2017.12.10最終更新日:2020/03/06

平成7年築の住宅、こんなところから雨漏りが。

少し前の話になります。

 

今年の10月22日にやってきた台風21号ですが、

すごい爪痕を残して去っていきました。

 

彦根市では多くの地域に避難指示が出ていて、

芹川は、いつ氾濫してもおかしくないほど水位が上がっていました。

芹川周辺にお住まいの方は、気が気じゃなかったと思います。

 

山間部でも土砂崩れ等があちこちであり、

12月になった現在でも、いまだ復旧していない場所もあります。

 

その台風の時なんですが、

22年前に建てさせていただいたお客様から電話がかかってきました。

『2階の寝室の雨漏れがひどかったんです』

 

22年前ですと、現在ほど省エネや気密性の事が考えられていない時期で、

そもそも、建てさせて頂いたお宅も、いわゆる『田舎普請(いなかぶしん)』の

立派なお宅で、構造材にはベンガラを塗り、

続き間の出の間・座敷・床の間・仏間・出書院・広縁等々。

滋賀県湖東地方の立派な家フルスペック的な仕様のお宅です。

 

屋根の形状も『入母屋』という複雑な形状なので、

台風の風でどこかから入ったのかな?という程度で考えていました。

 

訪問して雨漏れがしたを教えてもらい、天井点検口の場所を聞くと、

幸いなことに、その部屋の隣にあるクローゼットにありました。

 

天井裏を覗くと・・・、

そこには、タライ、プラスチックトレイ、バケツ、ビニールシート、

毛布、バスタオル、タオル等大量の防水グッズ?が。

 

当日、ご主人はご在宅ではなく、奥様がとりあえず入れられるものは全て!みたいな感じで、

天井裏に入れておかれました。

確かに、手に取ってみると、タオル類は湿っていて、結構な量の水が

入ってきたのが理解できました。

 

それでも、その天井裏はどこでも歩けるわけではなく、

3.6?角の天井下地材を吊っている部分しか乗れないので、

奥様がよくここまでいろんなものを入れられたものだと、

違う意味で感心していました。

 

それはさておき、

内部の確認は済んだところで、いよいよ外部です。

 

ここからは写真で説明。

和風建築

赤い矢印の面が、漏れたと思われる場所です。

 

落ちないように、気を付けて進んでいくと、

 

和風建築

 

正面に塗ってある漆喰も、クラックひとつ無くきれいなものです。

 

日本建築

本格日本建築

 

のし瓦がズレていることもなく、

その上の漆喰や帯も全く大丈夫です。

 

青い矢印の場所が、中でよく漏れていた場所なんですが、

この状態で青い矢印から雨が入るとは思えません。

 

緑の矢印の箱は、太陽光発電装置の電気の線が入っている場所なんですが、

中で確認した際には、その電線の部分からの漏水はは確認できませんでした。

 

こうなると困るんです。

原因が特定できない事には、対策のしようがありません。

とにかく原因をつきとめなければ。

 

板金屋さんとも話をしながら、あーでもないこーでもないを繰り返していると

一筋の光が。

 

こんなところから

 

野地板という、屋根の裏側の天井部分の板が、変色しているのわかりますでしょうか。

 

屋根や壁に降った雨ではなく、すごい強風により、

赤い矢印のように雨が野地板にかかり(下から上にむかって雨が当っています)、

青い矢印の方向に勾配がついているので、野地板を伝い、

そこから室内に入り、漏水したのだと思います。

 

一番よく漏れていた場所までは梁を伝い進入したのだと思われ、

雨って、実際に進入した場所と、水が落ちてくる場所とは違いますから。

 

 

原因が判明して対策がとれたので良かったのですが、

『こんなとこからっ?!』

って思う、信じられないような場所からでも漏水することがあるので、

自然の力っていうのは侮れません。

 

 

 

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