部分もサイディングで仕上げているでしょうから、足場代だけでも馬鹿になりません。(1回あたり100万円?)

30代で建てて50年住むと考えて4回の打ち直しで400万円以上!!

ただ、最近のサイディングはシーリングレスやシーリング自体が高耐久なものが出ています

もし、あなたの家の外壁仕様がサイディングなら担当者にその辺のことよーく聞いてください。

ここはケチっては絶対いけないところです。

こちらが大手サイデイングメーカーの高性能商品です。

外壁に木材を使う:価格のこと・まとめ

木の外壁は初期費用だけで比べると、安価な窯業系サイディング(低耐久)に比べると高いことは事実です

ですが、今回の外装材(杉)ですが、決して高いとは言えません

実は高耐久のサイディングと比較すれば変わりはありませんし、後々のメンテナンス費用を考えるとむしろ安いくらいです。

家を建てるということは生涯コスト(メンテナンス)がかかる、ということです

建てる家によっては生涯で1000万以上のコストの差がつくのです

そんな生涯コストについて詳しく知りたい方はこちらを是非どうぞ

家を建てる前に読んで欲しい小冊子差し上げます

ちょっと横道にそれました。。。

本物の木というだけで内装材にしろ、今回のような外装材にしろ「高そう」と思われる方がホントに多くて残念です。

工事店によって価格の多少の違いはあるでしょうが、あなたの家づくりの外壁材の検討材料に木の外壁も是非加えてみてくださいね。

外壁と合わせて玄関ドアも悩ましいところ。

内装床にはぜひ無垢床材をおススメします!

無垢床材をおススメする訳

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シークレット見学会開催します

4月20日㈯ 滋賀県湖東地区にて

お施主様のご厚意で、

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或いはこの機会に資料請求を頂いた方に限りお申し込み頂けます。

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家を建てる前に読みたいお話
2020.02.13

ベタ基礎だからと安心できない 布基礎との比較 【動画あり】

基礎工事の重要性を認識しよう

出来上がってしまったら見えない基礎工事

そもそも基礎工事は何の為にするか?

『基礎』を辞書で調べると、

その上に建物を建てたり大きな装置を設置したりするために据える土台。いしずえ。

建造物や構造物の自重による荷重や、地震や風によって加わる水平方向の荷重を最下部で支持し地盤に伝える部分。物事の根幹となる物。基本。

というように書かれている通り、いくら建物を頑丈に作っても、基礎がいい加減なものではその強度を保てません。しっかりした基礎無しでは大事な生命財産を守れません。

ベタ基礎と布基礎の違いは何?

ベタ基礎の基礎工事
布基礎の基礎工事

上の写真、実はベタ基礎と布基礎です。

どっちがどっちかわかりますか?わかりませんね。

正解は上がベタ基礎で、下が布基礎です。

このように出来上がってしまうとなかなか分かりにくいものですし、仕様の違いも見えませんね。

写真を使ってそれぞれの違いと特徴を説明したいと思います。

ベタ基礎とは

ベタ基礎の配筋

上の写真のように建物の部分全面を鉄筋コンクリートの底板(ベース)で支えるものです。

住宅の重みを面で受け止めるため、荷重を分散しやすく耐震性が高くなります。

布基礎とは

布基礎の施工
布基礎の施工

布基礎は上の写真のように建物を支えるのは立ち上がっている部分のみになります。鉄筋もこの部分にのみしか入りません。点で支える構造になります。

このあと立上り部分以外の地面に防水シートを敷き、その上からコンクリートを打設します。

出来上がると最初にお見せしたような、ベタ基礎と変わらない見た目になります。

ベタ基礎に比べ一番のメリットはコストです。

使用する鉄筋などが少ないため、コスト安につながります。

ベタ基礎に比べて布基礎はまるでダメなのか?

ではベタ基礎に比べ布基礎はまるでダメかというと、そうも言いきれません。

確かに耐震性はベタ基礎のほうが有利ですが、そもそも耐震性は基礎だけで決まるわけではなく、地盤と基礎と構造の3つの要素で決まるのです。

もともとの地盤が強固であれば何ら布基礎でも問題はありません。(いろいろ注意点がありますがここでは割愛します)

ベタ基礎ならばそれで安心?

実はセールストークで「うちはベタ基礎だから安心ですよ!!」という建築会社が割とあります。

もちろん間違いばかりではありませんが、怪しいのが混じっているのも本当です。

地盤調査で得た地耐力

建設省告示第1347号 第1項

地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度が

・20KN/㎡未満  基礎ぐいを用いた構造

・20KN/㎡以上30KN/㎡未満  基礎ぐいを用いた構造またはベタ基礎

・30KN/㎡以上  基礎ぐいを用いた構造、ベタ基礎又は布基礎

難しい日本語ですね?!!

地耐力。これは地盤が重みに耐えられる強さや地盤沈下に対してどの程度の抵抗力があるかを示す指標です。数値が大きいほど強い地盤になります。(基礎ぐいは高層マンションなどの施工なので今回関係ないので無視してください)

ベタ基礎の規定

建設省告示第1347号 第3項抜粋

立上り部分の厚さ 12cm以上

主筋径12mm以上の異形鉄筋を上端と下部の底板に配置し補強筋と緊結

立上りの補強筋は径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置

底板部分の厚さ  12cm以上

底板の補強筋 径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下に配置

シュミレーション

仮にある土地の地盤調査をして25KN/㎡という地耐力が出た場合、ベタ基礎ならばOKということになり、ベタ基礎の規定にある仕様ならば大丈夫です、という解釈になります。

ですが、基礎の仕様を※許容応力度計算ではじき出すと、全くそのような仕様ではダメということがあるのです。

※許容応力度計算・・・構造計算の1種です。より簡単な壁量計算という方法もあります。

以下の画像は許容応力度計算をもとに作られた「基礎伏せ図」と「断面図」になります。

基礎の図面
基礎の断面図

断面図からお分かりいただけるでしょうか?

先ほどの国の定めるベタ基礎の規定と照らし合わせると、

立上り部分の厚さ 規定では12cm以上 → 計算からは15cm必要

規定では主筋径12mm以上の異形鉄筋を上端と下部の底板に配置し補強筋と緊結 → 計算からは径13mmの異形鉄筋(D13)が必要

規定では立上りの補強筋は径9mm以上の鉄筋を30cm以下の間隔で縦に配置 → 径10mmの異形鉄筋(D10)を20cmの間隔で縦に配置(@200)が必要

底板部分の厚さ  規定では12cm以上 → 計算からは15cm必要

底板の補強筋 規定では径9mm以上の鉄筋を縦横に30cm以下に配置 → 計算からは径13mmの異形鉄筋を縦横に20cm間隔に配置が必要

規定の仕様と同じなのは立上り上下の主筋だけです。

ですが、全く法律違反でも何でもありません。

法律で必要ないとされている構造計算

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

実は、基礎の仕様に関して、許容応力度計算により決めなさいという決まりはありません。耐震等級2や耐震等級3の建物でも上部構造は計算しなければ認められませんが、基礎の許容応力度計算は不要です。

そもそもベタ基礎のメリットとして耐震性能が高くなるとお伝えしました。

しかし、耐震性能等級3(最高値)をとるためにですら「許容応力度計算」は義務付けられていません。より簡単な※壁量計算でもOKです。

※壁量計算・・・壁の量が基準を満たせば良く、位置や強度の指定はありません。対して許容応力度計算は建物を作る部材がどのくらい強いのか、どれくらいの力に耐えられるのか(許容応力)を計算します。

ここに落とし穴があります。

ベタ基礎だから耐震性能が高いのではありません。

しっかりとした構造計算(許容応力度計算)に基づくベタ基礎だから耐震性能が高くなるのです。

一番最初の部分で弊社でもベタ基礎を標準としている、とお伝えしました。

これは命や財産をちゃんと守れる耐震等級3をとるために許容応力度計算に基づくベタ基礎を標準としている、という意味なのです。

シュミレーション動画を用意しました。
等級3の補強した設計が許容応力度計算に基づく設計です。

それでもシュミレーションで弱い部分が判明したので、さらに修正を重ねました。

ぜひ、あなたが建築を依頼しようとしている会社に「何の計算に基づくベタ基礎ですか?」と聞いてみてください。

施主でもできる基礎工事のチェックポイント

1・基礎の仕様はどうやって決めているか確認

  構造計算(許容応力度計算)による仕様 

       ↓

       OK

  ベタ基礎スラブ配筋スパン表による仕様 

       ↓

       OK

  全建総連べた基礎スラブ配筋スパン表による仕様 

       ↓

       OK

  建築会社の告知のみによる仕様  

      ↓

      NG

2・配筋チェック・・・瑕疵保険の検査で検査員が図面と照合してくれる場合はお任せでも大丈夫でしょう

3・アンカーボルトの位置・・・型枠の真ん中にまっすぐ入っているか

4・養生期間が十分とれているか・・・目安で夏で3日。冬で5日。

基礎工事は素人にはわからないものですが、基本の基本だけ頭に入れて、是非現場に足を運んで下さい。施主様が来ると職人さんはうれしいものですし、より丁寧な施工もしてもらえそうな気がする?ような。

土地からお探しの方にはこちらの記事もどうぞ

地盤調査や改良ってどんな方法がある? 地震に強い家を建てたい!

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家を建てる前に読みたいお話
2020.02.10

鎮め物

地鎮祭とは何のために行う?

地鎮祭とは工事の前に、建築地の土地の神様に工事の安全と、建築後もその建物が何事もなく過ごせることをお願いする儀式になります。

一般的には神式で行うことが多いと思います。(写真も神式です)弊社では仏式も何度か経験しました。調べてみるとキリスト教式というものもあるようです。施主様の宗旨によって変わります。

弊社ではお客様が特にご要望がなければ神式で、いつもお願いしている神社の神主さんにお願いしています。以下の記事は神式での内容になります。

地鎮祭に必要なもの

上の写真が祭壇の様子です。3段目の空いている棚は後で玉ぐしを捧げることになります。

右側に立てかけてあるのは鋤(スキ)と鍬(クワ)で、儀式の中で使います。

弊社の例になりますが、お供え物(神饌)や四方に立てる竹は弊社で、祭壇などの道具類は神主さんのほうで用意していただきます。お施主様には身体ひとつでお越しいただきます。ただこれは建築会社や地方によっても習慣が違うかもしれません。一度工事店に相談されたほうがいいですね。

あと大事なことは、地鎮祭を執り行うのも行わないのもお施主様の全くの自由です。

弊社でも過去に何件か、全く執り行わなかったことがあります。でも、ちゃんと平和に暮らしておられますよ。( ´艸`)

費用については後で触れますね。

地鎮祭の流れ

地鎮祭の式次第は

・開式の辞

・修祓(しゅばつ)の儀・・・祭事の前に行う清めの儀礼

・降神(こうしん)の儀・・・神主が神様をお迎えします

・献饌(けんせん)の儀・・・神主が神様にお供え物を捧げます

・祝詞奏上(のりとそうじょう)・・・神様に工事の報告をし、安全と家の繁栄を祈願します

・清祓い(きよはらい)の儀・・・上の写真が様子です。四方祓いとも言い、土地の四隅と中央に米・塩・酒をまいて清めます。

・地鎮の儀・・・お施主様が鋤で砂を掘り起こし、起工の意味を表します。次に神主が鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。最後に工事者が(例えば弊社が)その土地をならすという意味で、鍬で鎮め物に砂をかぶせます。この所作は鎌(カマ)を加えて3度行われるところも多いようです。

上の写真が鎮め物です。何が入っているのか気になりますね。

鎮め物の中には、昔に宝物であったという意味で、人形、盾、矛、小刀子、長刀子、鏡、水玉の七種が入っていて、地面の神様にお供えするという意味だそうです。

でも開けたことがないので、実際には見たことがありません。(#^^#)

その後、

・玉串奉奠(たまぐしほうてん)・・・神様に玉串を捧げ拝礼します

・撤饌(てっせん)の儀・・・神様へのお供え物をおさげします

・昇神(しょうしん)の儀・・・神様にお帰り頂きます

・神職退下(しんしょくたいげ)・・・お供えのお下がりを食します

ここまでが地鎮祭の一連の流れです。

すべて神主さんが案内してくださるので、お施主様は言われたとおりにやってくださいね。

鎮め物はどうなる? 埋め忘れたら?

その後鎮め物はどうなるでしょうか。

弊社の場合はうちでお預かりして、基礎工事の前に家の中心部分に埋めます。上の写真の中ほどの白い物が鎮め物になります。

埋めてしまうと鎮め物を見ることはもう出来ませんが、これからの工事の安全、完成してからのお施主様の生活を見守ってくださいます。

yahoo知恵袋などを見てみると「埋め忘れた」なんて質問があります

弊社の社長にそんな場合どうする?と聞いたところ

敷地内の踏まれない場所に埋めればいい

鎮め物は建物じゃなく、土地全体の安全を祈願するものだから気にしなくていいんじゃない、との見解です

地鎮祭にかかる費用について

地鎮祭についてかかる費用の内訳は

神主さんへの謝礼

お供え物(神饌)の代金

工事店の手間賃(弊社の場合ですとお供えの用意や竹の用意)

といったところでしょうか。

神主さんへの謝礼は様々だと思います。

弊社の場合いつもお願いする神主さんへは2万円で、地鎮祭費用に含まれています。(見積明細に記載されています)お願いする神社によっては数倍するところや、お車代が必要になる場合もあります。

お供え物(神饌)の代金も何を用意するかによって変わってきます。弊社の場合はやはり地鎮祭費用に含まれています。

こういった祭事は依頼するところや、規模によってもかかる費用は大きく変わってくると思います。

一度工事依頼先に相談してみて、納得できる範囲でされるのがよいと思います。

日時や出席者、天気のこと

執り行う日時ですが、大安とかを思い浮かべるところですが、実は建築には建築吉日というのもあって、弊社の場合はそれらのカレンダーを見ながらお施主様と日取りを決めます。

かかる時間はおよそ1時間ほどなので、過去には仕事に間に合うよう夏の朝7時くらいから始めたこともあります。

せっかくの地鎮祭ですから、ぜひ参加できるようにこの辺も工事依頼先と相談されるのがよいと思います。

出席者については特に決まりはないので、弊社の場合は一緒に住む予定がなくてもご両親が参加されることは多くあります。

また、雨の場合は弊社の場合はテントを張って執り行います。

さあ、いよいよ家づくりのスタートですね。

家づくりが楽しく、スムーズに進むよう願っています!!

↓ こちらの記事は地鎮祭の後始まる工事の第1歩です。↓

基礎工事の違いや、チェック点などを記事にしています

↓ 基礎工事の後の施工を記事にしました ↓

気密パッキン、通気パッキンという正反対のパッキンの使い分けです

↓ こちらの記事は地鎮祭から基礎工事までの流れを紹介しています ↓ 

↓ 弊社がおススメする無垢床材についての記事です 是非一度読んでみてください ↓

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家を建てる前に読みたいお話
2020.02.04

平屋の人気に迫ってみた

平屋の人気の理由

家族が団らんしやすくなる

平屋はワンフロアで全ての生活スペースを配置するので、家族が顔を合わせたり気配を感じる事が多く、コミュニケーションが取りやすくなります。

リビングを中心に間取りを考えると更にコミュニケーションを取りやすくなりますね。

2階建てに比べて面積が小さくなる

階段がいらないので上下のホール等含むと4畳?6畳分2階建てより面積が少なくできます。(とは言え・・・ってこともあるのでそこはのちほど)

終の棲家になる

1階に全てが収まっているので老後に階段を上る事もなく、終の棲家として一生安心して暮らせる。

メンテナンスが容易

住宅は建てれば終わりじゃなく長い付き合いになります。
つまりメンテナンスが不可欠になってくるわけです。

その中でも外装のメンテナンスについて考えてみますと、2階建ては業者さんに依頼して足場を組まないと2階部分のメンテナンスが出来ません。
屋根のメンテナンスはどうでしょう?2階建ての場合は同様ですね。

このように平屋ですと高さがない分ご自分で出来るメンテナンスも多くなりますし、業者に頼んでも安くできますよね。

地震に強い家にしやすい

地震の多い日本、しかも以前よりも短いスパンで巨大地震が発生しています。

実は建築基準法の耐震性能だけでは安心できません。

いくら素敵で快適な住宅を建てても命あってこそです。

また、命は助かっても財産が守られなければその後の人生に大きく影響を与えます。

地震保険に加入していたとしても、十分には補償されません。

この辺りの詳しいことは耐震性についての記事を読んでください。

耐震性能についてはこちらの記事をどうぞ

十分な耐震性能を求めるには色んな方向からの計算をするのですが、面積当たりの重量も基本の一つになります。

平屋の場合は1階部分の重さと屋根の重さを負担することになります。

2階建ての場合は1階の重さと2階の重さと屋根の重さになる訳ですから、そもそも面積当たりの重量は2階建てに比べて小さいのは明らかです。

また高さが低い為重心が低く風の影響も受けにくいことから、耐震性能を上げることが容易です。

もちろん、瓦屋根であろうが3階建てであろうが耐震性能の高い建物は出来るのですが、より簡単に作りやすいという意味です。

平屋のデメリット

面積は小さくても価格は安いわけではない

価格については、分かり易いように床面積40坪の総2階建てと平屋建てを比べてみましょう。

基礎工事は総2階建ては20坪ですみますが、平屋建ては40坪必要です。

屋根は軒の出があるので単純にはいきませんが、ほぼ同じように2倍の大きさが必要になってきますので、坪単価で表現すると割高になります。

だから損だ!ってことではなく、事実としてこうなります、ということです。

家の中でのプライバシーの確保

メリットかデメリットかは微妙な所ですが、メリットで書いたコミュニケーションが取りやすいという部分が、プライベートを確保しにくいというデメリットになってしまいます。

ただ、個室に入ってしまえばプライベートな空間ですのでそれほど気にすることはないかと思います。私としてはメリットとしてとらえて頂いた方が良いと思います。

できれば広い敷地が望ましい

2階建ての場合は2階に作る部屋を1階に作るわけですから、必然と1階面積が大きくなります。

駐車場や庭等も含め敷地内に収めるか?、あるいは収まる敷地を探す必要があります。

設計力が必要

基本は南面に日が当たりますから、全室で陽当たりを求めると横長の家になってしまいます。

そうすると廊下が長くなったり動線が悪くなったりします。

玄関の向きや隣地の状況にもよりますが設計の悩みどころです。

外部からのプライバシーの確保

1階に全ての部屋がある訳ですから、外部からのプライバシーの確保や防犯面では不安要素は多いですね。

これは道路との関係や隣家の窓配置、外構も含めて考えて行かないといけません。

いくつか挙げてみましたが人によってはメリットがデメリットであったり逆であったりもします。

メリットを生かしデメリットを排除する設計にしましょう。

平屋の間取りの成功のポイント

敷地の広さと設計力が成功の秘訣

都心部の方には申し訳ないのですが、まず平屋暮らしには広い敷地が前提になるかと思います。

周囲に高い建物が無かったり建つ予定がないなら別ですが、そうでない場合は外部からのプライバシーを守るためにも広い敷地が望ましいと思います。

また、冬の太陽は低いので南側からの日差しを取り入れようと思うと、南側に余裕を持てる配置にしてください。

1階に全ての部屋を配置するわけですから、どうしても建物が隣地や道路に近づくことになりがちです。

そこで注意するポイントは、道路からの視線、隣家の窓、隣家の生活音や明かり等です。

寝室のすぐ隣に隣家のリビングがあるなんて落ち着いて眠れませんよね。

隣家のトイレの横にリビングを配置してもお互い気まずいですよね。

と言う具合に周辺環境を考慮して考えましょう。

平屋の家ではすべての部屋に光・風を取り込む工夫が必要です。

例えば家の形をコの字型やL型にして、窓が取り付く面を増やすとか、天窓を付けて取り入れるとか考えます。

外とのつながりを感じられる平屋で、のびのびと暮らせるよう庭や外構も一緒に設計することをお勧めします。

平屋の弊社の実例

皆さんの平屋の家の参考にして下さい。
画像に施工例ページへのリンクが貼ってあります。

H邸
Y邸


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