2020.05.29最終更新日:2022/02/01

断熱工事は施工が大事。


自邸の現場が進んでおります。

と言う事で家造り中盤(いやまだ序盤か)の大事な工事、断熱の施工について説明します。

断熱工事の施工について

今回計画しました、私の自宅の断熱性能はUA値0.38

現在の省エネ基準が0.87で
ゼロエネルギー(ZEH)基準の家が0.6

比べていただくと、それらより優れた断熱性能である事はわかるかと思います。

但し、これはあくまで机上の計算で出た性能。

もちろんこの性能を実現できる断熱材の採用は必須ですが、それよりも何よりも大事なのは、

その性能を発揮させるだけのしっかりとした施工が無ければ、まさに「机上の空論」になってしまいます。

基本中の基本です。

断熱材の種類にこだわりを持つお施主様も多いですが、どんなに性能が良くても施工がしっかりしてなければ宝の持ち腐れ。

スキマだらけの断熱ではどんなに頑張っても意味が無いのです。

という事で、この段階での断熱チェックは必須です。

今日の点検段階では天井がまだでしたので、壁のみの点検です。

まず全体 を見てみましょう

断熱施工

きっちり、キレイに入れてくれてます。
とはいえ、キレイで終わっては点検の意味はありません。

細かい所もチェック

おや、小さなスキマが見えますね

なるほど、ホールダウンの金物があったんですね。

でもよく見て下さい。
しっかり奥に入れてくれています。

ここ大事ですね。
実際スキマって言いましたが、何かが引っかかったのか、ちょっと押し込まれていただけで、きっちり入れてくれてました。

他にも、若干の断熱欠損になる所(金物の穴)

にもきっちり入れてくれてました

他にも、断熱欠損になる所にもキッチリ詰めてくれてます。
またちょっと分かりにくいのですが、下の写真を見て下さい。


通常の入れ方した上で、上部5センチ分だけ断熱材を圧縮した状態にした物を詰めてくれてます。


実はこの入れ方は少しイレギュラーな入れ方なんです。

メーカーさんとしては、わざわざ切らずにきっちりのサイズで入れてくれれば良いとの事で、厳密に言うと少し断熱性能が落ちる可能性もあるのですが、

1)圧縮した事でむしろ通常より性能アップしてる可能性もある
2)圧縮した力で全体に力がかかっている状態になり、出来るだけスキマが出ないように工夫されているという意味では悪い事ではない

との事でメーカー推奨ではありませんが、スキマが出来て断熱欠損するぐらいならこういう入れ方もアリなんではと思いましたので、今回は大工さんの提案通りにしてもらう事にしました。

普通にやる方が作業はラクなのに、あえて手間のかかる面倒な事をしてでも、スキマなくキッチリ入れたいという、大工さんの心使いに感謝ですね。

細かい所ですが、こういった所をキッチリチェック出来てる出来てないで、家の断熱性能に大きな差が出てきますので、すごく大事な部分です。

断熱工事の施工をサーモカメラで見てみる

断熱をサーモカメラで見る

ここまでは目視でしたが、サーモカメラを使うとキッチリ入っているか確認もできます。

丸見えの段階ではあまりカメラでチェックはしませんが、スジカイや先程の金物等で奥にしっかり詰まってない可能性もありますので、念の為確認します。

手抜きしてるとすぐバレますよー(笑)

この段階では天井部分に断熱材が入っていないので、朝ではありましたが、天井部分が黄色く早くも温度が上昇しています。

窓も南東角ですから既に温度上がってますね

これは若干大袈裟に出ましたが、家の中と外を撮りました

右の温度を示す色で見て頂くと、断熱部分は20度前後ですかね。

外の家の屋根は30度オーバー

外壁や地面も30度近くまでいってます。

まだ外壁も出来ていませんし、付いてない窓もあって、断熱材は室内の温度の影響を受けて、若干高めではありましたが、それでも均一に入っている事はこの画像で確認できるかと思います。

そういった意味で気を付けたい所がここ ↓

玄関の土間部分です。

この部分をサーモカメラで撮ると

少し青くなっている部分には断熱材が貼られていません。

基礎が少しだけ見えている状態です。

もちろん、大工工事が進んでいく途中でここの断熱施工はキッチリしますが、ここを見落す工務店さん多いんですよね。

実際の事言いますと、この程度ならそこまで影響でないレベルではあります。

このままでも十分快適な家になります。

ただ、出来るならここも押さえておきたいポイントです。

下の写真は、他の工務店さんが冬に開催された見学会で、撮らせて頂いた写真です。

土間リビングの家だったのですが、玄関と同じ高さで作られていたので、まさに自邸の玄関土間と同じ状態です。

スゴイ暖かいお家でしたし、全くストレスは無かったのですが、念のため撮ってみると

わかりやすいですよね

まっ赤な面が壁、左上にはレンガの貼られたもう一方の壁。

壁と土間部分の角部分(すみっこ)だけ青く色がついて、土間の中心部分(画像左下方向)はまた赤くなっています。

赤や黄色ですので25、26℃ぐらいで申し分ない状態ですが、土間のスミだけ(先ほどの基礎が少し見えてる部分)が21℃かそれ以下になってます。

先程の自邸の玄関土間もこの基礎部分に断熱工事をしなかったとすると、冬場に撮影したら恐らくこのような感じになります。


さっきも言いましたが、画像で見るととんでもなく寒そうに見えますが、実際は全くといっていいほど寒さは感じませんでした。


が、間違いなくここから熱漏れが起こっている事は間違いありません。

細かいですし、面倒臭い仕事ですが、こういう部分をキッチリおさえなければ、快適で省エネな家造りは出来上がりません。

こういう基本をしっかり押さえる事が良い家造りにつながるのです。

こうした断熱工事をきっちりと仕上げることで、次の記事につながります


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