国産の木の家を建てる滋賀の工務店

 


 

約12年前にLDK・水廻りの大規模リフォームをさせていただいたお宅から

電話がかかってきました。

 

『お湯張りのスイッチを押しても、ランプがすぐに消えて、

お湯もストップしてしまいます。』

 

電話がかかってきた時には外に出ていましたので、

その概要だけを聞いて、訪問してきました。

 

「お湯が出ないんですか?」

『いえ、お湯は出るんですけど、お湯張りがすぐに止まってしまうんです。』

との事で、浴室へ。

 

お客様がスイッチを押されると、確かにお湯張りが止まりました。

「昨日からですか?」

『いえ、3日程前からです。』

 

で、私がスイッチを押してみると、

何故か正常に動いています。

 

何度かスイッチを切ったり入れたりを繰り返しましたが

お湯はしっかり出ています。

 

『あれっ?大丈夫ですねぇ・・・。

私がした時はすぐにランプの消えたんですけど。』

 

こういう事って、結構あるあるです。

見に行った時に不具合の症状が出ない。

 

でも、12年間ずっと使って頂いて、3日前から具合が悪くなったという事は、

また同じ症状がでる確率が高いので、

エコキュートメーカーのメンテナンスに修理依頼をしました。

 

この寒い時期にお風呂に入れないのは厳しいですから、

まだ、完全に壊れてしまった訳ではないので、

とりあえずでもお湯の出る内に対応しておかないと、

お風呂に入れなくなってからでは大変です。

 

給湯機なんかは、故障すれば【待った!が効かない】ものですから。

 

 

今日はコンクリートの話です。

 

コンクリートは何から出来ているかというと、

水・セメント・砂(細骨材)・砂利(粗骨材)

です。

(上記の砂利が入っていないのをモルタルといいます)

 

実際に現場で使用する時にミキサー車で運ばれてくる物を、

建築関係の仕事をしている人は『生コン』といいますが、

正確には、JIS規格で『レディーミクストコンクリート』といいます。

 

これは、整備されたコンクリート製造工場で練り混ぜを完了し、

ミキサー車によってフレッシュな状態で現場に配達されるものを指します。

 

コンクリート製造工場にレディーミクストコンクリートを発注する時、

指示をする数値がいくつかあるのですが、

その前にコンクリートの強さ等に関わりのある言葉を説明します。

 

・水セメント比

まさに水とセメントの重量の比率の事です。

水セメント比が小さい(水の量が少ない)程、コンクリート強度は大きくなります。

 

・スランプ

コンクリートの柔らかさ(打設時の作業のしやすさ)の数値です。

スランプコーンという、底辺直径20㎝、上部直径10㎝。高さ30㎝の円錐状の枠にコンクリートを入れ、

その枠を垂直に引き抜いた時、自重で頂点が下がりますが、

その下がった分の高さをスランプ(㎝)といいます。

例えば、スランプが18㎝ならば、コンクリートの頂点は地面から12㎝という事です。

ですから、スランプの値が多き程柔らかいコンクリートという事になります。

 

水の量が少ない方がコンクリートの強度が上がるので、

スランプは出来る限り小さい方がいいのですが、

住宅の基礎等は鉄筋の量も多く、複雑な形状になる事もある為、

コンクリートが硬いと型枠の中にうまく流れ込まなくなります。

うまく流れ込まないとコンクリートの中に空隙ができ、

本来の強度が出なくなりますので、弊社では18㎝を標準としています。

 

・呼び強度

材齢(レディーミクストコンクリートを打設してからの期間)4週(28日)の

圧縮強度。

 

 

上記がコンクリートの強さに関わる主なもので、

レディーミクストコンクリートを発注する場合は

21-18-20 を〇〇㎥

と発注します。

 

最初の【21】は【呼び強度 21N/m㎡】

次の 【18】は【スランプ 18cm】

最後の【20】は【粗骨材(砂利)の最大寸法】

という事になります。

 

それに加えて、

コンクリートには温度補正というものがあり、

気温が低い場合はその温度に応じて、呼び強度を高くします。

その地域の生コン会社によって決めている場合もありますが、

平均気温が15℃以下なら設計呼び強度+3N/m㎡

平均気温が8℃以下なら設計呼び強度+6N/m㎡

というふうに強度を上げます。

 

もちろん、気温が氷点下になるような時はコンクリート工事はできません。

中の水分が凍ってしまって、コンクリートの強度が出なくなるからです。

 

 

 

建物が出来上がってしまえば、

基礎の見える部分は外周の立上り、40㎝程の部分しか見えません。

 

前々回に紹介した地盤改良工事もそうですが、

今回は、基礎の中に入っている鉄筋を紹介します。

 

ベタ基礎

1名は鉄筋の加工(曲げたり切ったり)をしていて写っていませんが、

4名で鉄筋を組んでくれてました。

 

ベタ基礎

前回のブログの写真に写っていた、大きな溝みたいな部分です。

違う方向から見ると、

 

許容応力度計算

地中梁(ちちゅうばり)

といいます。

 

ベタ基礎の床の部分(ベースといいます)にコンクリートを流し込むと、

全く見えなくなる部分です。

 

許容応力度計算という、その基礎の上に乗る構造物も含めた計算によって、

これだけの基礎が必要ですと出ました。

 

2枚目の写真では、地中梁を境に床部分(ベース)の

鉄筋の間隔が違うのがわかりますでしょうか。

 

これも許容応力度計算によってはじきだされたものです。

 

出来上がってしまえば見えませんが、

非常に重要な部分です。